よだかの星 宮沢賢治・原作 ささめやゆき・絵 ミキハウスの絵本
「よだかの星」 ミキハウスの絵本
宮沢賢治/ささめやゆき 2008/10 三起商行 絵本
Vol.3 No.0637★★★★★
この童話を読む時はいつでも、私はカモメのジョナサンを思い出す。鳥が空高く舞い上がる、というところ、そこでいくつかの出会いがあるところ、そして、どちらも、内省的で、シンプルなストーリー性があるところ。
どちらも、ちょっと悲しいストーリーだ。でも悲しいと言ってはいけないかもしれない。美しい孤高な凛々しい美がある。
ジョナサンとよだか、私なら、どちらに親近感をもつだろう。でもその設問は二者択一のものではない。裏表というか、一体となって、それぞれのストーリーを補完しあっているようにさえ思う。だから、どちらを選ぶという話ではない。
私は、ジョナサンであり、よだかである。ジョナサンには、マスターと出会うチャンスがある。そして、後輩たちを指導するチャンスがある。
でも、よだかはマスターとすべき者たちに、ことごとく断られる。弟分たちにも、十分な遺志を残すことができない。そして、落下とともに、その寸前で昇天する。
よだかの星は、すこし孤高にすぎる。カモメのジョナサンは、よだかの星を下敷きにして、改良された話なbのではないだろうか。そして、よだかの星は、改良される前の、原石のようなカモメのジョナサンなのではないか。
よだかの星とカモメのジョナサン。本質を貫くのは、どちらも同じ、探求の旅だ。
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