蛙のゴム靴 宮沢賢治・作 松成真理子・絵 ミキハウスの絵本
「蛙のゴム靴」ミキハウスの絵本
宮沢賢治/松成真理子 2011/10 三起商行 絵本 1冊
Vol.3 No.0646★★★★★
思ったより、ずっと長い話だった。一体に、これほど長くこの話が続く必要があるのかとおもったり、賢治その人の想像力に、舌を巻いたり。とにかく、聞いている子供たちにしてみれば、ひとつひとつのシーンが、おもしろくてたまらないだろう。
そもそも、賢治の時代にあって、長靴なんてハイカラそのものだっただろう。昔はゴム靴は黒ときまっていた。絵では青になっているけれど。女子用に、たしかに赤もあったかも。
蛙がいる風景もなつかしい。蛙を牛乳瓶にいれて集め、一斉に離して競争させたりした。あんな遊びをもうする子供たちはいないかもしれない。まわりの大人たちがさせないのではないか。
賢治の世界では、このい蛙たちとゴム靴が、大活躍する。よくもまあ、こういう話になるものだ、とはおもったが、結局は、蛙の話でもなく、ゴム靴の話でもなかった。
結局は、人間界の話であり、読んでいる大人と、聞いている子供たちの世界の話だった。賢治の人間観察の目が光る。そして、同じ目で、自然観察もしていて、それらがシームレスにつながって、このお話しができている。
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