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2012/10/14

ニュートン会場の本日の風景 石川裕人戯曲集「時の葦舟」三部作<5>

<4>よりつづく

Asi
「時の葦舟」三部作 石川裕人戯曲集<5>
石川裕人 2011/02 Newton100実行委員会 単行本 p262
★★★★★

1)ふう、ようやく無事通夜が終わり、自宅に戻った。60人の会場にその3倍か4倍以上の人々が駆けつけた。遺族の方と、一部の弔問客以外は、みんな立ち席だった。

2)駐車場もマックス30台だったが、葬儀社や劇団のスタッフが大活躍して、入れるだけ入れた。何事も問題なく終わったと理解していいだろう。

3)早々と劇団スタッフが会場の受付の整備を完了し、ニュートンがやってきた。祭壇はいたって簡素だったが、贈られた花輪で会場がいっぱいになった。親戚の方々や劇団や同級会を初め、仙台市、仙台市文化事業団、その他、劇団関係の名前がズラリと30ほどならんだ。

4)エイさんという演劇解説者はほとんど一番にきた。顔をみてください、と勧めたが、これからたくさんのことして欲しかったので、彼の死顔は見たくない、とおっしゃった。

5)シガノさんは、読経まぎわにきて、人だかりの中にずっとたっていた。エイさんに会いたがったが、どうやら、このふたりはすれ違った。

6)リュウホウも新幹線でやってきた。太子堂駅はいつからできたのか、と驚いていた。仏さんの前に行っても帽子をとらないのは彼くらいだ。

7)レオンも大阪からやってきた。私が会うのも20数年ぶり。お互い頭の白髪がふえましたな。ニュートンの顔を見て、いい顔してるね、と褒めていた。

8)タクローは、式が終わって会食になってからようやく到着した。なかなか忙しいが、逆に会場がすいてからきたから、割とみんなとゆっくり話せた。

9)同級会の人々も多く来た。数えただけで10数人。ニュートンを偲ぶ会を同級会でやろう、と会長はいうが、まぁ、企画は面白いが、別途立ち上げるのは難しいかもね。

10)アキアキラは先輩筋にあたるので、一応は敬語を使わなければならない。しかし、現代詩手帖のことなどを、多少辛口で評価すると、なかなか最上段から対抗バクダンが落下してくる。

11)リュウシュンは、式の前からクサかった。おいおいお酒飲んできたの、と聞いたら、ニュートンが死んだのに、飲まないでいられるか、と来た。彼流のダンディズム。若いころ彼の芝居で役者をしたことがある。

12)サキはカメラで記録係。訪問客が多すぎて、漏れがあるといけないので、みなさんの顔を記録して、あとでカズエちゃんに報告するのだと思う。

13)シホちゃんも、カマちゃん、ジュンも来た。それなりの腰掛けの位置に配慮しつつも、みんな早くきたから、椅子に座ることができた。

14)ギュウもジロウもきた。かれらは、式が終わってから2時間も会場で会食したのに(したから・・・?)、そのあとみんなで飲みにいった。モールの前で待ち合わせ。

15)エッちゃんもきた。彼女によると、今朝10月14日つけの朝日新聞朝刊にもニュートンが紹介されたという。切り抜きをもらった。

16)昨日の河北の記事を見ていない人も多く、記事をカラーコピーしていったのだが、10枚以上はけた。

17)和尚さんの通夜のおはなしは後ろまではよく聞こえなかったが、まぁあんなもんだろうな。ごく当たり前の、ニュートンのことをなんもしらない、お坊さんの抹香ばなしである。

18)カオルもきていたな。それからそれから、みんな来ていた。顔を知っているが名前をしらない人たちがたくさんいた。

19)それにそれに、劇団員のみなさんは大活躍なのだが、現在のメンバーはほとんど名前がわからない。ステージでは見て、役柄ではなんとなくイメージができるんだがな。

20)セイチャン&ミーコも来ていた。古い劇団の名前の名刺を渡されたが、本当にいまでも活動しているんだろうか。まぁ、とにかくかれらもますます元気そう。

21)この人混みを、85歳のお母さんは、あっけにとられたようにご覧になっていた。本当のニュートンの姿は誰にもわからないが、お母さんにとってもなお分からないのではないだろうか。

22)サワダイシ、ハクシュウ、タンノ、還暦組の昔の友人たちも顔を揃えた。それなりにみんな年輪を重ねたな。重い腰をあげてきた人々もいる。悲しいけれど、送ってやんなくちゃね。

23)それと、ほかにもいろいろあったが、このへんで明日のために寝よう。

<6>につづく

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