« 石川裕人劇作の円環を閉じる 『演出家の仕事』 六〇年代・アングラ・演劇革命/日本演出者協会/西堂行人<1> | トップページ | 一勝もできない最高のチーム 「遥かなる甲子園 」VHS »

2012/11/20

共同幻想としての地球空洞説 「寺山修司幻想劇集」 <2>

<1>からつづく 


「寺山修司幻想劇集 」 <2>
寺山修司     2005/09 平凡社  全集・双書 437p

1)「寺山修司幻想劇集」購入。1983年に刊行された「寺山修司戯曲集」全3巻のうちの1巻で「レミング」「身毒丸」「地球空洞説」「盲人書簡」「疫病流行記」「阿呆舟」「奴婢訓」。この1冊で寺山の真骨頂が堪能できる。寺山初心者も全集が高くて買えなかった愚生のような者もこれはお得な本。平凡社ライブラリー9月の新刊。「石川裕人劇作日記時々好調」2005年 9月28日 (水).......模様替え。」 

2)唐十郎を生涯の師と私淑した石川裕人だったが、この短い間の日記の中に寺山修司の名前を見つけてほっとした。実際には寺山+唐+αというのがほんとうだろうが、まずは象徴的には、特権的肉体論であろうし、テント公演であろうし、アングラだろうし、たしかに唐のほうが「サービス」はよかったかも。

3)なにはともあれ、石川推薦のこの一冊を取り寄せてみてから、じつは、以前、私もこの一冊についてコメントを加えていたことがわかった。この一冊ならやっぱり「地球空洞説」だろうな、と思っていたが、やはり2009.01.31の日記でも、ここだった。3・11的な共同幻想としてこの幻想は、当ブログのカテゴリのひとつである「アガルタ」へとつながっていくものである。

4)前回はどんな流れでこの本をめくったのだったのだろうか。放り込まれていたのは「バックヤード」というカテゴリの中だった。つまり、バラバラになってしまった記事をアトランダムに入れておいたものだ。

5)寺山は好きだが、「演劇」性に欠ける私には、結局ここからの発展形はないのだろう。今回も石川裕人つながりでこの本にたどりついたはいいが、ここから奥に入り込むことはない。

6)石川にしても、短歌などの定型詩に異彩を発揮した寺山とは、作風がちょっと違ったかもしれない。それにネフローゼとかいう病いに取り付かれていた寺山は1983年に亡くなってしまう。1980年代にいよいよ自らの「演劇」性を発揮しようという段階だった石川にとっては、寺山はちょっと早く行き過ぎた先達であっただろう。

|

« 石川裕人劇作の円環を閉じる 『演出家の仕事』 六〇年代・アングラ・演劇革命/日本演出者協会/西堂行人<1> | トップページ | 一勝もできない最高のチーム 「遥かなる甲子園 」VHS »

29)Meditation in the Marketplace3」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 石川裕人劇作の円環を閉じる 『演出家の仕事』 六〇年代・アングラ・演劇革命/日本演出者協会/西堂行人<1> | トップページ | 一勝もできない最高のチーム 「遥かなる甲子園 」VHS »