最初で最後の一冊 『ダイヤモンド・スートラ』 - OSHO 金剛般若経を語る<7>
「ダイヤモンド・スートラ」 - OSHO 金剛般若経を語る <7>
OSHO スワミ・アナンド・ヴィラーゴ 翻訳 1986/03 めるくまーる社 単行本 p739
1)ニュートンが残したOsho本一冊。彼がこの本を読んだのかどうか、どう読んだのかどうかは、いまだによくわからない。書斎の出入り口の一番前の、すぐ目につくところにあったからと言って、彼がこの本を精読していたかどうかもわからない。むしろ、横に詰まれていたから、積読だったのかもしれない。
2)しかし、今となっては、もうそれはどうでもいい。少なくとも彼はOsho本を手にとっていた。3・11で滅茶苦茶になった書斎を片付ける際、この本をとにかく捨てることはしなかった。いつかは読むかもしれない、あるいは再読するかも知れない可能性の中で、この本をそこにおいた。
3)もし私が彼の書斎を訪れることもなく、この本に気がつくことがなかったら、それは単になんの意味もない、単なる一現象にすらにもならなかった。だが、そのことに私は気付き、それはメモされた。
4)もういちど読み直す機会を与えられ、時間をとってゆっくり読んだ。新しい意味が、新しい出会いがあった。古い本でもあり、新しい本でもあった。そしてこの本が1977年に語られ、1986年に翻訳出版されたタイミングも確認した。
5)タターガタとアガタの兼ね合いもわかった。これは2012年の今日読まれるべき本だった。そして、それは、私のための本だった。私はずっとこの本を枕元におきながら、本当にこの本を読んでいただろうか。彼が書斎にこの本を置いていた以上に、私が枕元にずっとこの本を置いていたことが問われなければならない。
6)他の本はもうどうでもいいだろう。彼はこの本を最後の一冊として私にプレゼントしてくれた。そう思える。
7)ありがとう。35年前の今日、この講話はプーナのブッダホールで語られた。今日は12月11日、Oshoの誕生日。Osho ありがとう。
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