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2012/11/21

お経っておもしろいんだけど 伊藤比呂美「読み解き『般若心経』」


「読み解き『般若心経』」 

伊藤比呂美 2010/01 朝日新聞出版  単行本  214p
Vol.3 No.0883★★★★☆

1)葬儀、火葬のときは冷たい雨が降っていたが、昨日父の四十九日と納骨は春の日差しだった。これで一段落。父も約束の場所に眠りについた。

 伊藤比呂美「読み解き 般若心経」読了。作者自身の親の死に目の体験から掘り起こし読み解いたお経の数々。お経そのものより彼女の体験が身に迫る。老親のデッサンはまるでうちの親を見ているようだ。そうか、どこも同じ空か。深く納得した。 「いつか死ぬ、それまで生きる」深く軽く良い本に出会った。「石川裕人劇作日記時々好調」2010.03.15 Monday 

2)思えば、この「劇作日記」が始まった2005年9月以降、義父(2005/09)、義母、愛犬くろ丸(2009/06)、あべひげ(2009/12)、父(2010/01)、などを失っていく。こまかく拾っていくと、もっと多く著名人などの死に対しても敏感な反応を示している。

3)当ブログでも「般若心経」については、何冊かメモしてきた。でも、特にこの一冊ということにはならないだろう。彼がこの本を手にとったのは、ちょうどお父さんが亡くなり、そのときちょうどこの本が新刊ででていた、というタイミングが大きかったに違いない。

4)「老親のデッサンはまるでうちの親を見ているようだ。」ということだから、そういうイメージで読めば、なるほど、そういうことだったのか、とも思う。

5)年が改まったらぱたぱたと身近で人が死んだ。新年とは、そういうものらしい。まず、前夫の父親が死んだ。前舅という、浅からぬ因縁の人であった。伊藤p115

 実は、若い頃に、買い求めて、読んでみたことがある。宮沢賢治が、法華経の熱狂的な読者だと知ったからだ。伊藤p141

 高校の三年間、あちこちに学生運動の火はくすぶっていたけれど、すでになんにもおこらなくなっており、いたって平和になっており、平和であることにひけ目に焦りを感じていたわれわれは、世間からは三無主義と呼ばれていた。伊藤p189

 お経っておもしろいんだけど、ときどきそういうのが出てきて、ときどき荒唐無稽になり、ファンタジーがかってくる。指輪物語やナルニアならともかく、そういうものを宗教としてマジメに読もうっていうのはやっぱちょっと・・・・・と思っちゃうあたしである(だからー、信心はないのだと、何回も申し上げておりますです)。伊藤p201

6)伊藤は1955年生まれだから、1953年生まれの石川とはほぼ同世代。周りの人間関係がどんどん高齢化して、「死」も近付いてきているところは似ていたかも。

7)本日は、石川裕人、亡くなって六七日(42日目)。墓前に焼香に行くつもりだが、ひとつ般若心経も読んでみようかな。

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