Osho『死のアート』<5>
「死のアート」 <5>
OSHO /スワミ・ボーディ・マニッシュ 2001/04 市民出版社 単行本 401p
1)今回のは、10日分あるうちの、一日おきのレクチャー部分を最初に読み、あとから、その間に挟まれた5日分のQ&Aの部分を読んだ。こうでもしないと、なかなか一冊読み切ることができない。
2)そう思って、そういえば、レクチャー部分では何が話されたんだろうか、と思いだそうとしたが、すっかり忘れている(笑)。たしか「死」というワードでこの一冊を読み始めたはずなのに、いわゆるところの、葬式などとつながるような「死」については、この本では語られていない。
3)当ブログでは、科学、芸術、意識、という三つのワードを柱にしているのだが、意識という言葉は、便宜上の検索ワードだ。実際は、宗教という単語が来てもいいのだろうし、本当はそうすべきなのだ。
4)ところが、それこそ宗教という単語は、葬式などとすぐにむすびついてしまうような、手あかのついた言葉になってしまっている。俗で、誤解にまみれている。あえて余計な軋轢を避けるために、あえて当ブログでは、意識という単語を援用してきた。
5)しかるに、この本において、Oshoは、実に単刀直入に宗教という単語を使う。いや、この本に限っていたのではなかったかもしれない。死という単語もまたOsho流に使い切るように、Oshoは宗教という言葉を、彼一流の意味に吟味しなおす。いや、むしろ本質的に彼が言っていることが正しいのだ。
6)私は、この生がすべてではないことを知っている。大きな生がその背後に隠れている。隠れているのはこの生の背後。だから、この生に逆らって大きな生を見出すことはできない。あなたは、あくまでも、この生に深く浸って大きな生を探さなくてはならない。
海には波がある。海は波の背後に隠れている。もし、荒れ狂う波を見てそれを避けるとすれば、海とその深みをも避けることになる。飛び込みなさい。波は海の一部だ。深く潜れば波は消え、深みと海の絶対的な静寂が現れる。p80「失うものは何もない」
7)決してマニアックな興味本位な関心を満たすほどではないにせよ、絶妙なバランスで、エソテリックな事実が、さりげなく開示される。
8)世の古い宗教は、みな抑圧的だった。新しい未来の宗教は、自己表現的なものになる。私は新しい宗教を教える。表現を、生の最も基本的なルールの一つとしなさい。表現したがために苦しむ羽目になったとしても、苦しむがいい、決して敗者にはならない。あなたはその苦しみによって、次第に生を楽しめるように、生の喜びを味わえるようになる。p375「東洋と西洋を越えて」
9)何度も何度も触れているはずのOshoの言葉だが、触れるたびに新しい意味づけがもたらされる。ひょっとすると前回私は何も読まなかったのではないか、とさえ感じる。いったい、なにをどう読んでいるのか、と、自分でも定かではなくなってしまう。
10)当ブログも、大きな意味においては自己表現の一つだ。べつに苦しんでいるわけではないが、であるということは、まだまだ「強烈」な自己表現になっていない、ということなのかもしれない。
11)この本、Oshonの本なのに手元に持っていない。毎回図書館から借りてくる。まぁ、数ある中の何冊かはそういうエピソードがあってもいい。べつに所有しなてくもいい。(英語版は持っているから、日本語を購入するのを急がないのか) でも、きっとまた読みたくなるに違いない。
12)次回はどんな読み方をするだろう。話されたのは1976年。23歳の私がプーナを訪れた前の年のこと。当時の私にもわかることを、今になってようやくわかることと、もっと先にいかないとわからないことも、含まれているようだ。
13)前期と中期と後期、そのようにOshoを分けるとするなら、この本は、前期を終えて、ようやく中期に入ろうとする時期のOshoの講話である。45歳。サニヤスムーブメントをいよいよ本格的に始めようとするマスターワークの、鋭い刃が、キラリと光る。
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