解剖 アップルが仕掛けたデザインの魔法 日経デザイン

「解剖 アップルが仕掛けたデザインの魔法」
日経デザイン 2011/12号 雑誌
Vol.3 No.0758★★★★☆
へぇ、日経軍団の中には、このような雑誌があるのか。こんな機会じゃないと、なかなかこういう雑誌までは手が伸びない。ジョブズの死亡に併せて組まれた特集。
アップルはなぜそこまで消費者から支持されたのか。「我々のすごさの源泉とデザインは不可分」というジョナサン・アイブ・デザイン担当上級副社長の言葉のとおり、テクノロジーとデザインを見事に融合させて、まるで魔法のように全く新しい商品体験を生み出したからだ。デザインの力を経営に生かすことが重要なのだとアップルは改めて教えてくれた。p16
ジョブズの偉業を「デザイン」のほうから切り込む。「iPhone4sの内部構造」なんてところでは、普段は見ることができない、あるいはジョブズにとっては絶対してほしくない分解作業を図解で説明している。貴重なレポートだ。
そもそも、アップルのポリシーは、難しいところを顧客に見せない、というところだが、それがまた、「解剖」好きなユーザーには不満な一面でもある。他のパソコンのように分解できたり、自作マックなんてものがあったりしたら良かったのに、と思う。
そもそもアップルは基盤だけの自作キットとしてスタートしたのだった。そのむき出しの回路にプラスチックのカバーを付けたのがアップルⅡで、どんどん内部構造は見えなくなっていった。それがよくもあり、悪くもあった。
ジョブズ哀悼の意を組んで各社、あまりマックを酷評していないが、実際は、一人のユーザーとしてマックを見てきた場合、なんだか故障が多そうで、欠陥商品も多そうだ、というイメージがある。
iPhoneはなぜ全面をタッチパネルにしたのか、一番の理由は安く作れるからだと私は考えます。各言語のキーボードも要らないし、メカニカルな機構がないから壊れにくい。
カッコ良くて素晴らしいデザインだから、という側面もあるのでしょうけど、まるでほかの選択肢がないかのように信じ込ませるテクニックがスティーブ・ジョブズのすごいところでした。 p37 長谷川踏太「開発現場にも届く、強いリーダーシップを」
いまだにガラケーも出がけのスマホでも、物理qwertyキーボード付きを使っている身としては、タッチパネルは得意じゃないし、歓迎できない。iPadなんかもオプションで外付けのキーボードなどもあるらしいが、それなら最初からキーボード付きのモバイル姓のあるノート機を使ったほうがいいようにも思う。
スポーツカーにしても、デザイナーズハウスにしても、そのデザイン性が高く評価されていても、実際は使いにくい、ということはよくある。だから、そのデザイン性に高額な料金を払う気がなかった私は、ちょっと食わず嫌いのところがあった。
しかしまぁ、世の中の流れは、「アップルの仕掛けたデザインの魔法」を好意的に受け止めているようだ。
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