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2012/11/13

唐十郎との対談だがちょっと見当はずれ 『芸術ウソつかない』 横尾忠則対談集


「芸術ウソつかない」 横尾忠則対談集
横尾忠則・唐十郎他 2001/09 平凡社 単行本 p252
Vol.3 No.0874
★★☆☆☆

1) 80年代における石川裕人に対する唐十郎の影響力をさぐってみる。そして、唐とOshoの距離の隔たりの中に、横尾を入れてみたらどうだろう、という、実に単純な発想で、この本をめくってみた。

2)この本は、横尾が15人の人間と対談したものがまとめられているが、唐との対談は10ページほど。全体的に上滑りな、いわゆる横尾調の対談だけに、現在当ブログで進行しているような、ちょっとシリアスな論調とは波長が合わない。他の人々との対談も、おもしろくないわけではないのだが、割愛する。

3)---寺山(修司)さんがやってたラジオに僕が出た時、紹介してもらったんですよね。64・5年ですよ。その時のこと、横尾さんはどこかに「合った瞬間にこの男とあまり長い付き合いしない方がいいなと思った」って書かれた(笑)。

横尾---そう思ったの。右翼の少年っていうかね、合い口を隠していてもおかしくないような殺気を感じた。しかも演劇やってる人だよって。僕が苦手なのは一に詩人。次が演劇人。p92「ふたりが出会った日」

4)この言葉使いで、寺山--唐--横尾の、トリニティの位置関係がわかる。

5)横尾---あの時は芝居のちゃんとしたコンセプトを持っていなかったんですよね。僕と話しながら、僕を媒介にしながら、インスピレーション入ってったんじゃないの?

---タイトルと野外でやるということだけは決まっていたんです、セット代わりに、公衆便所で三分ごとに水がジャージャー流れるのを音楽にして、照明はないから自転車をこいでる人間が二人いて(笑)。そういう条件だけで「腰巻お仙」とは「日本列島をひとつの子宮体というか母のものだとすれば、これはもうひとつの日本列島を象徴するものであります」と(笑)p94「同上」

6)この調子でやられると、もんどりうってしまうので、ほどほどにする。この本は2001/09にでたものだが、この対談は1998/08とされる。私は大の横尾ファンだが、読書ブログとしての当ブログに登場しないわけがわかったような気がする。

7)自分の表現を読書ブログと限定してしまっている現在の自分が間違っているのかもしれない。横尾が好きなのに、横尾が登場しないこのブログ、どこか欠陥があるようだ。

8)私の試みは、唐十郎→横尾忠則→Osho、というベクトルなのだが、もちろん逆のベクトルも存在する。「演劇」性から「瞑想」性への足がかりを、どのように作るか、それは当ブログならではの課題である。

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