Evernoteとアナログノートによる 「ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)」 倉下 忠憲 (著)
単行本(ソフトカバー)272p 技術評論社 2012/06
Vol.3 No.0957★★☆☆☆
1)ひさびさによくわからん一冊である。★2つも大サービス、というところだ。
2)まず、一つ目の★は、iPadを取り上げていること。このタブレット戦国時代にあって、何のてらいもなく、iPadと言い切ってしまうところに、さすがの割り切りの良さを感じる。これが、最初から、アンドロイド・タブレットを取り上げ、ましてや7インチ礼賛なんかに終始していたら、当ブログとしては0点で、メモを残すことはなかっただろう。
3)二つ目の★は、Evernoteを取り上げていること。整理術の数あるアプリの中から、こちらも、何のてらいもなく、Evernoteをとりあげている。これはある意味気持ちいい。キラーアプリとはいえ、ここまで独断されれば、そうそうその通りというしかなくなる。
4)しかしだ。ここから更に★が増えないのは、ここで止まっているからだ。
5)コンテナとしてのiPad、コンテンツとしてのEvernote、そして加えるところのコンシャスネスとしての「発想術」っていう奴が、よくわからない。
6)考えてみれば、当ブログも、個人的なものとは言え、ハイブリッド発想術の一種といえないこともない。とにかくなんでもオンラインにメモを溜め込んで行き、少しづつ整理しては、自らの精神状態に寄与しようという試みである。結果としてそうなった。
7)そこには、iPadも、Evernoteもなかったが、本質的に通じるところがある。そして、当ブログとしては、もう一つ、コンシャスネスとして、「瞑想」を置いておいた。ここが、当ブログの、キモであり、ここがないと、全体が瓦解する。
8)この本には、スティーブ・ジョブスにとっての「ZEN」のようなものがない。カウンターカルチャーも、反逆精神も、ロックもない。
9)この本は、コンテンツのためのコンテンツ、つまり、メタコンテンツだ。物事の中心としては、これはこれでいいのだが、これではモノトーンとなってしまう。味わいに深さがない。メロディーがあっても、ハーモニーがない。雑味を濾過しすぎている
10)発想術も悪いものではない。しかし、その発想術を使って、一体、キミは、人生の何に、どう、立ち向かおう、というのか? そこんとこが見えない。
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