「ノマドと社畜」ポスト3・11の働き方を真剣に考える [Kindle版] 谷本真由美(@May_Roma) (著)
フォーマット: Kindle版 ファイルサイズ: 183 KB 紙の本の長さ: 32 ページ 朝日出版社 (2013/1/11)
Vol.3 No.0943★★★☆☆
1)おや、面白そうなタイトルだ。と検索してみたが、わが図書館には入庫していない。ネット上には、単行本のほかに、電子書籍もあるらしい。分量からして、電子版は、ダイジェストか、分冊のようでもある。
2)早速、Kindleの無料サンプルをダウンロードし、読んでみる。ふむふむ、これは時間をかけて読むほどの本ではない。最近は、評価の低い本はメモもしないで、どんどんパスすることにしている。
3)何気なくネット上の書評を読んでみる。すると、結構きつめの書評がいっぱい並んでいた。本体を読んでいくより、書評をず~~っと追っかけて行ったほうが、よほど楽しい。少なくとも、この本は、そういう本だ。
4)ノマドと社畜。なるほど、これは炎上ネタである。そもそもがTwitterで書かれたものが、ひとつにまとめられたものらしい。著者は、若いインテリ女性ということである。
5)ポスト3・11の働き方とはなっているが、いわゆるノマド・スタイルは今に始まったことではない。本書の目次には「寅さんはノマドのプロ?」なんていう項目も見えるが、寅さんだって、考えようによっては、立派なノマドである。
6)わが人生を考えてみる。ノマドと社畜、どちらかと問われるなら、それはノマドそのものだった、というしかない。社畜なんてまっぴら御免こうむります。
7)私たちが青春を送った1970年代初めの流行り言葉は、「ドロップアウト」だった。つまり、社畜コースからの離脱である。その後、カウンター・カルチャーの波に乗り、やがてOshoのサニヤシンとなり、いろいろあって、気づいてみれば、まもなく還暦の、一幕の人生でありました。
8)そんな生き方を、背中から見ていたのかどうか、わが息子は、幼稚園の七夕会の時、竹飾りの短冊に、「サラリーマンになりたい」、と書いていた。
9)最初は、ウルトラマンとか、レインボーマンのような、「マン」つながりで、カッコいいヒーローと間違ったのかな、と思ったが、そうではなかった。なかなかひょうきんで、お茶目な子供だったから、彼は彼なりに、すこし受けを狙って書いたのだった。
10)その息子もなんとか成人し、見事サラリーマンになったのだから、メデタシメデタシ。別に私は、彼を社畜だなんて冷やかすつもりは毛頭ない。
11)今じゃ、3・11後の沿岸部の被災地に派遣され、復旧復興に獅子奮迅しているのだから、あれはあれで、立派な生き方である。
12)基本的に私はノマド派だが、ノマドばかりがいいとも思わないし、ノマドばっかりでも困ると思う。この本のタイトルは、炎上ネタではあるが、あまり「真剣」に考えられたあとにつけられたタイトルだとも思えない。著者も結構、ひょうきんで、お茶目な人なのではないかな。受けを狙っている気がする。
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