OSHO:アメリカへの道<10> 砂漠の実験都市・ラジニーシプーラムの誕生と崩壊の深層 マックス・ブレッカー
「OSHO:アメリカへの道」 <10>砂漠の実験都市・ラジニーシプーラムの誕生と崩壊の真相
マックス・ブレッカー /「Osho:アメリカへの道」プロジェクト 2005/10 和尚アートユニティ /めるくまーる 単行本 552p
このタイミングでこの本を再読することになるとは思わなかった。あるいは、本当にこのタイミングだろうか、と不思議な気分にもなる。 しかし、この本はここで再読されるべきだったのだろう。
すくなくとも、この本を再読するタイミングは限られている。読み方によっては、まったく意味の違ったものになってしまう。 この手の本は数が限られている。特に日本においては入手できる本も少なく、邦訳本に至っては、この本を除いて絶無とさえいえる。実に貴重な一冊である。
この本に関連して読み進めたい本はいくつもあるが、プロジェクト567から、テーマがおおきく離れていくので、今回は今後のために、リストをつくっておくだけにする(作成中)。
この本は1981~1986年あたりのレポートであり、特にオレゴンのコミューンの顛末を、それなりに、中立的に、ジャーナリスティックに記録されたものであり、後世にとっては、実に貴重な資料となるだろう、とはいえる。
その調査範囲や、記録の方法、あるいは視点の推移など、納得がいかない点も多く、その結論がかなりOSHO寄りであったとしても、必ずしも鵜呑みにはできない。
むしろ、しっかりした反証本とつきあわせながら読み進める必要もあろう。類書は、英語を初めとする多言語に渡っているはずであり、当ブログで追っかけるには無理がある。
それにしても、当時のアメリカ社会の反応ぶりには唖然とさせられる。また、そのような反応も予期されるなか、コミューン側もそこまでやらなくてもよかったのではないか、と思うところも多々ある。
93台のロールスロイス、赤色の強調、行政システムへの執心。もっと上手な、おとなの対応があってもよかったのではないか。
しかし、歴史はもとに戻らない。 ひとつのグルジェフワークとか、マルパがミラレパに与えた試練などに対比させて考えてみることもできるだろう。あるいは、自然が与える分水嶺のようなものとして、あのドラマを受けとめることもできるであろう。
1983年当時、私は私なりに、プロジェクト567に対応する形での、プロジェクト29の真っ只中にいた。29才の私は私なりに、ひとつの確証を得ていたのである。 さて、今回の3・11以降におけるプロジェクト567において、あの時に対応する形での、確証を得たのであろうか。
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