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2012/05/24

「癒される旅」 極道(ヤクザ)の娘が自分探し 田岡 由伎 <1>

Taoka
「癒される旅」―極道(ヤクザ)の娘が自分探し <1>
田岡 由伎 1999/10 講談社 単行本: 241p
Vol.3 No.0695★☆☆☆☆

 ちょっと早めの父の日プレゼントでiPodnanoなるものをもらった。早い話が、今流ウォークマンだが、こちとら、音楽は嫌いではないのだが、無くても生きていける人間なので、あまりこれまで音楽には頓着してこなかった。

 しかし、最近の図書館の視聴覚資料のオープン度もかなりあがっており、デバイスがあり、ソフトがある、となれば、これはすこし「音楽」にも手を伸ばしてみるチャンスかもしれないぞ、とばかり、まずは喜多郎おっかけを始めてみることにした。

 聴けば聴くほど興味深く、探せば探すほど、いろいろなものがでてくる。なかなかいい遊びをみつけたものだ、とは思うが、さてさて、喜多郎も20枚ほどCDを聴いてくると、飽きてくる。すこし、音楽以外の面から、喜多郎にアプローチしよう、と思い立った。

 そう言えば、喜多郎は、たしか田岡一雄の娘と結婚したのだった、そう思い出して、喜多郎側から情報を探してみたのだが、あまりあるようには思えない。そこで、嫁さんのほうから探してみたら、やっぱり、あった。

 この方は、何冊か本を出しているようだが、最初1984年に「さようなら お父さんの石けん箱」(サンケイ出版)を出している。その後、それに加筆訂正したものを「お父さんの石けん箱」として1991/03にベストセラーズ社から出版している。

 まずはこの加筆版を手に取ったのだが、当ブログとしては、それをメモとして残すほどネタに不足していないので、素通りすることにした。それほど、内容がひどかった、ということになる。ちょこっと、喜多郎の名前がでてくるが、その交際の経緯などはなにも書いていない。

 そんなわけで、こちらの本も、さっさと通り過ぎようとしたところ、喜多郎との経緯が細かく書いてあった。書いてあるというより、この本の本体の骨子となっている感さえある。この部分はかなり興味深く読ませてもらった。

 83年に出会って、84年に結婚し90年に離婚した、ということを、今回初めて知った。今でもこの二人は一緒にいるのではなかろうか、と勝手に想像していたが、実際には、結婚生活といえるほどのものは、1年間ほどで、一子をもうけたものの、実質的には家庭といえるほどのものはなかったようだ。

 ずいぶん昔のことだが、古い友人の年上のガールフレンドが神戸出身で、高校時代に田岡一雄の息子と同級だった、と聞いたことがある。彼は生徒会長で、PTA会長は田岡一雄が務めていたとのことだった。へぇ~そんなこともあるものか、とは思ったが、彼ら一族が、まったく雲の上の人々、ということでもなさそうだ。ごく身近に存在している人々なのであった。

 この本の、その経緯を読んでいて、あ~オンナは怖いなぁ、と思った。いや別にバックがどうのこうのというのではない。オンナというやつは、あれやこれやの原寸大の人間模様を、あたりかまわず暴露してしまう。個人情報保護法など、おかまいなしである(笑)。

 しかしまぁ、そのような、ぶっちゃけ話を聞くことができることによって、喜多郎の音世界の陰影も深まろうということだから、それはそれなりに良い効果を生んでいることにはなるのだろうが。

 この方はカウンセラーを自称されているようではあるが、少なくも、私は、この方のクライエントにはならないだろう。もちろん、他人にも勧めはしない。

 逆に、原寸大の喜多郎が活写されていたために、より親近感を持つことができた。男として、彼が立派であるかあるいはそうでないかは、私には分からない。だが、同年代の、ともすれば、人間関係が何次かの隔たりですぐ繋がってしまうような位置にあったカップルとして、ああ、そうだろうなぁ、やっぱりなぁ、という妙な共感が湧いてくる。

 ここで当ブログがメモしておくべきことは、反社会的勢力がどうのとか、結婚制度がどうたらとか、カウンセリングの効能とかではない。喜多郎の、ともすれば、「翼」を強調するあまり、「根」が見えなくなってしまうような音世界の中で、喜多郎にもまた、このような根っこがあったんだなぁ、ということをこそ、メモしておくべきだ、ということだ。

 この本の中では事実ばかりではなく、多少はデフォルメされているところもあるだろうし、喜多郎にも言い分があるに違いない。途中で、喜多郎の友人としてセブンの名前がでてきて笑った。(後記 著者の友人としてビアンカも登場する。2016/07/6追記)

 なにはともあれだ、このようなエピソードを抱えつつ、喜多郎の音世界は流れ続けていることを確認した。

<2>につづく

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コメント

今回調べて分かったことは、著者の兄・田岡満氏は、神戸の六甲中学から慶応義塾高等学校へ進学しているのだから、おそらく、生徒会長をしていたのは、神戸の六甲中学校時代だと思われる。

満氏は1943年生まれだから、1943+15とすると、1958年頃のことか・・・・・。

投稿: bhavesh | 2014/03/15 01:39

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