なめとこ山の熊 宮沢賢治・原作 あべ弘士・絵 ミキハウスの絵本
「なめとこ山の熊」 ミキハウスの絵本
宮沢賢治/あべ弘士 2007/10 三起商行 絵本 1冊
Vol.3 No.0638★★★★★
くまくま、と、いままでずっと熊の話だと思ってきたけれど、この話は本当は熊の話ではないのではなかろうか。ストーリーばかり、しかもダイジェストで読んでいると、すっかりまわりの、こまかいディティールをはしょってしまう。
だけど、本当は、そのはしょってしまっている細かいところがとても大事だったりするのではないだろうか。
ちなみに、このお話しから、熊に関係あるところを全部抜いてしまい、残った部分だけを読んでも、きっと面白いに違いない。
ここにでてくる熊は、本当の主人公ではない。それはまるで、団子やおでんの串みたいなものだ。串ばっかりなめて、おいしかったなぁ、なんて思っていたけれど、肝心の、おでんや団子は、完全に見逃していたのではないか。まんまとやられたな。
賢治は好きでも嫌いでもなかったけど、こんかい、この話を読んで、あ、私は賢治が好きなんだな、と思った。
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