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2012/11/15

ブログと読書を付き合わせてみる 『石川裕人劇作日記 時々好調』<3>

<2>からつづく 

Newton
「石川裕人劇作日記 時々好調」 <3>
石川裕人 2005/09~2012/09 Vol.3 石川裕人年表
★★★★★

1)1日家を空けるうちに、注文していた分厚い本2冊届いていた。
A・マングェル「世界文学に見る架空地名大事典」550P。遅ればせながら、A・ネグリ&M・ハート「帝国」580P。これは今年中に読んでおきたい。
石川2005年10月 7日 (金).......クタクタ。」

2)彼亡きあとの書斎をチラッと覗かせてもらった。割と小ぶりな本が並んでいるなかに、キチンとネグリ&ハート「帝国」「マルチチュード」(10/30の日記に登場している)が並んでいたのには驚いた。私が夢中になったのは、彼より一年遅れて2006/09。ただ、すごく面白いのだけど、結局は、当ブログのラインではないな、という結論に達している。

3)自分が書くというより、何者かが降りてくるということがある。絶対自分の力だけではないものが作用しているような気がする。初めてそれを感じたのは’88年の「又三郎」という台本だった。(中略)そして常に誰かに書かされているようだった。むち打たれてではなく、優しく慰撫されるように書くことに寄り添ってもらった。あれは賢治さんだったんだろうか?と、今でも思うことがある。石川「2005年10月19日 (水).......降りて来るもの。 」

4)ふむふむ、なるほどね。

5)宮城野図書館企画「夜の図書館で遊ぼ!」出演。吾如何にして劇作家になりしかを読書遍歴を通して語っていくという我ながら楽しい催しだった。約1時間少年期~芝居を始めたきっかけ~幻想文学というおおまかに三本柱を立て、図書館のフロアを参加者とまわりながら進行。
 1 「銀河鉄道の夜」との出会い。絵永けいのリーディング 2 「特権的肉体論」唐十郎、芝居を始めたきっかけ。愚生と絵永による「唐版風の又三郎」ドラマ・リーディング 3 幻想文学は私のガソリン。書庫にて絵永の「砂の本」(ボルヘス)リーディング。
石川「2005年11月19日 (土).......夜の図書館で遊ぼ!」

6)ほとんど現在につながってくる企画だね。

7)森達也「悪役レスラーは笑う」懐かしのグレート東郷のルポルタージュ。読みたい本が次々と机の上に積まれて行く。「2005年11月24日 (木).......音楽の駆け込み寺。」

8)ほとんど出版と同時に購入している。当ブログこの本を読んだのは2007/08になってから。二年遅れだ。彼も好きだな。

9)昼間のNHK「スタジオパーク」を録画して稽古が終わって帰宅して見る。唐十郎がゲスト。65歳。相変わらず何かに取り憑かれたような眼をして早口で喋りまくるその姿は健在。自分の創った大嘘をあれだけ恥ずかし気もなく雄弁に語る人がいるだろうか。面白いなあ。「2005年11月30日 (水).......唐十郎を見る。」

10)さすが、私淑していただけのことはある。

11)来年2月、3月の市民向け講座「宮澤賢治に親しむ」の打ち合わせに通称タイハックルに行く。定員30名を超える応募者があるようで、賢治人気もすごいものだ。それも高齢者が多い。賢治の詩も、童話も大人になればなるほど身に染みてくるような気がする。決して子どものために書かれた童話ではない。あの童話群を読んだり、聞かせられたりして賢治を好きになる子どもの将来が逆に不安だ。愚生も本格的に読み始めたのは20歳代を越してからで、それまでは忌避していた。何故かと言えば賢治の童話によって死に導かれようとしたからなのだが。2005年12月22日 (木).......今日はカザフスタンの映画。」

12)彼の賢治観がすこしわかる。

13)昨日の映画のベストセレクションに関して追記。年間91本見ているのは多いのか少ないのか判らないが、毎年このくらいの本数見ている。芝居が忙しくないと結構見ていて一昨年は130本を越えた。「2006年 1月 3日 (火).......あっという間に三が日も終わる。」

14)年間130本は多いだろう。私なんぞは生涯で130本くらいしか見ていないんではないかな(笑)。

15)全然関係ない話になるが、日高見の純米吟醸精米度50は旨いなあ!!肝臓が生き返るような気がする。これ呑めば呑むほどに肝機能が良くなる酒じゃないの?「2006年 1月 3日 (火).......あっという間に三が日も終わる。」

16)んなことはないだろう。肝臓悪くしたのは、自業自得だな。

17)高山文彦「麻原彰晃の誕生」。クレージーキャッツHONDARA盤。「2006年 2月25日 (土).......夢。」

18)当ブログがこの本を読んだのは、2007/03。一年遅れ。そもそも、この当時、私はほとんど本を読んでいない。

19)3月1日は高校の卒業式だ。思い出すなあ、将来なんか何もなかった3月1日。大学行くわけでもなく、就職するわけでもないドロップアウトした小僧がその当時なんと呼ばれていたかというと、とりあえずフーテン、ヒッピー。自分の居場所を求める人間にその当時キャッチタイトルはなかった。だから良かった。俺は何にも規定されていないと思った。プータローとかアルバイターとか、ニートなんては、最近の言葉。そして現在完全に規定されている。規定されてもそれを打ち破っていけばいいんだけど、今の小僧ども、どうだろう?
風が強い日の卒業式、君が代にただ一人起立をせず帰宅した家であがた森魚の「乙女の浪漫」と友部正人の「にんじん」というLPを涙ながらに聞きながら愚生は現在に至る道に、その一歩を踏み出したのだった。なんて長い道のりだったのだろう!!
「2006年 3月 1日 (水).......3月1日になると思い出す。」

20)あのあと、あなたは私たちの雀の森にやってきて同居することになったのだった。ごくろうさんでした。あなたは立派な人生を生きた。もっとも純粋に、志を全うした。一友人として誇りに思います。

21)毎月1回の定期検診日。先月の血液検査の結果、酒を控えると全ての数値が下がっている。なるほど原因はやはり酒であったか、なんて分かり切っていたことなんだけど、今まで酒を控えて、それも10日以上の断酒日なんてなかったから、酒と数値の関係がいまいち不分明だった。これで判明したわけで、よし、来月まで2週間から3週間の断酒を決行しよう。出来れば…、と書いた脇から決心は揺らいでいる。「2006年 3月14日 (火).......出産間近。」

22)だろう。酒はあんたの命を縮めたな。この2006/3/14から、ようやく私のブログが開始する。その前にも試験的にいろいろ書いては消していた。良いきっかけとなったのは梅田望夫「ウェブ進化論」だった。

23)オウム真理教(現アレフ)の麻原彰晃の死刑がやや確定したというニュース。’95年にオウム事件と宗教の闇を真っ向から取り上げた愚生としてはオウム真理教と麻原は未だにアポリアである。雄弁な教祖としてこの社会、歴史、日本人、宗教、世界を縦横に裁判の場で語ってくれると期待したのだが、どうもそんな人物では無く、巨大な俗物だったようだ。関わったとされる事件の死者27人。その人々のためにも必死で語るべきだった。本当のところはまた闇の中に葬られることになるのだろうか?「2006年 3月27日 (月).......「テアトロブース」最終回。」  

24)あの「教祖のオウム 金糸雀のマスク」 現代浮世草紙集 第三話 1995/11は、当ブログにおいては、最低の評価である。私には「宗教の闇を真っ向から取り上げた」とはとても思えなかった。

25)この1週間の購入書籍。鶴見俊輔座談「日本人とは何だろうか」。S・ウィンチェスター「博士と狂人」。斎藤憐「劇作は愉し」(劇作家協会からの贈呈)「シアターアーツ」’06年春号。村上春樹「意味がなければスゥイングはない」。「桂枝雀爆笑コレクション5」。
ちょろちょろちょろちょろ増える本に比べて読了本は1週間で3,4冊か?
2006年 4月13日 (木).......エルパ問題意見交換会。」

26)村上春樹「意味がなければスゥイングはない」を当ブログが読んだのは2010/01。4年7ヵ月遅れ。当時はほとんど本を読んでいなかったが、「読了本は1週間で3,4冊か?」なら、現在の当ブログのほうが多いかも。

27)仙台文学館は愚生にとってはお馴染みの所だ。劇団もここで去年・一昨年と上演しているし、好きな空間だ。「2006年 4月23日 (日).......光太郎朗読」

28)私は前を通りかかったことがあるだけ。中に入ったことはまだない。2004/  83本目「センダードの広場」PlayKENJI♯3仙台文学館篇の情報を求めて、近日中に行ってみようと思っている。

29)この前から今日までの購入書籍。半藤一利「昭和史 戦後篇」。柄谷行人「世界共和国へ」。見田宗介「社会学入門」。「2006年 4月30日 (日).......ゴールデンウィークだそうで。」

30)当ブログが「世界共和国へ」「社会学入門」をよんだのは2006/9~10で5か月遅れ。彼は新刊を次から次へと購入しているようだが、当ブログは、図書館の棚からみつけるのだから、この程度のタイムラグはしかたないか。彼は彼で、積ん読も多いようだし。

<4>につづく 

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