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2012/11/03

内なる発見 『アトランティス/失われた帝国』


「アトランティス/失われた帝国」
ディズニー 2001年公開 DVD 95分
Vol.3No.0852 ★★★☆☆

1)「ノーチラス」つながりで、こっちも見てみることに。2001年公開の映画だが、時代設定は1914年。制作過程もなかなか興味深いが、やっぱり子供騙し的でスピリチュアリティとしては深みがない。ディズニー作品としても、決して傑作の部類とはいえないのではないだろうか。

2)アトランティスをみつけようすれば、それは、失われた帝国として外側に探検してはいけない。それではたんなるファンタジーになってしまうし、フィクションになってしまう。映画だと、さらにエンターテイメントになりさがり、人はむしろ妄想の中におちていってしまう。

3)わしは全く霊感がない。
だから怪談だの怖い話が好きなのだと思う。 「石川裕人劇作日記時々好調」 2012/05/04

4)ここになんらかのヒントがある。私は霊感があると自称することはないが、まったくないとは思わない。「だから」怪談だの、怖い話を、別段好きではない。自らの直感、インスピレーションに切り開かれてきた地平がある。

5) 昨日私劇と書いたのは私小説に対応させたものだ。

散文ならいざ知らず、芝居は<私>の迷路に入り込んではいけない。「石川裕人劇作日記時々好調」2012/05/01

6)ここにもポイントがある。彼は「演劇」性にこだわった。だから、「私」を取り囲む外側に留意することが多くなってしまった。もし「瞑想」性へと入っていくなら、まず「私」の中にはいっていく必要がある。ここに決定的な方向性の違いがある。

7)アトランティスであろうとノーチラスであろうと、外側に求め、外側に作ろうとすれば、それは見つからない、つくりえない、ということになる。もし、内側にいるなら、すでにそこにノーチラスがあり、アトランティスがあったことにきづくことになる。

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