スティーブ・ジョブズの生き方<2> カレン・ブルーメンソール/渡辺了介
「スティーブ・ジョブズの生き方」 <2>
カレン・ブルーメンソール/渡辺了介 2012/03 あすなろ書房 単行本 349p
簡単にマック派なんて読んでいたが、その語源となるマッキントッシュとは、リンゴの品種の名前が語源になっていることをこの本で始めて知った。なるほどそうだったのか。それにしても、どこまでジョブズはベジタリアンだったのかは不明だが、ベジタリアンだからこそできたリンゴのマークであったし、あれほどまでの執拗な創作劇であったのかもしれない。
時代を追っかけながら、ジョブズのことを考えてみると、とにかく10代の時にすでに、無料で電話をかけられる器具を作って売りさばいていたというだから、相当な事業意欲の持ちぬしであったことは間違いない。
そしてアップル1で20歳そこそこの時、、すでに膨大な資金を蓄えるようになった。共同創業者だったウォズにアックは、飛行機事故を契機にビジネスから去っていく。そこそこの生活ができればそれでいい、見切りをつけたのだ。
それに反してジョブズは、次々とビジネスを展開していく。限りない事業欲というべきか、大いなる不満分子というべきか。どこまでも、どこまでも突き進む。
Oshoは「マーケット・プレイスでの瞑想 The Osho Upanishad 」で語る。
マーケット・プレイスに行きなさい。自分のマインドを観る者になる方法を、人びとに教えなさい。だが、自分の欲望に満足する方法を人びとに教えてはいけない。ほんとうの満足が到来するまで、人びとにより大きな不満を抱かせなくてはならない。あなたが彼らを満足させるなら、彼らに、ほんとうの満足はけっして到来しない。にせもので満足してしまったら、そのこと自体が障壁となる。Osho
ジョブズの飽くなき創造はどこからきたのだろう。
たいていの人は、そこでやめてしまう。しかし、重要なんは、さらに考え続けることだジョブズは言う。最終的にめざすのは、「問題の根本にある原理原則と、いわばぐるりと一周回って元に戻ったような、実際に機能する美しくてエレガントな解決方法」を見つける方法だ。
おそらくは禅を学んだ影響だろう、ジョブズは、製品に何かを盛り込むかと同じ集中力で、製品から何を削りおとすかにも心を砕いたのだ。p127「海賊」
うん、なるほど。禅の影響もあるのだろうか。私はむしろ、ベジタリアン的な執拗さを感じる。
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