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2012/07/08

人生の「師匠」をつくれ! 中村文昭


「人生の「師匠」をつくれ!」
中村文昭 サンマーク出版 2008/05 単行本 196p
Vol.3 No.0762★★★★★

 久々にFPの集まりのセミナーに参加してみた。たまにはまともに仕事のことも考えないとな、という気持ちがすこし湧いてきたからだ。小さな集まりだったが、隣の人とペアになって「傾聴」するというセッションがあった。

 私のペアになったのは、たまたま隣の席に座っていた若い男性でどうやら不動産会社の社員らしい。3分間のおしゃべりの中で、私は一方的に最近読んでいる本としてジョブズのことを語り、「傾聴」してもらった。

 次のセッションは私がうなづきもせずに彼の話を「傾聴」する役割だ。彼が話したのは中村文昭という人の話。3分間という時間は長いようで短い。結局は、初対面の彼自身のことを注視していたので、その話の内容はよく聞こえていなかった。

 セミナーが終わり、別れる時に、ネットでも中村文昭の動画が見れますので、どうぞと彼に言われて、とりあえずパンフの空いているところにその名前をメモしていた。

 さっそく、帰宅して図書館のリストを見たら、なんと結構彼の本が何冊も入っていた。さっそくその中の一番最新の本を借り出して読んでみた、というところである。

 1969年生まれ。1978年生まれの坂口恭平よりは一回り上だが、どこか若いエネルギーという意味では通じるところがある。まもなく還暦のゴールが見えてきた自分としては、なんとも若いエネルギーに圧倒されてしまう。

 ただ、0円ハウスがテーマの坂口に比較して、こちらは「心のスイッチをオン」にしているだけに、より前向きのように思える。

 「何のために?」、「返事は0.2秒」、「頼まれごとは試しごと」、「金の使い方は出口が大切」などなど、なるほどな、と思えるところが多々ある。

 「何のために、そんなに体に気を遣っているんですか?」
 この質問がほとんどクセになっている僕は、何気なく尋ねました。すると彼は、こう答えたのです。
 「私は、お客さまより長生きするために、体に気を遣っているんです。
 僕は思わず、ちょっと意地悪なことを言い返しました。
 「なんや、けったいなこと言うなあ。生命保険を扱う人が、自分だけは長生きしたいって言うんですか?」
 「だからですよ。お客様より先に死なないのが、私の仕事なんです」
 怪訝な顔をする僕に、彼はニコリと笑って説明しました。
 ----生命保険というのは、契約を取るだけが仕事ではない。お客さまが亡くなられたとき、きちんと保険金を支払い、残された家族がそこから安心を手に入れるという気持ちのケアまでしたとき、はじめて仕事が終わる。自分はその仕事を全うするために、日ごろからものすごく体に気を遣っているのだと。
 「自分より年下の人からは、なるべく契約を取りたくないと思っているんですよ。だって、確率的に私のほうがお客さまより先に死んでしまいますからね」
p51「人生は『何のために』で動きだす!」

 自分より下の人をマーケットからはずすとしたら、初老の世代などビジネスが成り立たなくなるが、まぁ、ここで言わんとしていることはわかる。

 この人の本やビデオ、なるほど面白い。だけど、どうもクセになりそうだから、今はこの一冊だけにしておこうw

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