OSHO ZEN TAROT <62> SLOWING DOWN(スローイング・ダウン)
OSHO ZEN TAROT <62>
37. SLOWING DOWN(スローイング・ダウン)
瞑想は一種の薬——それを用いるのはしばらくの間だけだ。一度その質を学んだら、とくに決まった瞑想をする必要はない。瞑想があなたの生全体に広まっている。
「禅を歩く、禅を坐る」
そうだとしたら、その質とはなんだろう? 見守りながら、油断せず、楽しく、どんな動機もなく、中心に定まり、愛にあふれて、流れながら、人は歩く。そして、この歩くこととは、ゆったりと散歩することだ。愛にあふれ、油断せずに、見守りながら、人は坐る。
どんな動機もなく——とくになにかのために坐っているのではなく、なにもせずにただ坐っていることがいかに素晴らしいか、どれほどくつろぐものか、どれほど安らぎに満ちたものか、それを楽しみながら……。
長く歩いたあと、一本の木の下に坐ると、そよ風が吹いてきて涼ませてくれる。瞬間ごとに、人は自分自身と楽にくつろいでいなければならない——もっと良くしようとしたりせずに、なにかを修めようとしたりせずに、なにかを練習したりせずに。
「禅を歩く、禅を坐る。話していても、黙っていても、動いていても、動かずにいても、本質はくつろいでいる」
「本質はくつろいでいる」——それがキーワードだ。「本質はくつろいでいる」——それが鍵となる声明だ。自分のしていることをなんでもするがいい。だが、もっとも深い核では、くつろぎ、クールで、穏やかで、中心に定まっているがいい。Osho The Sun Rises in the Evening Chapter 7
解説:
「虹の騎士(ナイト)」は、まさにこの亀のように、どこに行こうとも私たちはわが家とともにあることを思い出させてくれます。急ぐ必要はありませんし、ほかのどこかに隠れ家を探す必要もありません。感情の水の深みに入っていくときですら、私たちはみずから満ち足り、執着から自由であることができるのです。
あなたには今、これまで自分やほかの人たちに抱いていた期待をすべて手放し、これまでずっと抱いてきたに違いないすべての幻想の責任を取る用意ができています。まさに今、自分とは誰なのかというその豊かさの内にひと休みすること以外、なにもする必要はありません。たとえ欲望や期待や夢が色あせて消えていっても、その方がずっといいのです。
それらが消えていくことによって、静けさ、そして、そこにあるものを受け容れるという、新しい質のための場所がつくられます。そして、あなたは以前にはとてもできなかったようなやり方で、この進展を迎え入れることができます。
スピードを落とす(スローイング・ダウン) ということの質、休息し、自分はすでにわが家にいることを認めるという、その質を余すところなく味わいましょう。Copyright © 2012 Osho International Foundation
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