英知の辞典 OSHO <26>演じる ACTING
<25>からつづく
「英知の辞典」<26>
OSHO, スワミ・アナンド・ソパン 1996/05 めるくまーる 単行本 579p
演じる ACTING
演劇が最も精神霊的(スピリチュアル)な職業であることは確かだ。なぜなら、役者は矛盾のただ中にその身を置かなければならないからだ---彼は自分が演じている役になりきると同時にしかもそれを見守っていなければならない。
もし「ハムレット」を演じているのなら、彼はハムレットの役に完全に没入しなければならない、演技のなかにすっかり自分を失ってしまわなければならない。だが、それと同時に、自らの存在の最も奥深い核で傍観者、見守る人でいなければならない・・・・。
本当の役者は逆説を生きなければならない----役をそれになりきって演じ、しかも深いところでは「自分はこれではない」とわかっていなければならない。私が、演じることはもっとも精神霊的(スピリチュアル)な職業だというのはそのためだ。
真に精神霊的な人は自らの生全体を演技へと変容させる。そうすればこの世界全体は舞台になり、人々はみな役者にほかならず、私たちは芝居を演じていることになる。もしあなたが乞食なら、あなたは自分の役をできるかぎり美しく演じ、もしあなたが王様なら、あなたはその役をできるかぎり美しく演じる。だが、深いところでは乞食は「私はこれではない」と知っているし、王様も「私はこれではない」と知っている。
乞食と王様のどちらもが「自分がやっていることは演技にすぎない。それは私ではないし、私の真の姿(リアリティ)ではない」とわかっているなら、二人は自らの存在のまさに中心に、私が「目撃」と呼ぶものに行き着いている。彼らは行為をしていると同時にそれを目撃している。
だから、演じることは確かに最も精神霊的(スピリチュアル)な職業であり、すべての精神霊的な人は役者にほかならない。全世界が彼らの舞台であり、生全体は演じられるドラマにほかならない。 THE BOOK OF THE BOOKS, Vol5 p89
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