OSHO ZEN TAROT <71> MIND(心)
OSHO ZEN TAROT <71>
34.MIND(心)
これがあなたの頭の状態だ―自転車のハンドルとペダル、それに、あなたが手あたり次第に集めてきた奇妙なものがいくつも見える。こんな小さな頭なのに……もはや、住む余地もない! しかも、そのがらくたがあなたの頭のなかで動きつづけている。
あなたの頭はくるくる回りながら、はたを織っている―それがあなたを忙しくさせているのだ。自分の心のなかをどんな種類の思考が巡っているか、ちょっと考えてごらん。
いつの日かちょっと坐り、自分の扉をすべて閉めて、半時間のあいだ自分の心をよぎることをすべて書きとめてごらん。そうすれば、あなたは私の言っていることがわかるし、自分の心のなかで進行していることに驚くだろう。
それは背景にとどまりつづけ、絶えずそこにあり、雲のようにあなたを取り巻いている。この雲があっては、あなたは現実を知ることなどできない。スピリチュアルな洞察を得ることはできない。この雲は落とされなければならない。
そして、それを落とすというあなたの決断だけで、それは消えてしまう。あなたがそれにしがみついているのだ——。雲はあなたには関心がない。それを覚えておくがいい。Osho The Sun Rises in the Evening Chapter 9
解説:
心(マインド)はもともと従者なのだということを忘れて、その心に私たちの生を任せてしまうと、こうなってしまいます。頭はいろんな装置でいっぱいになり、口は怒鳴りちらし、この主張と意見の工場によってまわりの空気はすっかり汚染されています。
「でも、ちょっと待って」とあなたは言うでしょう——「私たちが人間なのは、心があるからだ。心こそ、あらゆる進化の、あらゆる偉大な真理の源なのだ」と。もし、あなたがそう信じているのなら、ある実験をしてみましょう。
自分の部屋に行き、扉を閉め、テープレコーダーを回して、「自分の心にある」ことをすべて口に出して言わせてみるのです。どんな検閲も監修もせずに、それがすべて出てくるのをほんとうに許しきったら、どっと吐き出されるゴミの多さにあなたは驚いてしまうでしょう。
「雲のペイジ」は、誰かがどこかで「ヘッド・トリップ」に嵌(は)まっていることを教えています。よく見て、それが自分ではないことを確かめましょう。Copyright © 2012 Osho International Foundation
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