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2012/05/01

プロジェクト567 <9>賢治とOSHO

<8>からつづく 

「プロジェクト567」 

<9>賢治とOSHO

 1、賢治はイーハトーブという幻想世界を生み出し、Oshoは自らの世界観をブッダフィールドという概念でまとめようとした。エコビレッジに対応するのは「ダイヤモンド・スートラ」だ。本全体というより、ある一節がどうもお気に入りのところがある。そこが、妙にマッチしていると思う。

 2、賢治は、羅須地人協会を作り、Oshoはラジニーシプーラムを作った。太陽光発電やハード面に対応するのは、「アメリカへの道」だ。もっと素敵なドキュメンタリがあればいいのだが、とにかくこれは大いなる実験のレポートだ。

 3、賢治は「春と修羅」と「注文の多い料理店」の2冊の本を生前に出版し、Oshoは、300冊とも700冊とも思える本やオーディオやビデオを残した。図書館ネットワークに対応させたのは、「英知の辞典」本来英文では三冊組だが、必ずしも大冊であることは必要ではない。むしろ統合方向への集約が必要だ。

 4、賢治は、自らの理想像をデクノボーという姿にまとめ、Oshoは自らの人間像をゾルバ・ザ・ブッダという生き方で表現した。孫たちに対応するのは「ニューチャイルド」「ニューマン」とか「ニューウーマン誕生」なども含まれるだろうが、ここは、これでいこう。

 5、賢治は芸術的生活を推奨し、Oshoは瞑想を推奨した。スマホに対応するのは「新瞑想法入門」「祝祭の芸術」とか「オレンジブック」など、他にも類書があるが、どれも、いまひとつフィットはしていない。

 6、賢治は自らを修羅と表現し、Oshoは自らを最後の生と表現した。ホワイトターラーに対応させるのは「マイトレーヤ」。ここはこれしかないだろう、と思うと同時に、他にもあることはある、という思い。

 7、賢治は明治三陸津波の年に生まれ、昭和三陸津波の年に没した。Oshoは700年前にチベットに生まれ、21世紀を目前にインドで肉体を離れた。3・11に対応させたのは「大いなる挑戦ー黄金の未来」。他にもありそうなものだが、ここは、この本を今日的に、批判的に、読んでみよう。

<10>につづく

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