再び採掘された原石の輝き 山尾三省『インド巡礼日記』
「インド巡礼日記」インド・ネパール巡礼日記1(山尾三省ライブラリー)
山尾三省 2012/04 野草社 新泉社 単行本 501p
Vol.3 No.0821★★★★☆
1)本来の当ブログのスケジュールであれば、山尾三省のもっとも初期の原稿集であるこの一冊にどっぷり浸かっていたい時期であった。ところが、大切な友人である石川裕人の急逝により、その目論見はすっかりはずれてしまった。
2)しかし、こちらの本は、新刊に属する一冊ではあるが、今すぐに読んでおかなければならないような緊急性のあるものではない。そして続刊である「ネパール巡礼日記」の後記ですでにこの本は確認できている。また、この本を読むにふさわしいタイミングが来るだろう。その時また、ゆっくり読むことにする。
3)赤ちゃんのがらがらに似た形の高さが3メートルほどある巨大な筒を、それにつかまるようにしてまわるのである。オンマニペメフーンという観音のマントラを説えながら、私もちょうど入ってきた7,8人のインド人にまじって何回も何回もまわし、まわったことであった。p47「インド巡礼日記」
4)オンマニペメフーン 南無観世音 p48
5)すでにチベットのマントラが書いてある本を当ブログでは百数十冊読んできたけれど、ダイレクトに漢字に置き換えてある本はそう多くなかったのではないだろうか。三省本の中では、「観音経の森を歩く」(2005/08 野草社)にも、このあたりのことに触れているが、深く考えるのは、またゆっくり読めるタイミングを待とう。
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