封印していた同時代性 『唐十郎 紅テント・ルネサンス!』
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「唐十郎 紅テント・ルネサンス!」 KAWADE道の手帖
唐十郎・寺山修司他 2006/04 河出書房新社 ムック 191P
Vol.3 No.0868★★★★★
1)本来ならこの本もレインボー評価すべき一冊ではあるが、このところ乱発しすぎなので、ちょっと控えめに評価しておく。面白いのだけれど、こちらの方向に当ブログが方向転換していくのは好ましくない。
2)この本に完全に感応する力は残っている。眠っていた、あるいは封印していた感性が呼び起こされる。自分のなかのなにかがルネサンスを起こすことがわかる。これはどうしようもない同時代性の宿命である。
3)20ページ近くに渡って、唐十郎と寺山修司の対談が収録されている。「肉体論」。もちろん古いものの収録で、対談は1976年当時。だから、すこしピンボケではあるが、唐と寺山のそれぞれの立ち位置というものが、より明確になる。
4)石川裕人の師は、なぜに寺山ではなくて、唐だったのだろう、と、極めて単純な質問を持っていたのだが、この本において、ようやくわかった気がする。寺山はもうとっくの昔になくなってしまっていたし、テント公演をしなかった。唐は寺山からの評価でテント公演を思いつき多くの追随者を出した。それに2012年の現在でも、唐は現役だ。
5)追っかけするつもりはないのだが、今後なんだか唐十郎関連がちょびちょび増えていきそうなので、リストだけ作っておく。
唐十郎関連リスト
「腰巻お仙 特権的肉体論」 1968/05 現代思想社
「唐版 風の又三郎」 1974年公演 1979/10 冬樹社 全作品集に所蔵
「佐川君からの手紙」 1983/01 河出書房新社
「特権的肉体論」1997/05 白水社
「芸術ウソつかない」 横尾忠則対談集 2001/09 平凡社
「唐十郎 紅テント・ルネサンス!」 2006/04 河出書房新社
「唐十郎論」 逆襲する言葉と肉体 樋口良澄 2012/01 未知谷
「唐十郎 わが青春浮浪伝」2012/04 日本図書センター
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