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2012/06/15

アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか 日経デザイン<1>


「アップルのデザイン」 ジョブズは“究極”をどう生み出したのか <1>
日経デザイン 2012/04 日経BP社/日経BPマーケティン 単行本 199p
Vol.3 No.0734★★★★★

 スティーブ・ジョブズ礼賛はとまらない。次から次と関連本がでてくる。ついつい流行に後れまいと、わが食指もそれらに伸びる。いや、本だけではない。先日、ちょっと早い父の日プレゼントでiPodnanoなるものをもらって、すっかり環境音楽にはまっていたら、イヤフォンだけでは耳が痛くなるでしょ、と、父の日の本番では、スタンドとスピーカーがセットになったものをプレゼントされた。

 知らず知らずのうちMac文化が、わがライフスタイルの生活空間に忍び寄ってきているようだ。ケータイも、音質と通信エリアが大切とばかりガラケー重視できたが、そろそろ買い替え期を向かえ、本気でiPhone導入を考え始まった。その前にまずはiPadが来るかもしれない。

 Mac文化は、私にとっては無縁の文化だった。それは高値の花でもあった。手の届かないところにある葡萄はすっぱい、とばかり、Macの否定的側面ばかりをみてきた可能性がある。

 そもそもMacは高価すぎた。マイコン時代でも手作り感覚の時代に、セットでウン百万という価格設定だった。Win95との競合時代になると、やたらとバグばかりが目立ち、トラブル報告が目についた。

 私が一番Macに近づいたのは1998年に娘が中学生から高校生になるときに、入学祝で緑のiMacをプレゼントした。なに、本当は自分がほしかったのだが、自分の生活空間にiMacがある、ということはなかなか素敵なことだった。

 しかし、そのiMacも製品寿命は極端に短かった。ほんの数年すると完全に時代遅れとなり、娘も大学生になるころにはすっかりWinのノートパソコン派になって、Macは見向きもしなくなった。

 残された緑のiMacに当時はやりのVineリナックスを入れて遊んでいたが、それがいったいなんだと言うんじゃい、という気分になり、近所の子供に譲ってしまった。あの頃、ジョブスはすでに、まったく違う次元に飛んでいたのだ。

 もし、仕事がWinOS一辺倒でなかったら、私もここまでMacと距離をおくこともなかっただろう。だが、仕事環境はリナックスもMacもサポートしなかった。すべてはWinとIE一辺倒だった。二重にラインを作ればいいのだろうが、経済的にもスペース的にもその余裕が私にはなかった。

 ところがである。このWin一辺倒だった仕事環境が、iPadを活用することを勧め始まったのである。唖然とした。ほかのタブレットならまだしも、iPadとなると、私の仕事環境においては、初めてのMac文化と仕事領域の接触となる。

 仕事用iPadは、リビングで寝っころがるためにあるわけではない。カバンにしのばせ、客先に出向き、パンフレット代わりにタブレットを活用しろ、ということだ。ネットワークが発達し、すべてオフィス型になりつつあったスタイルを、ふたたび接触型、面談型に仕切りなおしをしろ、ということでもある。

 そのためには、モバイル回線の確保も必要となるし、移動の手段も必要となる。そして、顧客の絞込みもまた始まる。モバイル環境があって、ハイブリットな移動手段があるのなら、私は軽量ノートのほうが使いやすい。キーボードつきのほうが絶対いいのだ。

 しかし、プレゼン用には、タブレットをスマートに演出するほうがふさわしいのかもしれない。そして、それを要求するのは、より若いジュニア層であろう。まさか、カバンにノート機とタブレット機を二台入れて歩くのは実用的ではない。

 では、外出用にタブレット機一台を持っていけばいいのだろうか。ここが、仕事用として使えるかどうかの瀬戸際だ。順次アプリが開発されてくるそうだが、わが業界で、どこまでそれが可能であるのか。業界人の数は限られている。その限られたキャパシティの中で、どこまで開発が進むのか、見ものである。

 なにはともあれ、よかれあしかれ、硬直しがちな仕事環境を、スティーブ・ジョブズたちのようなイノベーターたちが、外部からどんどん、崩してくる。それを補修するために、変化がおきる。これまで続いてきたこの変遷の数々を、今後もみんな続けていくのか、あるいは、あるところで、一定の決着を見るのか。

 あまり振り回されたくもないが、身に降る火の粉は払わにゃならない。

<2>につづく

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