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2013/02/14

『ノマドワーカーという生き方』 場所を選ばず雇われないで働く人の戦略と習慣 立花岳志


「ノマドワーカーという生き方」場所を選ばず雇われないで働く人の戦略と習慣
立花岳志 2012/06 東洋経済新報社 単行本 246P
Vol.3 No.0917★★★☆☆

1)こちらは三年半前の佐々木俊尚「仕事するのにオフィスはいらない」とは違い、わずか半年前の出版だから、まだまだ話題としては旬といえるだろう。だが、ほんの数日前(昨日だったか)NHKテレビ夜の7時半に動画広告で生活する人々がレポートされていた。時代は、日進月歩で、どんどん進化していることは推定できる。

2)こちらの方は、ノマドワーカーとはいうものの、単にブログを書いて、その広告収入で生活している(妻は外に仕事を持っている)ということだから、おなじブログを書いている者としてはグッと興味をそそられる。

3)一定の準備期間を経たあと、41歳で独立した1969年生まれの男性ということで、それなりに社会経験も積み、独立の環境があっての結論なのだから、そういう生き方はあっていいだろう、と思える。積極的にそう思える。

4)ブログのテーマは、アップルの製品と、読書感想と、ランニングによるダイエット、という三大テーマに絞っているようだ。さらには、一般のブログサービスを使わず、自らサーバーを立ち上げているようなので、それなりに意気込みは半端ではない。

5)ましてや、このように本も出し、顔も実名も露出しながらの活動ということなので、それなりのリターンがあることは想像できる。あ、なるほどね、と納得はいく。しかし・・・。

6)よく言われるスタバでエアマックを叩いて、何が偉い、と揶揄されるタイプに、ややもすると入れられてしまうかもしれない。

7)三大テーマに絞ったというのは合点がいく。アップル製品については熱狂的なファンが多いので、その使用体験が多ければ、そのレポートを参照する人は増えるだろう。その関連の図書を読書すれば、これから読もうとしている人には役立つだろう。ダイエット話も、まずまずは人々の関心を惹くだろう。

8)当ブログは比較するほどの何ものもないが、すくなくともアップル製品についてはまったく何も書く事ができないだろうし、これまであまり関心もなかった。読書はおなじテーマであるが、こちらは、あまりにも範囲を広く取りすぎている嫌いがある。ダイエット話は当ブログでもたまにやるが、ランニングではなくウォーキングなので、ちょっと年配向けの内容となる。

9)著者はとにかく訪問者をアップすることを第一義に考えていて、しかも、その広告システムに着目しているようで、なるほど、いわゆるブロガーとして、こういう「行き方」もあるだろう、と納得はする。だが、それが私には「生き方」には思えない。

10)お互い、ノマドといえば、外出する時の鞄の中身が気になるところだが、彼の鞄の中身はけっこう重装備だ。必ずしも軽装とはいえない。ノマドと名乗るかぎり、外出先で仕事を「完結」させることに腐心するだろうし、そのスタイルを際立たせようとしているように見える。

11)当ブログとしては、オフィスの存在は積極的に否定する気はないし、外出先で仕事が完結することを命題としているわけではない。オフィスにいてやらなければならない仕事もあるだろうし、外出先でできることもあろうだろうし、外出先でしかできないこともある。そういった意味においては、動ける領域が増えた、つまり可能性が増えた、というとらえ方である。

12)それぞれの仕事のスタイルがあるわけだし、業種によってまちまちなので、一律にこうだとは言えない。ただ、もう還暦を迎えようとする当ブログにおいては、今までに積み上げてきた仕事のスタイルがあるのであり、いまからさぁ「ノマドワーカー」になろう、という意気込みはない。すくなくとも、著者のような積極的な取り組みは取れない。

13)一般に、このような「ノマド」スタイルが増えていくことには関心がある。そして、それが、どのような意味を持ち、どのような可能性を開き、あるいは、現実的にどこまで実現可能になっているか、ということには多いに関心がある。

14)ここに書いてある彼の「ノマド」ワークは、見る人がみれば、もうすでに時代遅れの部分もあるに違いない。だが、おなじブログを書いている人間として、なるほど、ここまで「進化」させることができるのか、という素直な驚きはある。いつか、当ブログ自身が「進化」しようとするなら、いずれは参考になる部分も多くあるようだ。

15)だが、どうもブログとしては現状に「納得」している上に、いかにブログを「フェードアウト」すべきかを考え始まっている当ブログとしては、いまいちグッドタイミングの読書、とは言い難いようだ。

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