ジェームズ・キャメロン 『アバター』
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「 アバター 」
ジェームズ・キャメロン 2009年公開 DVD 162分
Vol.3 No.0904★★★☆☆
1)1月はまだお正月気分なのであろうか。先日何気なくテレビのチャンネルを回したら、この映画をやっていた。一時間も経過したあとなので、すぐ終わるだろうと思ってみていたら、なんとそれから2時間ほど続いた。長編作である。正月特番だったのだろう。
2)いまいち作風が好みではないので、ながら見をしていたのだが、これがなかなか面白い。最初はどういうストーリーの展開だったのだろう、と、図書館からDVDを借りてきて見直すことにした。
3)3時間に及ぶ大作であり、なにやら「タイタニック」(も、まだ見てないが)を越えて世界興業収入歴代1位、ということだから、だいぶヒットした作品に違いない。こういう世界にはもともと若い時から関心は薄い。だいたい、チャンバラが嫌いなのだなぁ。
4)でも、アバターという概念には関心がある。人間の意識と、バーチャルな肉体が、織りなす不思議な展開は、「マトリックス」を見たときも興味津津だったのだが、どうもあのチャンバラで飽きてしまう。どうしてエンターテイメント作品はあんなにチャンバラが好きなのかな。
5)バーチャル・ゲームのセカンドライフは現在どうなっているのだろう。あれはあれで大好きな世界だったが、結局は、来る人があまりに少ないので飽きてしまった。こちらはこちらで、チャンバラが足らなかったのだろうか。
6)ティム・ゲストの「セカンドライフを読む。」(2007/11)を読んだ時、最初に登場してくるのは、体に不自由を持つ子供たちがバーチャルな体を持って、バーチャルな世界で自由に遊ぶシーンだった。なるほど、こういう活躍の方法もあるかと思った。ティムはコミューンで育ったサニヤシンの子供だったが、有名になって数年で亡くなってしまった。
7)意識は意識としてあり、バーチャルな肉体を操る、という設定は、「マトリックス」も「アバター」にも共通する要素だが、セカンドライフにもそういう効用があった。でもよくよく考えてみると、人間の世界はことごとくそういうものなのかもしれない。
8)今回は、自由に着脱はできないにせよ、この肉体とこの環境を与えられて、この生を生きているのだ、と思えないわけではない。そのように相対化できるのであれば、人生そのものをゲームとしてみることも可能であろう。
9)CGもすごい。どこからが実写でどこからがCGなのか、なんてことは、もう私のようなシロートにはまったくわからない。最初の導入部分はやっぱり見ないことにはこの映画の全体像はわからない。
10)ただ、映画のストーリー全体は陳腐なんじゃないか。よくあるストーリーのような気がする。大画面で、すっかりはまりきってみれば別なのかもしれないが、このような映画の異空間には、いまだにのめりこんではいけない。どうも覚めていて、現実のほうが面白いと感じてしまう。
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