「『禅』の世界へ」 日経おとなのoff 2012年6月号<6>
「『禅』の世界へ」 日経おとなのoff 2012年6月号 <6>
日経おとなのOFF編集部 2012/05 雑誌
★★★★☆
1)とかなんとか言っているうちに、この号、売り切れになってしまった。ネット通販ではすでに入手不能とでているが、あれ、もしかして、自分でも一冊買ったのではなかったっけ?、ってうろ覚え。書棚を探せばあるはずなのだが、(いやないかもしれない)、面倒くさいので、また図書館から借り出した。
2)オークションとか、版元にダイレクトに注文すれば、一冊くらいはなんとかなるだろうが、そこまで執着する力もない。なんだか、不思議な雑誌である。そもそも、どっちみち、この号を入手しても、ずっと違和感が残ってしまうことには変わりはないだろう。
3)すでに半年以上も前の雑誌であるし、すでに何人の手に渡っているものだから、図書館から借り出したものは、それなりに痛みがでている。そもそも雑誌なのだ。このような読まれ方をしてこそ、その本領が発揮されるはずだ、と納得する。
4)最後の最後まで、ずっと残った違和感は、結局は、一読者としての真実の感想なのだと思う。日経、禅、ジョブズ、という大空に輝く大三角形は、書店の店で輝いていたが、いまや、中古の雑誌として、古びてメクレなどができて、それなりに、わびさびさえ感じさせる状態になっているw。
5)何度開いても、内容は最初の印刷されたままだ。雑誌の内容が勝手に変わる訳がない。このトリニティは、とても面白いのだが、結局はこの雑誌の、特集の中にこそ現出したものであって、真の存在として、存在しているものなのかどうか、そこんとこが、結局は、分からずじまいであった。いや、それはまだ「融合」されていない、というのが、当ブログの結論であった。
6)日経は日経としてあり、禅は禅としてある。ジョブズはジョブズであるしかないのだから、結局は、この号においては、数ある選択肢の中の、3つのシンボルを取り上げて、強引に付き合わせてみただけ、ということだったのではなかろうか。
7)日経おとなのOFFのバックナンバーも、バックナンバーを見る限り、あれもこれも、と続いて読む気にはならなかった。この号の持っている可能性を連続的に持っているのではなかった。
8)そういう意味においては、禅の世界もまた、この号からシームレスにその世界へと誘ってくれるものではなかった。それはそれ、刺身のツマというべきか、どちらが刺身で、どちらがツマであるかはともかくとして、赤みの刺身と、緑のパセリの補色対比の鮮やかさだけに目が行って、それは、この号に、瞬間的に現出した、「妖しさ」だったのだろう、と結論づける。
9)その点、ジョブズについてはほとんど何も知らなかった当ブログではあるが、この号を切り口として、どっぷり浸かってしまったといえるだろう。このあとに追っかけた資料は40点以上。挙句の果てに、iPadを一台ご購入ということにあいなった。
10)タブレットを一台入手した、ということに終わらないのが、iPad「革命」である。それは進行中であり、新しい局面の幕開けとなり、いつ終わるともしれない、次世代のステージへと移行してしまったのだった。
11)しかし、よくよく考えてみると、ひとつのことに気がついた。日経、禅、ジョブズのトリニティを考えて、どうも座りが悪かったのだが、このトリニティはバランスが悪かった。実際は、日経、禅、iPadのトリニティとすべきだったのだ。そして、その中心にはスティーブ・ジョブズその人、本人をおくべきだったのだ。
12)雑誌の特集としてのこの号が、最後の最後まで納得できなかったは、結局、このトリニティの受け取り方が悪かったのであり、雑誌の特集としてはありえても、実存としてのトリニティがまったく見えていなかったのではないだろうか。
13)もっというなら、ジョブズにおいてのトリニティがわかったとしても、それは、「私」にとっては外的なものであり、究極のトリニティにはなりえない。私は私なりに、Osho瞑想、日常業務、そしてiPad(あるいはIT環境)のトリニティとして、捉えなおさなければならない。ここは、ジョブズに敬意を表して、シンボルとしてのiPadをおいておくことにしよう。
14)この号には、お勧め本やDVDが何点かあげられている(リストは前回のメモに書いておいた)。ジョン・ケージの「4分33秒」もそのひとつ。
15)なにかと挑発的な一冊だったが、なんとなく出口が見えてきた。
16)ところで、ずっと一つの目標だったトフラーいうところのエレクトロニック・コテッジはすでにSOHOとして現実のものになったが、最近は、スマホやタブレット、そしてモバイルLTEルーターやクラウドの現実化で、ノマドというスタイルがよく語られるようになってきた。このノマドって奴を、これから検討してみようと思っている。
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