0点主主義 新しい知的生産の技術 荒俣宏
「0点主主義」 新しい知的生産の技術
荒俣宏
2012/05 講談社
単行本
254p
Vol.3 No.0753★☆☆☆☆
新刊リストの中にこの人の名前を見つけたので、とりあえずリクエスト。2週間手元にあったのに、なかなか読む気にならなかった。なんどかパラパラめくったのだが、どうもすすまない。面白くないわけではないのだろうが、どうも続かない。
そもそも、今回この0点主義というタイトルの中の0の部分に惹かれたせいもある。坂口恭平の「0円ハウス」 の0に通じるところがあるかな、くらいの気分ではあった。あるいは、ZENの一円相に通じる何かが発見できるかもと思った。でも、それはすこしこちらの思い入れが強すぎたようだ。
そもそも、私は0点主義ではない。生涯で0点をとったのは2回あると思う。最初は小学3年の時。早くテストを書き終えてしまった場合、椅子の下に答案をおいて、あとは机の上でなにをしていてもいい、というル―ルがあった。
その時も早く書き終えたので、そうしたのであったが、答案の回収の時になって、私の答案が紛失していた。近くの誰かが何かの方法で隠してしまったのだが、結局でてこなかった。この時の学期末のその学科は採点がCだった。まさに0点である。
2回目は、中学校3年の模擬試験の時。一度0点を取ってみたいと思っていた私は、友人に予告して白紙で提出した。みごと0点だったが、学校の成績には影響がないことを確認の上でのことだった。それでも勇気は必要だったな。
その後、何度もテストを受けて、たくさん不合格にはなったが、まず0点を取るのは難しい。何問かはサービス問題があるし、そもそも選択肢を選べば確率的にまったくはずすこともかなり難しい。
私は60点合格主義である。現在使っている仕事上の資格テストでも、学科と実技で、61点、63点という自己採点だったものがある。でも、合格は合格だ。100点満点の人たちと同じ合格であることにかわりはない。子供たちもそのように育ててきた。しかし、その60点を取ることも難しい時もある。
荒俣宏という人は、当ブログにおいても積極的に追っかけるべきだと思うのだが、ちっともそのチャンスはやってこない。多分やらないで終わるのだろう。どこかで、この人のインテリジェンスと、当ブログのスピリチュアリティがすれ違っている。
この人の本は当ブログとしてはほとんど読んでいないと思っていたが、何冊かはめくっているようだ。この際だからリストを作っておく。
荒俣宏関連リスト
「世界神秘学事典」 荒俣編集 1981/11 平河出版社
「神秘学オデッセイ」高橋巌との対談 1982/12 平河出版
「コリン・ウィルソンの『来世体験』」人間は死後も存在しつづけるのか コリン・ウィルソン 荒俣監修・解説 1991/3 三笠書房
「黒魔術の帝国」第二次世界大戦はオカルト戦争だった マイケル・フィッツジェラルド 荒俣監訳 1992/6
「〈図説〉オカルト全書」 オーエン・S・ラクレフ 荒俣監修 1997/12 原書房
「0点主主義」 新しい知的生産の技術 2012/05 講談社
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