プレムバヴェシュの孫たちとの対話 <19> 孫たちにとってのエコビレッジ
<19> 孫たちにとってのエコビレッジ
プロジェクト567においては、キーワードを7つ用意している。エコビレッジ、エコカー、図書館ネットワーク、孫たち自身、スマホ、ホワイトターラー、そして、3・11。これらある期間において、私自身が私なりの判断基準によって採集したものだが、これらの視点を孫たち、という視点に、それぞれ対峙させてみる。
まず、エコビレッジ。このキーワードもまた、必ずしも固定的なものではない。本来であれば、コミューンとか共同体とかのほうが、よりイメージに近い。しかしながら、ここで採用するのはエコビレッジである。さらには、当ブログにおけるエコビレッジは、より具体性を持っている。
規定不足ではあるが、その中で、現在、感じている内容をメモしておく。
まず、エコビレッジは、プロジェクト567のベースである。人間が生きて行く場所である。人間が生きて行く、基本的な生活環境の事である。しかも、そこは現実的でありながら、可能な限りの理想を実現したものでありたい。しかも、孫たち、とりわけ0歳児、1歳児の理想の生活環境とは何か、という事になる。
一番は、身体の保持。常に養育の安全が保たれ、医療に十分配慮されている必要がある。さらには、数年先以降を考えれば、教育についても、十分考慮されなければ、ならない。
そういう視点から考えれば、3・11前後に、プロジェクト567におけるエコビレッジは、まったく不完全である。そもそも、予定地はあってみても、建設以前であってみれば、現実の孫たちは、そこで暮らしてはいけない。
そういった意味においては、現在の我が家を含む、現在の生活環境の方が、はるかに理想に近い。荒れ地に未来の夢をつなぐのか、現在の自らの場所をエコビレッジ化するのか。可能性としては、後者のほうがはるかに優れている。
では、現在の環境が絶対なのかというと、必ずしもそうではない。過去の経過や歴史の中で、限られてしまっている未来も見えてくる。オールリセットし、新たなるものを、0から作り直してみたい。そういった意味においては、いわゆるエコビレッジ幻想は、ひとつのテストパターンとして、チャンスさえあれば、ぜひチャレンジしてみたいテーマである。
具体的には、現在の我が家は東電第一原発から80キロ圏内である。ところが、エコビレッジの可能性をもつ複数の予定地は、なんといずれも60キロ圏内であることは、皮肉である。当然、放射線量は予定地のの方が高い。0歳児1歳児を連れて行くには、積極性を削がれるばかりか、それをもって断念さえしなければならない程の、阻害要因である。
プロジェクト567においては、まずは、調査を続行する必要がある。現在のライフスタイルを多角的にチェックし直しながら、理想は理想として、夢見ていく必要がある。時には、果敢にチャレンジする必要がある。しかしながら、失敗は許されない。
逆に考えると、0歳児1歳児にとって、自らの生命を維持するだけのことを考えると、必要条件はそれほど多くない。人間の子供はかなりの適応能力を持っている。まずはそのことを見極めて、あらゆる土地を、いわゆるエコビレッジ化する土地として見直し見る必要がある。
エコビレッジはベースである。エコビレッジは大地である。
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