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2012/06/26

「『禅』の世界へ」 日経おとなのoff 2012年6月号<4>

<3>よりつづく 


「『禅』の世界へ」 日経おとなのoff 2012年6月号 <4>
日経おとなのOFF編集部 2012/05 雑誌

 禅とジョブズの繋がりということで、この本をきっかけにいきなりジョブズ追っかけに入った当ブログではあるが、やはり、一番最初にこの雑誌に持った違和感は、必ずしも個人的な不具合というわけではなさそうである。

 小学生向き中学生向き、そして一般向けのジョブズの伝記などを読んでいると、やはり必ずしも、禅とジョブズは直線的には繋がっていない。ケイレブ・メルビーのコミック版「ZEN OF STEVE JOBS」と、言われたように鈴木俊隆の「禅マインド・ビギナーズ・マインド」を熟読していたのかどうかも、あやしくなってくる。

 
 アマンダ・ジラー「世界を変えた! スティーブ・ジョブズ」あたりでは、むしろ鈴木俊隆に対する否定的な記述さえ残されている。 一時スティーブが会社の宗教顧問をさせていたとされる乙川(知野)弘文は、鈴木俊隆の後輩にあたり、その招聘によってアメリカに渡ったわけだが、必ずしも本国の伝統にハマっていた僧侶ではなさそうだ。

 アメリカに渡って、二度に渡ってアメリカ人女性と結婚し、最後は62歳でスイスに旅行中に、幼い娘と事故死している。

 後半生のジョブズは、必ずしも禅との繋がりを積極的に持ち続けていたとは思えない。こちらの「日経おとなのOFF」の表紙にある、「スティーブ・ジョブズ”伝説のスピーチ”は禅の教えそのもの」なるコピーなどは、どうも取ってつけたようで薄気味悪い。

 この号はなかなか魅惑的でつっこみどころ満載のようであるのだが、結局は、日本版のフェイクな一冊と言えるのではないか。気付いてみれば、去年の10月にジョブズが亡くなって以降、たくさんの雑誌がジョブズ特集を組んでいるので、遅ればせながら、なんとか理由をくっつけてジョブズを引っ張り出した、というのが実際のところではないだろうか。

 それにしても、よく数えてみると、ジョブズは56歳と7ヵ月の人生だった。

 この雑誌、なかなか魅力的ではあったのだが、購入してまで手元におくかどうか今まで悩んでいたwのだが、やっぱり、そこまでする価値はないのではないか、と思うようになった。むしろ、沢山でているジョブズ本を追っかけて、その中に、もっと面白そうなことを見つけたほうがよさそうだ。

<5>につづく

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