どんぐりと山猫 宮沢賢治・原作 田島征三・絵 ミキハウスの絵本
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「どんぐりと山猫」 ミキハウスの絵本
作:宮沢賢治 絵:田島征三 2006/10三起商行 ●40P ●26×25cm
Vol.3 No.0634★★★★★
ちょっと教訓ぽいなぁ、と思っていたのだが、どうしてどうして、それは思い違いだった。裁判は裁判としてあったとしても、それは、物語を構成するための骨組みであって、本当のポイントはそこにない。
賢治ワールドがそこにある。
動物たち、植物たち、鉱物たち、そして人間、とりわけ子供たちが、同列に活躍する。動けないものは動かない。動けるものは、動く。でも、語れるものは語るとしても、賢治の世界では、語れないものたちも、みんな語りだす。
語りだした後は、とてつもない混沌となるが、それでも、やっぱり、最後はみんな、沈黙してしまう。
しゅんとなって、また、静かな、一人の世界に戻ってくる。
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