仏陀の存在を凝視する 『オレンジ・ブック』 OSHOの瞑想テクニック<2>
「オレンジ・ブック」OSHOの瞑想テクニック <2>
OSHO ホーリスティック・セラピー研究所 1984/04 単行本 245P
仏陀の存在を凝視する
あなたの部屋の中に小さな仏像を置き、いつでも暇なときにその像をただ見るがいい。仏像というのは、ただの肖像としてつくられたものではない。それは瞑想の対象としてつくられた。それは現実の仏陀を描写はしていない。彼はそれに似てはいなかった。それはひとつの隠喩(メタファー)だ。
仏陀の肉体的な姿を表現するよりは、むしろ彼の内なる慈悲を表現している。彼がそっくり同じ姿、同じ顔立ち、同じ目鼻だちだったということはない。それはまったく肝心な点ではない。それは超現実的なものだ。いわゆる現実を超えた<実在>の何かを伝えている。
つまり、それはヤントラだ。人は、ただそれを見るだけで瞑想のなかへと落ちて行ける。だからこそ、幾千となく仏像が刻まれた。仏陀ほど多くの彫像をもつ者は他にいない。
瞑想的な雰囲気をつくりだすためだけに、単独で1万体もの仏像を擁す寺院がいくつもある。どこに目をやろうとも見えるのは仏陀だ。どこもかしこも仏陀の姿、仏陀の存在、その沈黙、その慈悲、閉ざされたその両眼、静穏なその姿態、その均整、その調和----
それらの仏像は大理石の音楽、石の説法だ。OSHO p177
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