まだまだつづく原発ゼロへの長い道 小出裕章他「『最悪』」の核施設 六ヶ所再処理工場」
「六ヶ所再処理工場」 「最悪」の核施設場
小出裕章・渡辺満久・明石昇二郎 2012/08 集英社 新書 189p
Vol.3 No.0871★★★★☆
1)小出裕章の一連の著書のうち、特に「六ヶ所再処理工場」に特化して書かれた一冊。渡辺がシュミレーションを書き、明石が活断層について検証する。
2)科学者ならず、原発における責任ある立場でもない身としては、このような情報をいくら読んでも、どうにもならない、という焦燥感がつのる。
3)六カ所村には20年前に一度行ったきりだ。あの当時からあれだけ騒がれていて、いまだに解決しないのだから、いかに問題の根が深いかわかる。
4)青森の現地の人に聞くと、意外と賛否両論だ。現地での現金収入が少ない。ひとつの建築現場が増えたと思えば、関係者にとっては嬉しい要素であるはずなのだ。
5)しかし、その建物の実態は・・? 本書では「最悪」と書かれている。本書を読む限りその通りだと思う。
6)フクシマさえ、もうどうにもならないところにきているのに、これ以上、なにかあったら、ほんとたいへんです。
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