ヒーリングライフ<1> 人と地球を癒す音 宮下富実夫

「ヒーリングライフ」 人と地球を癒す音 <1>
宮下富実夫 1998/08 春秋社 単行本 CD付 p205 関連リスト
Vol.3 No.0719★★★★☆
「癒しの音を求めて」(1999/06 春秋社)と「リズム絶対主義」(2000/12 扶桑社)のさきがけとなった一冊。これら三冊で、単行本三部作、と考えていいのだろうか。癒し系のミュージシャンというスタイルだが、能書きはなかなかシンプルとはいかない。
シンセサイザーでの音作りにも、それなりの音楽「理論」というものが必要とされるのだろうが、ヒーリングミュージックにも、それなりの論理的根拠を求めている、という風情である。それがどこまで本当で正しいのかは知らないが、ひとつひとつを点検する気にはならない。
本来、絵は絵であり、音楽は音楽である。たとえば、近眼が治る絵というものがあり、それを見ると確かに治療効果があるのかもしれないが、その絵を「名画」とはいわない。あるいは、近眼が治るかどうか、で絵を見ているとすると、それは、どこか絵画というアートに対する冒涜のような気にもなってくるのだが、どうだろう。
音楽も、そもそも作り手はそれなりの工夫をしているのだろうが、聞き手のほうは、ひとつひとつの「効果」を期待しているわけではない。モンロー研究所のヘミシンクCDのように、過去生にさかのぼるための音作りというものもあるそうだが、私は眉唾である。
いずれにせよ、私は、宮下富実夫という人の音楽は好きだが、あまり、理論的なことにはあまり「耳」を貸したくない。単純に音は音として楽しませていただければ、それでよい、という感じだ。
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