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2013/02/27

「ファイナンシャル・プランナー・マガジン」 Vol.000 Kindle版

Fpm
「ファイナンシャル・プランナー・マガジン」 Kindle版
Vol.000(2013年1月号) [Kindle版] 原田真夫 (著), 佐藤龍子 (著), 三浦昌二 (編集), 八鍬兼二 (序文) 出版社: リソル・パブリッシング フォーマット: Kindle版 ファイルサイズ: 467 KB 紙の本の長さ: 25 ページ ; 初版版
Vol.3 No.0924★★★★☆

1)友人が遊びにきた。話し始めてみてば、たくさんの話題があり、あれやこれやのあっと言うまの数時間だった。その雑談のなかに、最近彼の友人が本をだしたという話しが混じりこんだ。へぇ~、どんな本、と聞いたのが、この本だった。

2)ちゃんとアマゾンで紹介はされているが、いわゆる電子出版である。Kindle版であるという。ああ、私はKindleは持っていないからと言うと、いやタブレット端末でもみることができるはずだ、と言う。でもなぁ、限りなくゼロには近いとは言え、99円の値段がついている。支払いがめんどくさそうだな、と思った。

3)それで、ブックマークだけして、別な話題になってしまったのだが、彼が帰ったあと、試してみたら、実に簡単にダウンロードできた。それにKindle版とは言え、Kindleに支払いをするのではなく、アマゾンへの支払いである。いつも使っているカードが表示され、いとも簡単に、この電子書籍を読めるようになってしまったのだった。

4)テクノロジーの進歩は、時に私たちの生活スタイルを一変させることがあります。電子書籍も、そのひとつです。ファイナンシャル・プランナー・マガジンを従来型の紙の書籍・雑誌として発行していたとしたら、価格や流通コストの面で皆様のお手元にお届けすることは難しかったかもしれません。電子出版という新しいテクノロジーは、それらの障害をいとも簡単に打ち破ってくれました。81%「編集後記」

5)本当だ。本当にそう思う。たぶん紙媒体でつくられれば数十ページにはなるだろう小冊子ではあるが、実際に紙媒体で印刷されれば、それなりの値段になるだろう。そして、それは、有料で販売されるだろうか。たぶん、著者たちは、多めに印刷し、手元に在庫の山をかかえながら、結局は、宣伝も兼ねて、「無料」で配ることになるだろう。

6)配っているうちはいいが、そのうち情報も古くなり、季刊紙だから、次の号に差し掛かるころには、デッドストックになってしまう分もでてくるだろう。創刊号の資金を回収できないまま、次の号となり、でも情熱はまだ消えていないので、なんとか続刊を決意し、最初のネタもあったので、3号あたりまでは発行できる。

7)しかし、この手の印刷物は、だいたいそこまでの命なのである。ようやく名前も認知されたかなぁ、と思う間もなく、自然と休刊・廃刊となっていく。いわゆる三号雑誌というやつである。紙媒体の99%はこうなる運命にある。そして、それを見越した上で、最初から創刊できなかったものが、山ほどあるのだ。

8)ところが、この電子出版は、そのような状況を一変させる可能性がでてきた。パソコン時代を通り越して、タブレット時代となり、本やミニコミのようにタブレット端末を持ち運ぶ時代になり、出版物を実に廉価な価格で「購入」し、読む時代がやってきつつある。

9)このマガジンは99円である。高いか安いかは微妙なところだが、読みたい人にとっては、苦になる値段ではない。そして、出版者にとっては、99円とは言え、大きな売り上げとなろう。在庫を抱える必要もないし、誰に読まれたのかも、きっとマーケット情報のフィードバックもあるはずだ。

10)当ブログにおいては、Kindleや電子書籍は、紙媒体で出版されたものを、わざわざタブレットで読むかどうか、ということを考えていた。だとするなら、私なら、身近な公立図書館から借りてくれば、もうKindleは不要、という結論に達していた。

11)しかしながら、最初の最初から、電子出版されれば、読みたいものはダウンロードするだろう。いままで、パソコン上の情報は無料という時代が長かった。でも、雑誌や新聞、単行本などは、別に苦もなくブックスタンドで数百円を出して読み捨てにしている。この間の落差は、けっして小さくない。

12)この狭間を、電子出版が埋めるかもしれない。これは読み手側より、売り手側の大きなチャンスかもしれない。最初から電子出版して利益がでるスタイルが出来上がれば、これからは一気にタブレットで電子出版物を「有料」で読む時代がくるかもしれない。有料と言っても、0円書籍なんてのもある。読み手側に大きく負担になるものではない。

13)はてさて、この「ファイナンシャル・プランナー・マガジン」そのものについてだが、まぁ、内容的には、専門家たちからみれば、それほど「専門的」な内容ではない。一般の人が読んでもなんら理解不能な本ではない。むしろ一般人に読まれることを意識しての創刊であろう。続号に期待したいところである。無料で、一部試し読みもできるはずだ。

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