ロビンソン一家のゆかいな一日 ウィリアム・ジョイス
「ロビンソン一家のゆかいな一日」
ウィリアム ジョイス (原著), 宮坂 宏美 (翻訳) 2007/10 あすなろ書房 大型本 40p
Vol.3 No.0774★★★★☆
ディズニーDVD「ルイスと未来泥棒」の原作、と前もって言われなければまったく気がつかないだろう。たしかに金髪の逆毛だった少年とか、入れ歯を探すおじいさんとか、登場人物には似通った特徴がある。だが、ストーリーはまったく違う。
ただ、この絵本は、絵と文があってこその世界なのだから、その雰囲気はすごく似通っている。最初にこのイメージがあったればこそ、あの「ルイスと未来泥棒」にまで到達したのだろう。
としてみると、あのストーリーはやっぱり、後付で、ジョイスの世界をスティーブン・アンダーソンが再構築をし、最後にラセターが味付けしなおしたと見ていいのだろう。
絵本自体は、独特の世界を持っていて、「不思議の国のアリス」や「ナルニア国物語」へと通じる世界があるようにも思えてくる。
| 固定リンク
「30)Meditation in the Marketplace2」カテゴリの記事
- 「演劇」性と「瞑想」性がクロスするとき 石川裕人『失われた都市の伝説』 劇団洪洋社1976(2012.10.26)
- 私にとって「演劇」とはなにか<1> 石川裕人作・演出『教祖のオウム 金糸雀のマスク』現代浮世草紙集Vol.3(2012.10.26)
- 幻のポスター発見! 石川裕人第5作目 『夏の日の恋』 贋作愛と誠 1975 <1>(2012.10.25)
- 石川裕人にとって「離脱」とは何か 『石川裕人百本勝負 劇作風雲録』<4>(2012.10.25)
- New-T 発見!石川裕人のあらたなるペンネーム 『仙台平野の歴史津波』 飯沼勇義 <7>(2012.10.24)
コメント