« プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実 | トップページ | ロビンソン一家のゆかいな一日 ウィリアム・ジョイス »

2012/07/19

ルイスと未来泥棒 ディズニー


「ルイスと未来泥棒」
ダニエル・ハンセン ジョーダン・フライ ウェズリー・シンガーマン スティーブン・アンダーソン 2008/04 発売  ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント DVD  95分
Vol.3 No.0773

 ウィリアム・ジョイスの子供向け絵本「ロビンソン一家のゆかいな一日」が原作。そもそもはディズニーで製作していたものだが、ディズニーがピクサーを買収したことによって、ピクサーから移ってきて実権を握ったジョン・ラセターの指示により全面的に作り直されたものという。

 ピクサー追っかけの途上で気づいた一作だが、これをピクサー関連作品と呼ぶことは厳密にはできないだろう。だが、ピクサーとディズニーの合流によるジョブズの立ち位置を考えるとき、これはひょとするとジョブズ礼賛の一作なのか?と疑問符を持つ。

 ラセターとジョブズの関係から考えれば、そう簡単にジョブズ礼賛になるわけもないだろうし、監督のスティーブン・アンダーソン自身も養子であったということだし、自分自身をベースにして製作したと言っているのだから、ジョブズの人生を重ねるのはちょっと無理があるかもしれない。

 あるいは、見る人によれば、これはたくさんのストーリーがまじりあっているものと考えることができるかもしれない。だからここでは、あえて一視聴者のわがままとして、この作品にジョブズ・ストーリーの片りんを勝手に推測することにした。

 この映画の主題は未来へ希望を持ち続けようということだから、むしろメッセージとしてはウォルト・ディズニー本人の言葉のほうが強いようにも思える。しかしながら、ピクサーがディズニーに買収されて、ジョブズがディズニーの筆頭株主となり、ピクサーからラセターが乗り込んで完成した作品とするならば、やはり、話題性としてはジョブズのライフストーリーにその多くを依存した作品となっているのではないだろうか。

 まずは、原作の絵本「ロビンソン一家のゆかいな一日」を見てみることにしよう。

 余談。このロビンソン一族の企業マークが○の中にRが描かれており、どこぞの団体を連想して笑った。

|

« プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実 | トップページ | ロビンソン一家のゆかいな一日 ウィリアム・ジョイス »

30)Meditation in the Marketplace2」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ルイスと未来泥棒 ディズニー:

« プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実 | トップページ | ロビンソン一家のゆかいな一日 ウィリアム・ジョイス »