「『禅』の世界へ」 日経おとなのoff 2012年6月号<5>
「『禅』の世界へ」 日経おとなのoff 2012年6月号 <5>
日経おとなのOFF編集部 2012/05 雑誌
次の人達のリクエストも入っているようだし、この本が入口ではあったとしても、ジョブズ本人の追っかけのほうにウェイトが掛かっていきそうなので、一旦、この本は返却しよう。その前に、気になったことだけをランダムにメモしておく。
1)表紙を開けると一番最初にゴルフクラブの広告がある。これを似つかわしいと思うか思わないか。私はこれはこれでいいと思う。白洲次郎を連想することもあるし、弓道を連想する場合もある。ゴルフ道なんてものもあっていいとは思うが、私のライフスタイルではなかった。
2)目次をめくると「巨人の星」大リーグボール誕生秘話、などというものがでている。坐禅を組んだ星飛雄馬が、警策に打たれながらのひらめき、ということになる。中学生時代は、このマンガにぞっこんだった自分のことを思い出す。
3)村岡正剛は相変わらずである。いつか、彼の「編集術」とやらに突入しようと思う。
4)スティーブ・ジョブズと禅。知野(乙川)弘文や漫画「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」が紹介されている。ということは、これ以上のジョブズ=禅、の資料は出てこないのかな。
5)「日本の三大禅宗」なんてところも、別にキチンと理解しているわけではないが、このような学習は、もう必要ないのではないか、と思う。日本の仏閣リストしかり。
6)「禅」が生んだ日本文化、なんてところも、面白くないわけではないのだが、いまはいいや、という感じ。
7)読んで「禅」修行、のところで、鈴木大拙「禅と日本文化」、鈴木俊隆「禅マインドビギナーズ・マインド」、玄侑宗久「禅的生活」の三冊がノンフィクションとして紹介されているのは、我が意を得たり。フィクションとしては、「禅とオートバイ修理技術」、サリンジャー「フラニーとゾーイー」、京極夏彦「鉄鼠の檻」の三冊がフィクションとして紹介されている。
8)アートとしては、横尾忠則「黒いY字路10」、マーク・ロスコ「シーグラム壁画」が紹介されている。
9)音楽や映画として、レノンの「LOVE」、ジョン・ケージ「4分33秒」、道元の人生を描いたDVD「禅 ZEN」の三点が紹介されている。
10)「十牛図」が教える悟りへの道、では、また独特な味わいの絵を並べている。村越英裕という1957年生まれの人が解説している。
11)超訳 禅の言葉、では、「超訳 ニーチェの言葉」の白鳥晴彦が解説している。「超訳 禅の言葉」という単行本があるわけではないようだ。
その他、公案だとか禅語だとか、さまざまなことが網羅されている。あまりにごちゃごちゃと何でもつっこんでしまった嫌いがある。全然シンプルじゃない。
だけど、やっぱり、つっこみどころ満載で、やっぱり我が書棚にも一冊欲しいかなぁ、と思う(笑)
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