やまなし 宮沢賢治・原作 川上和生・絵 ミキハウスの絵本
「やまなし」 ミキハウスの絵本
作:宮沢賢治 絵:川上和生 2006/10 三起商行 ●カバー付き ●40P ●26×25cm
Vol.3 No.0635★★★★★
クランボンはわらったよ
クランボンはかぷかぷわらったよ
この童話もまた、不思議な、リズミカルな、賢治流の呪文が流れる。最後まで赤ちゃんたちは付き合う気はなくとも、この不思議な呪文には、反応する。すくなくとも、なにかあっけにとられたように、確かに耳をかたむけている。
この童話、主人公たちは蟹なのに、タイトルは、やまなし、になっている。蟹たちにとって、天井から降ってくるものだけど、かわせみと、やまなしでは、まったく意味がちがう。
聞いている赤ちゃんたちにとって、その違いなんてわからない。いや、童話ぜんたいが、ひとまとまりのお話しになっているなんて、考えてもいない。
しかし、自分に聞こえてくる、世界の一部は、たしかに、こう言っている。
クランボンはわらったよ
クランボンはかぷかぷわらったよ
そのリズミカルな呪文に、遠くの、夜の、犬の遠吠えのような、不思議なせかいの広がりを感じている。
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