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2012/06/26

スティーブ・ジョブズの生き方<1> カレン・ブルーメンソール/渡辺了介


「スティーブ・ジョブズの生き方」 <1>
カレン・ブルーメンソール/渡辺了介 2012/03 あすなろ書房 単行本 349p
Vol.3 No.0744★★★★★

 最初は小学生向きのジョブズの伝記を読んでいたが、少しづつグレードアップして中学生向き、そして、これはすこしマトモかなというところまできた。ストーリーはそのままだが、すこしづつディティールが細かくなっている。

 読み始めたばかりだが、突然、ジョブの読書のことがでてきたので、まずはここを抜き書きしておく。

 ジョブズの大学時代の読書リスト

「ビー・ヒア・ナウ」リチャード・アルパート(現在はラム・ダス)
「あるヨギの自伝」パラマハンサ・ヨガナンダ
「宇宙意識」リチャード・モーリス・バック
「タントラへの道ー精神の物質主義を断ち切って」 「仏教と瞑想」チョギャム・トゥルンパ
「小さな惑星の緑の食卓」フランシス・ムア・ラッペ
「無粘液食餌療法」 「合理的な断食」アーノルド・エーレット
「禅へのいざない」鈴木俊隆 
p051「大学」

 1955年生まれのジョブズだが、小学生の時に一学年飛び級しているし、制度の違いもあるので、正確ではないが、1972年17歳でオレゴン州ポートランドのリード大学にしたことになっている。

 しかし、一学期で卒業したということになっているが、一年半の間、大学をうろついていた、と講演では語っているようだ。この短い期間で上記の本をすべて熟読する、ということにはならなかったであろうが、もし、感受性豊かなこの年代で、一冊一冊に影響されたとしたら、飛んでもないことになってしまう。

 ドラックカルチャーあり、インド哲学あり、チベット密教あり、禅あり、文学あり、菜食主義あり、断食あり。もちろん読んで読めないことはないが、本当に自らの生き方として取り入れることは不可能だ。しかしその「生き方」を求めていたジョブズの姿勢はこのリストからも察することができる。

 このリストはいつどの段階で、誰がまとめたのかを知りたいが(たぶんそのうちわかるだろう)、日本においても上記の本を読むことができるが、殆どの本は1972年の時点では邦訳されていない。

 「ビー・ヒア・ナウ」(1979/01 平河出版)は、1970年当時、日本の学生の本棚には必ず吉本隆明があり、アメリカの学生の本棚にはババ・ラム・ダスのこの本があったとされる、時代を象徴する一冊。

 「あるヨギの自伝」(1983/09 森北出版)は、当ブログ未読である。その存在は知っているし、複数の人が推薦されている。

  リチャード・モーリス・バック(1837~1902)  と「かもめのジョナサン」のリチャード・バックが混同していた。いつか読もうと思っていたが、こちらの「宇宙意識」」 (2004/02ナチュラルスピリット) の出版社の色合いが、いまいち私の好みではないので、後回しになっていた。近日読んでみよう。

 チョギャム・トゥルンパ は当ブログで追っかけ済み。あの時代性の中で語られる価値はあるが、道半ばで倒れた、というイメージはある。

フランシス・ムア・ラッペとアーノルド・エーレットは、当ブログ、ノーマーク。食事については鬼門である。私自身もいろいろ実験して、大きな障害を受けたことがある。結論としては、普通の雑食が一番、というものだった。しかし、この辺で再点検かな?

 鈴木俊隆の「禅へのいざない」(1998/06 PHP研究所)は現在追っかけ中。ケイレブ・メルビーのコミック版 「ZEN OF STEVE JOBS」(2012/02 集英社) なんてのもあるが、つっこみが足らない。

 思えば「世界のスピリチュアル50の名著」(T.バトラー・ボードン 2007/09)なんて本も読みかけのままだったが、ジョブズの大学時代の読書リストとかなりの部分がかさなってくる。これらの文化の中で彼が育まれていったのだ、ということがよくわかる。

<2>につづく 

 

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