ピクサー『カールじいさんの空飛ぶ家』
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「カールじいさんの空飛ぶ家」
ピクサー作品 2009年公開 ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント DVD 96分 ピクサー関連リスト
Vol.3No.0847★★★★★
1)4ヶ月前にピクサーおっかけをしていて、その時にリクエストしていたDVDだが、人気があって、ようやくこのタイミングで私の番がきたようだ。期待どおり、なかなかすばらしい人生を感じさせる心あたたまるストーリーには仕上がっている。が、どうも、多くの世代の受けを狙っているので、まもなく還暦をむかえるじいさんの一人としては、ちょっとストーリーに余計な部分もある。だからレインボー評価にはしなかった。
2)考えてみれば、この78歳のカールじいさんと、往年の冒険家にして、世をすねて秘境に隠遁したチャールズ・マンツの設定は、ある意味、「海底二万里」のアロナクス教授とネモ船長との関係に似ていなくもない。あるいは、男ふたりを登場させるという意味では、ニュートンと自分の関係と見立ててみることも可能である。
3)もちろん、どちらがどちらの役をやるかは微妙なところだが、今夏のニュートンおっかけの場合、私はカールじいさんやアロナクス教授であり、ニュートンは冒険家チャールズ・マンツかネモ船長ということになるだろう。もちろん、場合によっては、この役割は逆転する。あるいは、この二つの役割は、ひとりの人間の裏表、ということもできる。
4)劇作家・石川裕人といってしまうと、どうも裃をきたようで居心地が悪い。何本かの記事は石川裕人で書いてみたけれど、結局私にとっての彼はニュートンでしかない。ニュートン、という呼びかけで書くと、筆がすすむ。特に「魔」の80年代は、石川裕人として書くと、彼はもう私のものではない。
5)逆に考えてみると、80年代は彼は石川裕人のイメージを固定していく時代だったが、私もまたOshoサニヤシンBhaveshとしてのイメージを固定していく日々だった。だから、彼から見た場合は、やはり裃をつけた(というよりマラをさげた、といったほうがいいかも)Bhaveshは、一定程度認めつつも、距離感を感じた時代だったのかもしれない。
6)だからここは、彼をニュートンに引き戻すとするなら、私もまた「せーこー」にもどらなくてはならないのだろう。彼にとって私はBhaveshではない。彼にそう呼ばれたことは一回もない。せーこーはせーこーだ。私もまたまっさならな子どもじだいに戻る必要があるようだ。
7)逆説的ではあるが、ここはこうしないと、魔の80年代を乗り切っていくことはできない。
8)カールじいさんと少年ラッセルの空飛ぶ冒険は、むかし見た「素晴しき風船旅行」にも似た設定ではあるが、またひとひねりしてある。ちょっとひねりすぎたかな。わたしはじいさんのひとりとして、ノーマルなストーリーのほうがつきやすい、と思う。
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