雪わたり 宮沢賢治・原作 方緒良・絵 ミキハウスの絵本
「雪わたり」 ミキハウスの絵本
宮沢賢治/方緒良 1991/11 三起商行 絵本
Vol.3 No.0632★★★★★
むしろ賢治ワールドとしては、こちらのほうが本流だろう。ないし、私はこちらのほうが好きだ。酒はのむな、の教訓はちょっとつらいが、心に染み渡る風景としては、数段こちらが上だ。
堅雪かんこ、凍み雪しんこ。狐の子ぁ、嫁ぃほしい、ほしい。
夏は、谷沿いに遠回りしなければならないのに、冬になってたんまり雪がつもると、むしろ、その雪の上を歩けるようになって、近道ができてしまう。そんな世界の、さらに凍てつく月の夜のお話し。
招待されるのは、11歳以下の子供たちとはいうものの、小学4年は12歳となっているから、数え年やらなんやらで、8・9歳くらいまでの子供たちであろうか。
下は何歳くらいであろう。雪ぐつを履いて、堅雪かんこの上を歩くのだから、数えでも、3歳か4歳になる必要があるだろう。
0歳児や1歳児には、まだまだ禁断のファンタジーではあるが、それでも、この墨絵のような絵本を使って、ストーリーを意訳しながら、話しかけることは可能だろう。
北風ぴぃぴぃ、かんこかんこ 西風どうどう、どっこどっこ。
このリズミカルな呪文だけで、子供たちは、賢治の不思議ワールドに入っていく。
いえいえ、おんぶにだっこで腰が痛いじいさんも、いっしょに、うつらうつらする。
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