プロメテウスの罠 明かされなかった福島原発事故の真実
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「プロメテウスの罠」 明かされなかった福島原発事故の真実
朝日新聞社 2012/03 学研パブリッシング 単行本 269p
Vol.3 No.0772★★★★☆
朝日新聞に連載されていた同名の記事について、当ブログでも取り上げたのは今年の2月だった。友人に紹介されたものであり、取り上げられているのは、旧知の人々のことであった(これらについては2012/07発行「プロメテウスの罠2」に収録)。一冊にまとまることもあり、こちらの「1」についても読んでおこうと思った。
そもそも、新聞を定期購読しなくなって5~6年になる。たまたま知人宅などで新聞があると開いてみるのだが、今では、やたらと広告などが目に付きすぎて、ほとんど読まないで、閉じてしまうことが多い。
今回の3・11については、マスメディアを通じてわかったことも少なくはなかったが、実際に自分の目で確認することが多かった。あるいは、マスメディアを通じて報じられたとしても、実態とはかなりへだっていることが多かった。
ここで、マスメディア無用論を唱えるつもりはないけれど、敢えて新聞を定期購読していない人間が、こうして新聞の連載記事が一冊になったものを読むというのは、すこし逆説的な気がする。新聞がなんといおうと、自分が確かめた事実は事実なのである。すくなくとも自分にとっては。
なにはともあれ、「2」であの記事を再確認するためには、「1」も読んでおこうと思った。ああ、いまさらなぁ、と思わないわけではない。途中からスピードを上げて飛ばし読みをはじめようとした矢先、なんと、またまた別な知人が登場しているところを見つけてしまった。
特段に大きな骨子になるところではなかったにせよ、1ページにわたって書いてあるところは、なるほど、思わせる内容だった。
マスメディアのよいところは、些細な内容でも、同時に多くの人が見ているので、話題にしやすいところだ。ああ、あれ見たよ、あれ読んだよ、と言ってあげると、登場人物たちも、自分がどのように報道され、どのような見方をされていたのかを確認することができる。フィードバックは大切だ。
それにしても、この本のような内容は、いま巷にあふれているだろう。その気になって集めれば相当な量になる。別にこの本だけが突出しているわけではない。しかし、天下の全国紙が連載している、というのは大きい。その知名度と信頼度はかなり高い。
さて、かたや当ブログはスチュアート・ブランド「地球の論点」も併読中である。かつての「ホール・アース・カタログ」の編集者であるスチュアート・ブランド、あのスティーブ・ジョブズも愛読したというカウンター・カルチャーの老舗である。そのブランドがいまや、反核から親核に「転向」したという問題作である。3・11以前に書かれたものではあるが、この「宗旨替え」は一体どうしたことか。
脱「地球温暖化」キャンペーンとは一体なんであったのか、この辺でもういちど、キチンと把握しておく必要がある。「温暖化」の危機は、「核」の恐怖をはるかに上回るという認識から、親核派に転向したと見られるが、彼らには、もういちど、3・11でFukushimaで何が起きているのかを、再確認してほしい。
そういった意味においては、この「プロメテウスの罠」のようなシリーズは英訳されて、もっと広く世界中で読まれる必要があるだろう。
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