ジョブズの哲学 カリスマが最後に残した40の教え 竹内一正
「ジョブズの哲学」 カリスマが最後に残した40の教え
竹内一正
2012/02 大和書房 文庫
227p
Vol.3 No.0746★★☆☆☆
ちょっと説教っぽい本。1957年生まれの、いわゆるビジネス本というジャンルの本が多くある著者は、松下、トヨタ、YS-11、イチロー、セブン&アイなどをテーマにしてきているだけに、当ブログの趣向にはいささかマッチしない。
いわゆるアップル本やジョブズ本を読みこんでくっつければこういう本ができるだろう、という安直な本。そのライフスタイルへの共感や、本人への取材などはほとんどされていない。
つまりは、どこぞの社員研修の講師にでも呼ばれ、やる気を鼓舞する時のための準備としてジョブズを使っているだけで、「ジョブズの哲学」を理解し実践しているお方ではない。
誰か「成功」した人について書けばひともうけ出来るのだろうが、例えば、誰も注目しないような東北の寒村を歩き続けてきた結城登美雄のような本をこの人は書くことができないだろう。そうするには、自分なりの哲学をつよく持っている必要がある。
この本から当ブログが得られるものは、
1)世間でいわれるところのジョブズの人生とは、他でも言われているように、大体がこんなものだったのだろう
2)いわゆるビジネス本側から切り取れば、大体はこんな風になってしまうのだろう
ということに対する理解である。
青色吐息にあえぐ日本の企業も見習え、という趣旨だが、あいもかわらぬ陳腐な姿勢だ。
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