時代の縦糸に絡み込む多彩な横糸たち 『無窮のアリア』 「時の葦舟」三部作第2巻 古代編

「無窮のアリア」 「時の葦舟」三部作第2巻 古代編 <1>
石川裕人作・演出 1993/08~09公演 テント公演
Vol.3 No.0867★★★★★
1)この「無窮のアリア」の稽古入りから打ち上げまでの5ヶ月を「河北新報」が全23回連載で記事にしてくれたのは壮快だった。石川裕人「劇作風雲録」 2010/10/04
2)この記事を読んでみたいと思った。しかし、すでに20年前の記事でもあるし、膨大な資料の中から探すのも大変だなぁ、と敬遠していた。でも、ここまできて、やっぱり読みたい、と重い腰を上げた。
3)さっそく近くの図書館にいって尋ねたところ、もうしわけなさそうな顔ですぐに断られた。新聞のバックナンバーのストックは最近の2年間分くらいしかないという。でも、河北新報なら、データベースを使えますよ、という。ええ、そんなのあるの??? しかも無料で誰でも使える。1991以降のデータがストックしてあるらしい。
4)さっそく専用の端末の前に座って、「十月劇場 無窮のアリア」と入力して検索した。そしたら、あっけらかんと、すぐにこの連載記事23回分がでてきた。
5)すごい。めちゃ簡単。毎回写真つき23回分の記事だから、通読すると、ほとんど一冊の本を読むのと同じくらいの文量がある。このシステムを使って、"OCT/PASS"を検索したら、きっともっと出てくるだろう。だが、このシステムを使えるのは一人30分まで。プリントアウトすると、一枚10円の有料となる。
6)この記事で石川裕人は39歳と紹介されている。若~~い。そりゃそうだよな、20年前のことだもの。他の登場人物たちも19だの、20何歳だのと、とにかくみんな若い。さすがに新聞記者が書いた連載記事だから読み応えがある。入場者数とか、人間関係の機微とか、なかなかいろとりどりだ。
7)「時の葦舟」の脚本を読んだって、結局演劇としてのできはわからない。なにも、一観客として、裏方のことまでわかる必要はないけれど、演劇に夢中になる人たちが、なにに夢中になっているかが、だんだんわかってくる。縦糸に絡み込む、多彩な横糸たちだ。
8)いろいろなエピソードがあるのは、なにもこの作品だけではないだろう。いくら脚本を読めたからと言って、その演劇をわかったつもりになってはいけない。重々キモに命じておこう。
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