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2012/12/14

仏陀の存在を凝視する 『オレンジ・ブック』 OSHOの瞑想テクニック<2>

<1>よりつづく


「オレンジ・ブック」OSHOの瞑想テクニック <2>
OSHO ホーリスティック・セラピー研究所 1984/04 単行本 245P

仏陀の存在を凝視する

 あなたの部屋の中に小さな仏像を置き、いつでも暇なときにその像をただ見るがいい。仏像というのは、ただの肖像としてつくられたものではない。それは瞑想の対象としてつくられた。それは現実の仏陀を描写はしていない。彼はそれに似てはいなかった。それはひとつの隠喩(メタファー)だ。

 仏陀の肉体的な姿を表現するよりは、むしろ彼の内なる慈悲を表現している。彼がそっくり同じ姿、同じ顔立ち、同じ目鼻だちだったということはない。それはまったく肝心な点ではない。それは超現実的なものだ。いわゆる現実を超えた<実在>の何かを伝えている。

 つまり、それはヤントラだ。人は、ただそれを見るだけで瞑想のなかへと落ちて行ける。だからこそ、幾千となく仏像が刻まれた。仏陀ほど多くの彫像をもつ者は他にいない。

 瞑想的な雰囲気をつくりだすためだけに、単独で1万体もの仏像を擁す寺院がいくつもある。どこに目をやろうとも見えるのは仏陀だ。どこもかしこも仏陀の姿、仏陀の存在、その沈黙、その慈悲、閉ざされたその両眼、静穏なその姿態、その均整、その調和----

 それらの仏像は大理石の音楽、石の説法だ。OSHO p177

<3>につづく

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