世界を変えた! スティーブ・ジョブズ アマンダ・ジラー/星野真理
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「世界を変えた!スティーブ・ジョブズ」
アマンダ・ジラー/星野真理 2012/03 小学館 単行本 182p
Vol.3 No.0741★★★☆☆
こちらの一冊も漢字にルビが振ってある。小学校の図書館に入ってもいいような一冊だ。ただ、いささか長すぎる。小学生では飽きてしまうかも。中学生にちょうどいいような内容。でも中学生だったら、ルビはいらないよなぁ。
ジョブズの人生は成功した人生だったのだろうか。成功と失敗と、ふたつに人生を分けることはできないが、あらためてこうしてジョブズの人生を振り返ってみると、からずしも、うらやましい~と羨望するような人生ではなかったのではないか、と私なら思う。
最初から養子に出されるという人生のスタートがあった。60年代カルチャーの波の中で、ヒッピーカルチャーやZENとの出会いがあった。コンピュータの波があり、人生の悲喜劇があった。人間関係やビジネス上のあれこれ。決して順風ばかりに押された人生ではなかった。
科学と芸術をつなげた男、という評価もないではないが、果たしてそうだっただろうか。彼は技術者(もどき)ではあったかもしれないが、かならずしも科学者ではなかったのではないか。そして、芸術家(もどき)ではあったかもしれないが、デザイナーですらなかったのではないか。
経営者としてのパフォーマンスは優れていたようだ。この本では市場価格世界一の企業を作り上げた、となっているが、どうもこの辺の評価は株価や世間の評価の瞬間風速によるもので、必ずしも鵜呑みにはできない。
同時代を生きてきた人間として思うことは、パソコンをつくったと評されるジョブズではあるが、もしあの地点でジョブズがつくらなくても、いずれは誰かが作ったと思われるのである。あるいは、マウスにしても、タッチパネルにしても、いずれはそういう流れにならざるを得なかったのではないか。
ただ、事実として、それを早め、それを推進した、そういう現場にジョブズは確かに立ち会っていた、とはいえそうだ。
この本ではむしろ、別な面のメモを残しておきたい。
ジョブズとコトケがいっしょに読んだ本のうちの一冊、「あるヨギの自叙伝」では、著者のパラハンサ・ヨガナンダが、1894年1月のクンブメーラに参加したことをつづっている。ジョブズが伝記「スティーブ・ジョブズ」の著者に語ったところによると、ジョブズが自分のiPad2二ダウンロードした本は、この一冊だけだった。
これは「十代のころにはじめて読み、インド旅行中にまた読み、その後も毎年読み返してきた、瞑想と精神世界への案内書」だとジョブズは語っている。ジョブズにとって、この本で知った祭りを自分の目で見ることは、わくわくするような体験だったにちがいない。p60「精神の目覚め」
ジョブズの精神性については、ZENとのかかわりが取りざたされているが、なにはともあれ、こういう形でインド文化とのふれあいが、まずは登場している。
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