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2013年3月の40件の記事

2013/03/31

「どこでもオフィス」仕事術―効率・集中・アイデアを生む「ノマドワーキング」実践法 中谷 健一 (著)


単行本 216p ダイヤモンド社 2010/06
Vol.3 No.0958★★★★☆

1)三年前の本である。 佐々木俊尚の「仕事するのにオフィスはいらない ノマドワーキングのすすめ」( 2009/07 光文社)に影響を受けたと思われる、いわゆる「スタバでAirMac」な一冊である。

2)この手の本は、とくに分速秒進のIT社会においては、常に新刊本でブラッシュアップしておかないと使い物にはならない。しかし、たまには、古い本も面白い。なるほど、3年前はこうだったのか。とすると、これから3年後には、こうなるかもしれないという、夢を書きたててくれる。

3)この本においては、レッツノートが活躍する。iPadはまだ出がけで、評価が一定しない。バッテリーの問題も爆弾として、存在する。一番の問題は、回線だろう。クラウド環境も実務に最適化されていなかった。

4)今日的にいえば、しかも極私的にいえば、まずデバイスは、10インチiPadで決まりである(正確には9.7インチ)。バッテリーの持ちが10時間ある。電源コードも持ち歩く必要がない。

5)キーボードも、Bluetoothな物理ボードはいらない。10インチであれば、ヴァーチャル・ボードで十分である。正直言ってiPhoneもいらない。モバイルでも、オフィスでも、iPadファーストな環境であれば、Evernoteを使って同期さえする必要がない。通信エリアや、ワンセグ、キャッシュレス機能を考えると、型落ちガラケーの方が、優れていることもまだまだ多い。

6)細切れなクラウドが必要なら、Gmailで自分に添付ファイルで送信しておけば、それですむ。一歩譲っても、Evernoteは60MBのスタンダード版で間に合わせることができるだろう。

7)回線は、モバイルLTEルーターで決まりである。スマホなテザリングはバッテリーと定量の問題で実用にはまだなっていない、と判断した。

8)PHS通信カードや、Fon Free Internet、WiMaxのルーターなど使ってきたが、現在のEMなLTEには大満足である。少なくとも、自分の活動範囲をほぼ100%カバーする。どうかすると自宅のWiFiより性能がいい。

9)現在であれば、若い人たちを中心に自宅に固定電話を持たない人たちが、増えているが、3年後には、ネットもモバイルルーターが当たり前、という時代になるだろう。

10)「どこでもオフィス」で悩ましいのが、プリントとFax。3年前のこの本では、インターネット経由の有料サービスや、コンビニのプリントサービスを紹介しているが、今日でも本質的に問題は解決していない。

11)この紙媒体への依存は、本質的にイノベーションが起こる必要がある。まず、本当に紙で手渡し、紙で保存する必要があるのか。そこを突き詰めていく必要がある。

12)客先でのプレゼンなら、10インチタブレットで十分なのではないか。その情報を相手に手渡す必要があるのであれば、事前や事後にメールで送信するとか、手はいくらでもあるのではないか。書類をたくさん準備しても、未使用のママ、シュレッター直行になっているものが多過ぎるのではないか。

13)Faxの問題は、すぐにでも解決できそうだ。単にメールでファイル添付して送信すればいいことだ。だが、これが普及しないのには、幾つか理由がある。

14)Faxは単機能であり、仕組みが簡単だ。番号さえわかれば、すぐ送れる。メールの場合は、相手にメアドを伝える時に、時間がかかる。どうもイマイチ不安が残る。

15)そして、Faxの場合は、相手先のFaxに物理的に紙として届いていることをイメージできるために、送信側としての安心度が大きい。このところを解決しないと、Fax信仰は終焉しない。

16)一番いいのは、会社や法人なら、公的メアドを更にオープンにして日常的に公衆に晒しておくことだ。でも、個人や私人ではこれが難しい。もともとのメアドを言葉で伝えやすいものにしておくとか、特定の相手には前持って知らせておくとかの工夫が必要だ。

17)相手に空メールを送って、ファイル添付して返信してもらうという手もあるだろう。少なくとも、若い層を中心として、自宅に固定電話がないかぎり、Faxが有効に機能しない場面が増えている。未来の「どこでもオフィス」では、Faxは死滅するだろう。

18)プリンターは安いが、インク代がベラボーだ、という、プリンター販売ビジネスにも、メスを入れなければならない。とにかく、無駄な印刷はしないこと。すくなくとも、出先のコンビニでプリントアウトなどという貧困な風景は駆逐しよう。

19)この本で面白かったのは、iPhoneを適度な角度に固定するために、常にレゴブロックを持ち歩いている、というところ。それぞれに、涙ぐましい努力と工夫をしているものだ。カフェで仕事中にトイレに立つ時のために、パソコンをテーブルに縛り付けておくためのワイヤーロックを写真付きで紹介しているところも、涙なしには、読み進めることができない。

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2013/03/30

Evernoteとアナログノートによる 「ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術)」 倉下 忠憲 (著)


単行本(ソフトカバー)272p 技術評論社 2012/06
Vol.3 No.0957★★☆☆☆

1)ひさびさによくわからん一冊である。★2つも大サービス、というところだ。

2)まず、一つ目の★は、iPadを取り上げていること。このタブレット戦国時代にあって、何のてらいもなく、iPadと言い切ってしまうところに、さすがの割り切りの良さを感じる。これが、最初から、アンドロイド・タブレットを取り上げ、ましてや7インチ礼賛なんかに終始していたら、当ブログとしては0点で、メモを残すことはなかっただろう。

3)二つ目の★は、Evernoteを取り上げていること。整理術の数あるアプリの中から、こちらも、何のてらいもなく、Evernoteをとりあげている。これはある意味気持ちいい。キラーアプリとはいえ、ここまで独断されれば、そうそうその通りというしかなくなる。

4)しかしだ。ここから更に★が増えないのは、ここで止まっているからだ。

5)コンテナとしてのiPad、コンテンツとしてのEvernote、そして加えるところのコンシャスネスとしての「発想術」っていう奴が、よくわからない。

6)考えてみれば、当ブログも、個人的なものとは言え、ハイブリッド発想術の一種といえないこともない。とにかくなんでもオンラインにメモを溜め込んで行き、少しづつ整理しては、自らの精神状態に寄与しようという試みである。結果としてそうなった。

7)そこには、iPadも、Evernoteもなかったが、本質的に通じるところがある。そして、当ブログとしては、もう一つ、コンシャスネスとして、「瞑想」を置いておいた。ここが、当ブログの、キモであり、ここがないと、全体が瓦解する。

8)この本には、スティーブ・ジョブスにとっての「ZEN」のようなものがない。カウンターカルチャーも、反逆精神も、ロックもない。

9)この本は、コンテンツのためのコンテンツ、つまり、メタコンテンツだ。物事の中心としては、これはこれでいいのだが、これではモノトーンとなってしまう。味わいに深さがない。メロディーがあっても、ハーモニーがない。雑味を濾過しすぎている

10)発想術も悪いものではない。しかし、その発想術を使って、一体、キミは、人生の何に、どう、立ち向かおう、というのか? そこんとこが見えない。

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2013/03/29

なるほど便利! くらしで使える「スマホ&タブレット 」(NHKテレビテキスト趣味Do楽) 岡嶋裕史他


ムック: 128ページ NHK出版 2013/03
Vol.3 No.0956★★★★☆

1)書店の店頭を眺めていたら、こんなテキストが目についた。NHKテレビ番組「趣味Do楽」のテキストである。放映されるのは、4月3日から5月29日まで。

2)NHKのこの手の番組は、ちょっと食い足らないが、なかなか興味深いことが多い。ほとんどが書店でテキストを見つけて、その存在を知るのだが、大体はすでに放映が終わっていて、う~ん、見たかったなぁ、という番組がほとんど。

3)「スマホ&タブレット」は4月からということだから、今度は見逃さないようにしよう。テキストの目次を見る限り、スマホの基本的な使い方が中心で、タブレットはついでに、という感覚だ。

4)でも、モバイルや、クラウド、ノマド、と気取っていないところがいい。「くらしで使える」である。

5)うちの奥さんがケータイを使い始めたのは、別にITが好きだったり、新しいものが好きだったからではない。ある時(真っ昼間だが)、道を歩いていて危険を感じて公衆電話を探したら、道筋から全ての公衆電話が消えていた、ということに気づいてからである。

6)また、最近になって、年金ぐらしの姉がパソコン教室に通い出した。最近では、町内会活動でも、ボランティア活動でも、「詳しくはホームページで」とやられてしまうという。

7)ケータイもパソコンも、暮らしには欠かせないアイテムとなってきたが、じきにスマホもタブレットも、そうなってしまうに違いない。べつに、ビジネスやノマドライフに限ったわけではない。

8)そういった意味においては、このようなテレビ番組は、ウェブ社会を広める意味で、必要だ。自分では分かっているつもりでも、全体的におさらいしてみると、意外に気づいていなかった便利機能があったりする。

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2013/03/27

「0円クラウド活用術 」 200GB+α無料で使える!


出版社: アスペクト  2012/04 ムック: 97ページ
Vol.3 No.0955★★★☆☆

1)このムックのキーワードは、0円と、クラウドである。ノマドでも、モバイルでも、タブレットでもない。つまりは、思いつくまま、無料のクラウドアプリを徹底的に使いこなして、タダで、200GBのファイルを保存してしまおう、という作戦である。

2)「もうHDDはいらない!?」・・・のコピーも見えるが、ちょっと方向性が変。

3)つまりは、デバ地下の試食コーナーでお腹いっぱいになったら、昼飯代はいらない、といっているようにも聞こえてくる。試食は試食として、美味しかったら、一品お持ち帰り、が普通でしょう。でもウェブ社会ではこれもありなんだろうな。

4)では200GBとは、どのくらいの量なのだろう。私のiPadは16GBモデルだが、128GBモデルとの値段の差は、およそ24000円。つまり単純に考えて、200GBとは約40000円位の価値はある、ということになる。

4)ちなみに最近使い始めてみた無料アプリのエバーノートの容量は一ヶ月60MB。1GB=1,024MB、ということだから、エバーノートの無料分で計算するなら、その3200倍に当たる、ということになる。

5)ただし、無料エバーノートの60MBは、私の場合は、使い始めて数日で満タンになってしまった。この容量では使い物にはならない。であるからか、この本ではエバーノートの紹介ページは小さい。一ヶ月に450円の有料版は1GBということだから、無料版の17倍。私がエバーノートを使うなら、月450円は必要ということになる。

6)この本の最初の方に紹介されているドロップボックス無料板は2GBまで。これもまた使い方にもよるが、決して十分とは言えない。デバ地下試食サービスの域をでないのではないだろうか。

7)ちなみに当ブログはニフティの無料ブログサービスを利用しているが、4年間で使った容量は約160MB。限度は約2GBだからまだ8%しか使っていない。テキスト中心だからだけれども、このまま行けば、あと4~50年は使える。私は一生この無料サービスで十分ということになる。

8)では、著者は何を持って200GBのクラウドが無料で使えると主張し、またそれが必要であるというのであろうか。

9)本書ではおよそ10個以上の無料アプリが紹介されているが、容量の大きい順に並べておくと、Adrive(50GB)、NAVER N ドライブ(30GB)、Glide OS(30GB)、Windows Live SkyDrive(25GB)、i Cloud(5GB)、Suger Sync(5GB)、Dropbox(2GB)、ASUS Web Storage(2GB)、Google(1GB)などなどとなる。

10)名前を聞くのさえ初めてというサービスもあるが、ほとんどクラウド化しているGoogleでさえ1GBである。まだ使ってもみていないiCloudは最初からiPadに入っているが、これでも5GBとある。積極的に使って行くことが必要だ。

11)としてみると、何十GBという大スペースを無料で提供しているサービスとは一体何であろうか。信用出来るものであるのだろうか。

12)よくよく見てみると、使用できる環境やOSに制限があったり、同じような機能があったりするので、単純に200GBが0円で!ということではなさそうだが、しかし、これだけの無料サービスが提供されている限りは、利用しない手はない。

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死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」―退行催眠による「生」と「生」の間に起こること、全記録 マイケル ニュートン (著), Michael Newton (原著), 澤西 康史 (翻訳) <2>

<1>より続く



2000/8 ヴォイス  単行本(ソフトカバー): 421p
Vol.3 No.0954★★★★★

1)この本は私の手元に2週間あった。友人が翻訳した本であれば、ましてや最近電子書籍化された注目の一冊であれば、もっと精読したい本ではある。

2)しかし私の読書のスピードは遅かった。当ブログのタイミングとしては、必ずしも適期とはいえない。

3)当ブログのテーマはむしろこの本に連なる方向が主であった。テーマを三つに分け、コンテナ、コンテンツ、コンシャスネス、とすれば、明らかにこの本は、コンシャスネス路線の一冊である。当ブログは、その方向に狙いを定めていたのだが、現在進行形としては、むしろコンテナ路線を補修しているところである。

4)結論としては、3コンは一体となり、分離不可能というのが、当ブログとしての帰結である。

5)だから、この本は、コンシャスネス路線の一冊ではあるが、3コン一体の中で、バランスよく解体しつつ、読み進めなければならない、というのが、当ブログの姿勢である。

6)まず、ことさらに「博士」が強調されるのは、なぜであろうか。そして、翻訳とはいえ、その原著の名前が明記されないのも珍しい。多分、気づいているところでは、当ブログで読んだ訳本としては初めてのことなのではないだろうか。(でもよく見ると、表紙にはデザイン化されて書かれていた。)

7)この人物を特定しにくくする何か要因があるのだろうか。巻末の著者紹介をみると、それなりのキャリアを持っているようでもあるが、固有名詞を限りなく省いてあり、モアっとした紹介になっている。つまり、信用性にいまいち欠け、やや眉唾的紹介になっている。

8)では、ということで、ウェブで検索してみると、Michael Neuton(これは誤植のようだ)はでてこないが、Michael Newton では数名が、ヒットする。フットボールの選手や小説家に混じって、1951年生まれの催眠療法家も存在する。お年頃と、職種から考えて、この本の著者はこの人物である可能性は高い。

9)なぜ、名前の表記にこの違いがあるのか、定かではないが、欧米人では、言語の違いなどにより、あり得ることと推測する。Youtubeでこの人物の話を聞くことができる。

10)聞いてみれば、説得力もあり、「キチン」とした人物のようでもある。ことさら曖昧模糊とボヤかして、紹介しなければならないような人物でもなさそうなのだが。この著者というより、出版社の姿勢なのかもしれない。

11)本文にも多くのクライエントの話が出てくるが、「被験者」とあるだけで、名前、年齢、職業ばかりか、性別さえ特定されていない。著者のいうところの「スピリット」世界においては、人間の存在には、年齢、性別もないということだから、むしろ「本質」が、全体一体となって語られるのであれば、仔細な違いにこだわるべきではない、という姿勢にも一定の理解はできる。が、3コン論的にいえば、説得力が足りない。

12)死後の世界や過去生について、被験者たちの退行催眠中に語ったことがメガデータとなっていることは理解できるが、だからそれが事実であり、真実である、とするには論旨が甘い。

13)場合によっては世迷い事にすら聞こえてくる。そういう世界があり、そのような世界に遊ぶこともまた、時には必要で、人によっては、その視点が、多くの気づきを得る重要なきっかけになることも理解出来る。

14)しかし、一読者として、この本に対峙した時、多くの「ストーリー」が、わが脳裏に刷り込まれる可能性があるとすれば、そこは丁寧に辞退したい。

15)友人の翻訳だけあって、なかなか読みやすい日本語だ。得てしてこの手の本はいかがわしい雰囲気になってしまうものだが、翻訳が、バランスよく助けている。少なくとも私好みの文体だ。

16)この本をキチンと読める人は、それなりの縁のある人なのだろう。一般には、敬して遠ざかってしまうのではないだろうか。

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2013/03/26

タブレットはどれが買い? 過熱する覇権争い/ 携帯会社のカモにならない方法「週刊 東洋経済」 2013年 3/30号


Vol.3 No.0953★★★★☆

1)何やら気になるタイトルだ。iPadのニューススタンドに登録した「週刊東洋経済」がプッシュ配信されてきた。サンプルページを見ると、これは覗きたくなるような内容。近くの書店にでも行って見てこよう。

2)と思ったが、ちょっと待てよ。ひょっとするネットでも見れるかも。そして探したのが、Fujisanというページ。ここでは、この雑誌の内容の気になるところが、なんとなく読める。ここの「ちら見」というのが、優れている。

3)今度の号も完全ではないにしても、かなり読める。

4)文字はかなり小さいので、7インチタブレットやスマホで読むのは難しいかもしれないが、10インチタブレットならOKだ。パソコンでも読める。

5)入門編と歌っているだけあって、内容は基本的なところをおさえている。

6)読んでいて、最終的に敢えてスマホではなくて、やはり自分用としての個人的選択なら、10インチタブレットとLTEモバイルルーターの組み合わせが、現在のところのベストチョイスだと、私なら思う。

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2013/03/25

「Kindle 新・読書術 」すべての本好きに捧げる本 [Kindle版] 武井一巳 (著)


7414 KB 翔泳社 1版 (2013/01) Amazon Services International, Inc. 単行本版232p
Vol.3 No.0952★★★★☆

1)そもそもKindleって奴にあまり興味がなかったものだから、もうだいぶ前から機能していたものと勘違いしていたが、それはアメリカのことで、日本においては、その端末の販売を含め、ちょうどスタートしようとしている地点のようだ。

2)iPadか、Androidか、Kindleか、というタブレット端末選びの中で、見失っていたこともあるが、結局は、Kindleとは、おおきなシステムなのであり、所詮他のタブレットと競合するものではない。

3)ホワイトペーパーというほとんど印刷されたような画面が選択肢に最初からないのであれば、Kindle端末を検討する必要は、私にはない。つまりは、10インチiPadで読もうが、Androidスマホで読もうが、Kindleは活用できる。

4)さてKindle読書術なるものを検討する前に、現在の当ブログにおけるわが読書スタイルを振り返ってみる。実はこれがなかなか「出来上がって」いて、手放せない環境なのである。

5)当ブログの基本となっているのは、図書館の開架棚にある一般書物である。ごくありふれたジャンルとはいえ、実に多くの書籍が流通している。そして、次に、図書館の貸出システムのオンライン化ということがある。近年、この分野のイノベーションがすごい。

6)結論からいえば、読みたいと思う本は、大体読める。しかも無料で。私が足げく通っているのは、近くの二つの図書館だが、私は、この他、極限すれば、全国の公立図書館から取り寄せてもらって、あらゆるジャンルの本を読むことができるし、そのように利用させていただいている。希少本でも、最終的には、国会図書館からも取り寄せてくれる。すでに何度も国会図書館を利用した。

7)自分のタブレットから図書館のオンラインにつなぎ、目ぼしい本をリクエストする。数日して図書館のカウンターに行って受け取り自宅に戻って、寝っ転がって、読む。これはビデオやDVD、音楽CDも同じである。

8)では不便であったり、欠点はというと、それも幾つかある。人気本はすぐには読めない。雑誌は、次の号が出るまで、借り出すことはできない。タイトルのみで、表紙や内容、分量などが、一目ではわからない。返却期間がある、などなどがある。

9)所有して手元におけない、というデメリットもあるが、そもそも蔵書を増やしたくない、ということで図書館に通い出したわけだから、2週間で読み切る、という習慣をつければいいだけだ。もっと読みたければ、さらに二週間延長できるし、場合によっては、再貸出ししてもらえばいいだけだ。

10)最大のメリットは、全て無料サービスだということ。

11)では、こんな当ブログがKindleを検討する必要があるのか、というと、実はある。まず、タブレットありきなのだ。業務上必要に迫られてiPadを購入した。仕事用にだけ使うのはもったいない。もっと活用方法はないのか、となれば、やはりすぐ頭に浮かぶのが、電子書籍である。

12)電子書籍を使う一番の理由は、電子書籍でしか発行されていない本が出始めている、ということ。そして、著作権がなくなった古典を初めとして、無料の電子本がたくさんで始めた、ということ。さらには、やっぱり手元におきたい本の電子版が通常より安く購入できるということ。

13)電子書籍やKindleにも死角はまだまだいっぱいある。選択肢が少ないこと、システム自体に信頼性が確立されていないこと。便利とはいえ有料サービスなのであり、無節操には購読できない、ということ。

14)以上、自分の周囲の環境を考慮した上でも、少なくともKindleは検討の余地がある。

15)この本の著者は私と同世代人である。ジャーナリストとして出版に関わってきたというだけあって、その気持ちがヒシヒシ伝わってくる。そしてまたKindleの魅力と今後の可能性について、余すことなく伝えてくれる。

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「郡山遺跡」 飛鳥時代の陸奥国府跡 長島榮一<6>

<5>よりつづく

長島榮一  2009/02 同成社 全集・双書 185p
★★★★★

1)あまりにも「被災ミュージアム再興事業 国史跡郡山遺跡-みちのくの源流を訪ねて-」 が楽しかったので、日を改めて、何回か足を運んだ。ついでにこの本を思い出し、また読み返してみた。

2)雑感をアトランダムにメモしておく。

・今回このような遺跡展を回を重ねて見にいったということは初めてのことだったが、実に、普段の自分の観察眼はいい加減なものだと、痛感した。

・何せ、対して数があるわけではないのに、行けば行くだけ、毎回新しい発見があった。それだけ、凝縮された展示会だったと言える。

・学芸員や研究者の方々、数人の人びとのお話を個別に聞くことができて、実に幸運だった。ひとりひとりの学説なりイメージが違うことに、ある意味ホッとした。

・なにせ1300年の歴史を今掘り起こそうというのだから、諸説あってしかるべきなのである。30年かけてゼロからスタートで国指定の遺跡となったのだから、なんとも素晴らしいことだと思う。

・それが自分の生活圏にあるということに、またまた震えるような感動を持つ。

・今回、特にあらたに気になり始めたのは、周辺に見られる横穴墓群の存在である。時代考証的に、この郡山遺跡の活動期に作られたとされており、そこまで確定する遺跡発掘の科学的考証力に脱帽した。

・近くの宗禅寺横穴墓群を尋ねてみたが、広瀬川河畔にあるとされる遺跡まではたどりつくことができなかった。しかし、そこは見憶えのある風景であった。河を挟んで、それこそ30年前に私たちが瞑想センターを営んでいた地帯だった。

・もっと突っ込んでこのテーマを追いかけたいと思ったら、幸い、5月に「名取川と広瀬川ぞいの横穴墓」という講座が「地底の森ミュージアム」で開催されるようだ。これは見逃せない。

・あらためてこの本をめくり、この表紙になっている石組池が、朝廷側が蝦夷を調伏する際に、なんらかの儀式が行われたことと関わりがある、という解釈がベースになっていることに、あらためて感動した。

・また、ふたたび借景となっている西方の太白山の存在を強く意識したことである。

・太白区内にある西多賀は、実は東多賀と対応しており、その「東多賀」は、四郎丸にある多賀神社であるという。

・郡山遺跡が造営されたのは藤原京の時代であるということで、にわかにこの藤原京とは何ぞや、と興味しんしんとなった。

・郡山廃寺とされているエリアはまだ住宅が密集しており、その心柱が置かれていたと想定しうる位置には、もともと巨石が存在していたらしく、その位置には現在アパートが建っており、発掘が進んでいない。

・郡山遺跡の発掘は、全体の約1割程度が進んだ程度であるという。今後の研究如何によっては、多賀城以上の、歴史的存在価値のがあるエリアになる可能性がある。

・将来は、歴史公園のようなもの成長していく可能性は大である。

・また、その郡山廃寺は、多賀城廃寺に先んじる所数十年前に建設されており、東北最初の仏閣となる可能性が大きい。

・国府としての郡山移籍は、藤原京の2分の1スケール(つまり面積では4分の1)の相似形に作られているが、廃寺は、多賀城廃寺とほぼ同スケールということだから、多賀城遺跡に行けば、実際のスケールを実感できることになる。

・これらの歴史ロマンの中で、私は、朝廷VS蝦夷という対立構造を安易に持ち出すことは好まない。これらの調伏は、何年も間に進んだことであり、人間的タイムスケジュールの中で、読み直してみたいと思う。

・もし、この時代に転生魂多火手が関わっているとすると、廃寺と言われるスピリチュアル活動と、横穴墓群と言われる瞑想エリアの造営の人びとの群れに中にいたはずである。時代は明らかに貞観大津波の時代か、それ以前。

・遺跡から硯や筆と思しき出土品が見られるものの、文字そのものがあまり出土していないことが気になる。もう少し発掘が進めば、新たなる大発見があるかもしれない。

・土器杯に「名取」の文字が線刻されているということだが、私の老眼には、どうしてもそうは見えなかった。実に小さく細い文字である。しかしながら、専門家たちの間では、すでにそれは「科学的」に認知されているようだ。

・ただし、それは地名なのか人名なのか、あるいは他のなにかなのかは、いまだ不明である。廃寺についても、寺名は判明していない。

・展示会でひとりの郷土史家からいただいたプリントが面白い。実にいろいろと、謎が謎を呼んでいるようだ。歴史のロマンに遊ぶのも楽しい。当分、つづきそう・・・。

<7>につづく

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2013/03/23

被災ミュージアム再興事業「国史跡郡山遺跡-みちのくの源流を訪ねて-」

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平成25年3月16日(土曜日)から3月24日(日曜日)第1会場 ザ・モール仙台長町店(2階いこいの広場):郡山遺跡出土資料とパネルの展示 入場無料
Vol.3 No.0951★★★★★

1)所用でショッピングモールにいったら、オヤ、何やら遺跡展をやっている。しかも郡山遺跡展だ。これは面白そう。いろいろ聞いたら学芸員さんが詳しく親切におしえてくれた。知りたいことがいっぱいあったので、いったん引き上げ、用事をすましてから、また出かけていった。

2)市のHPにも案内がでていた。パチパチ写真も撮ってきたから、当ブログにもアップしようと思ったが、他の人がすでにアップしていたから、やめておく。だって、ほとんどが同じような写真だ(当たり前か)。

3)だから今晩は、新たに分かったり、気づいたり、間違いだと知ったことだけをランダムにメモしておく。

・第一期官衙の北辺は、必ずしも川の氾濫とかで失われてしまったわけではなく、発掘が進展していない事が原因になっている。

・郡山遺跡は、多分、津波そのものによって破壊されたわけではないだろう。その痕跡としての堆積物は出てこない。

・郡山遺跡ができた頃の「中央」とは藤原京のことである。ウグイス啼くよ794年の平安京の前の都、平城京、さらにそのまえの藤原京である。

・ネットつながりの寮美千子氏達が盛んに情報発信しているのは、平城京の遺跡についてである。

・今回あらためて地図を見てみると、藤原京のあった奈良からみると、確かに郡山遺跡は北東45度にあり、確かに丑寅の方位にある。

・郡山遺跡のあと国府として誕生した多賀城は、さらにその北東45度の延長線上にあり、鬼門としての「東北」を調伏する施設として、風水に基づいて作られた可能性は高い。

・さらに奥にある金華山は、最も3・11に近い島であるが、丑寅の金神として畏れられたということも、言われなきこととも思えなくなる。ただし角度はややずれる。

・今回の震災で、津波は太平洋から二つの川を逆上して郡山付近まで来ている事が認められるので、移転の理由が、津波被災であり、多賀城へ「高台移転」した可能性も容易には否定できない。

・郡山遺跡は、スケール的には、ちょうど藤原京の2分の一であり、つまり、面積では4分の一であった。

・廃寺跡には、巨大石が残されていたとされ、仏塔の中心の柱を支える石であった可能性は高い。

・この地から北西1・5キロの所に、大年次山横穴墓群があり、副葬品などから、郡山遺跡との関連が有力視されている。

・この地より西方に太白山を望むことができる。

・郡山遺跡に先立つこと、安久東遺跡や、中田の戸の内遺跡などが存在している。これらは、仏教伝来直前という時代背景をもっている。

・郡山遺跡の廃寺は、東北にできた最初の仏教寺院の可能性がある。つまり、中央は仏教を持って、東北蝦夷を調伏したという図式になる。

・当時、円墳も各地に出現している。

4)以上、今日のところは、メモのみ。

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2013/03/22

LTEとかモバイルルーターとかいったい何? 「日経PC21」2013/04


Vol.3 No.0950★★★☆☆

1)家で無線LAN、外でデザリング
“よくわかる Wi-Fi & LTE"
・家ではスマホもタブレットもWi-Fiでネット
・11nとかSSIDとか用語の意味がわからない
・LTEとかモバイルルーターとかいったい何? (目次)

2)もうWiFiとか、無線LANといった話題は、もう人に聞けないような常識になりつつあるが、本当はよくわかっていないことが多い。

3)それは、それぞれの環境がバラバラだし、規格も色々あったりするから、必ずしもユーザーの勉強不足、とばかりはいえない。それに料金体系も、実に奇妙奇天烈だ。サービス提供者たちは、もっとわかりやすく環境を整備すべきだとおもう。

4)それはそれとして、とにかく日々のネットライフを構築して行かなければならないし、結果的には、つながってしまえば、それでいいので、全体を把握している一般ユーザーは、ほとんどいないだろう。

5)かくいう私もよくわかっていないが、もうWiFiの話題なんて、どうでもいい。この雑誌の特集はよくできていて、この号を読むと、大体のことがわかるようになっている。でもほとんどがWiFiについて。私が本当に知りたかったのはLTEについてなのだ。

6)最近よく耳にするLTEとは、Long Term Evolutionの頭文字だという。この雑誌で初めて知った。何だかカッコイイ。

7)結論からいうと、これからはLTEだ。しかしスマホのテザリングはまだだめなんじゃないか。バッテリーが長時間もたない。だから、持ち運びは若干かさ張るけれど、モバイルルーターのほうがいい。これなら、自宅でネットするだって十分だ。

8)勝手にそう結論づけてしまったから、もうやるしかない。これから2年しばりで、この環境を使い切ってやろうと思う。でも、途中で、きっとこれよりいい組み合わせが出てくるだろう。いつものことだ。

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「本州における蝦夷の末路 」[Kindle版] 喜田 貞吉


Kindle版 54 KB 21p Amazon Services International, Inc. ¥ 0 初出1928/12
Vol.3 No.0949★★★★☆

1)友人の書き込みに、このようなタイトルの本が並んでいれば、やはり、目を通しておかなければならない。AmazonのKindle本とは言え、元のテキストは青空文庫のボランティアたちの手になるものゆえ、販売価格は0円である。

2)逆にいえば、この本のもともとの底本は戦前のものであり、このような電子本によらなければ、読めない一冊と、なっているのかもしれない。

3)内容は、いわゆる「東北学」の一環に属する一冊である。細かいことは、諸説あるところであり、それぞれの専門家や批評家からいえば、解釈や、検証には、異論があってしかるべきだろう。

4)しかしながら、このような視点があることさえ認知されなかった長い歴史を思う時、あのような時代にあって、なお、その信ずるところを発表するという勇気は、誰もが持ち得ているようなものではなかっただろう。

5)この本で展開されているような東北蝦夷の存在は、知る人ぞ知る、厳然たる事実なのである。郷土史や地元学の発展と共に、東北学の見直し、再発見が続いている。ましてや、3・11震災後において、東北復興を願う多くの人々の胸に去来したのが、この誇り高き蝦夷の存在であった。

6)かくいう私も、生まれも育ちも東北であってみれば、無関心ではいられないテーマである。ましてや、本文にも出てくるアベ氏であり、しかも、母親系、父親系の両家が、数百年以上の明確な系図を保持しているアベであれば、わが身に流れる血の、そのいわれを意識しないはずがない。

7)しかし、と思う。今、かまびすく語られるアベノミクスに、見られるように、アベの意味は、すでに深く沈潜し、あるいは風化しており、今、改めて、そのことを針小棒大に語ることの意味を、私は知らない。

8)誇りたるものは、内に秘めてこそ意義あるものと、察する。国境を巡る紛争が多発する今日である。なぜに、さらに国内を二分するような議論を蒸し返して、いずれが高い、と論議する必要があるだろうか。

9)私個人は、蝦夷に連なる東北人魂を強烈に意識しつつ、その東北人たる意味の本質を、地球人、と読み替えて、内なる蝦夷を鎮魂することにしている。

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2013/03/21

「はじめてのEvernote」―デジタルの“雑記帳”をクラウドで使いこなす! 本間 一


単行本 287p 工学社 2010/10
Vol.3 No.0948★★★☆☆

1)クラウドやノマド関連の情報に接していると、evernoteやdropboxなどのアプリが盛んに登場する。しかし、どことなく取っ付きにくく、我がパソコンライフには縁がないかなぁ、と敬遠ぎみだった。

2)ところが、ややエンタメ系の65歳の男性が書いた「大人のためのiPadの楽しみ方」」(2011/8)でも、数ページとはいえ、evernoteに触れていたので、重い腰をあげて見た。

3)探してみれば、evernote関連書籍は結構ある。いや、むしろ最近刊などは人気が高く、なかなか私まで順番が回ってきそうにない。そこでちょっと古いが、2年半前に出たこの本からスタートしてみた。

4)正直言って、iPadにアプリをインストールしただけでは、何が便利なのかは、わからなかった。evernoteは、つまりクラウド雑記帳で、適当にメモした雑記をクラウドにあずけてしまい、多様な環境の中で再活用しようというものだ。

5)構造としては、クラウド ∈ evernote ∈ ノートブック ∈ ノート ∈ タグ、という階層になっており、最初、タグの付け方がわからずイライラした。これは面倒だな、と思いつつ、他の端末にも、evernoteをインストールすることにした。

6)結局、iPadの他に、Androidスマホ2台と、Windowsパソコン2台にもインストールした。そうして、ようやくわかってきたことは、それぞれの端末やOSに合わせて、現れる画面は微妙に違うということだった。(ガラケーもインストールできるようだが、通信料がかかるので、今回は割愛した)。

7)Windows用は、いわゆるWindows風なファイル構造表記になっており、スマホ用は、小さい画面に対応して、スライド構造になっていた。こちらでは、むしろタグ付けは簡単に見つけることができた。

8)これってひょっとするとiPad用は、簡略版なのかな、と思ったほどだった。しかし、似たような構造のところをいじっていたら、やはり同じようにiPadでも、タグをつけることが出来たのだった。

9)現在は、あらゆる雑記をぶち込み続けている段階で、データとして活用するまでには至っていないが、ここまでで、いくつかの可能性も見えてきた。

10)当ブログの過去のページをデータとしてひとまとめにしておくことも可能なようだ。名刺もまとめておける。紙ベースで保存しておいた書類も、スキャナーから読み込んで、ファイルすることもできる。

11)これらのことは、今までも不可能だったわけではないが、一番大きい点は、どの端末からでも、どの位置からでも、最新の状態で活用できるということ。であるからこそ、ひとつひとつの入力を続けるモチベーションも湧いてきそう、というものだ。

12)ただし、無料版だとちょっと容量不足になるかもしれない。この数日で私は一ヶ月分の4分の1を使ってしまった。これは蓄積できる容量ではなく、アップロードできる容量であることに要注意。いっぱいになったからと言って、あとから削除しても意味がない。

13)使い勝手を確認しながら、活用法を考えてみたい。試行錯誤中。

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2013/03/20

必ず結果がでる「ブログ運営テクニック100 」プロ・ブロガーが教える"俺メディア"の極意 [Kindle版] コグレ マサト するぷ <1>


Kindle版 7938 KB 紙の本の長さ: 240p 2012/8 Amazon Services International, Inc.
Vol.3 No.0947★★★★★

1)この本、いつの頃からか、一番気になる一冊になっている。図書館を検索して見たが、見当たらない。リクエストしてみようかな、とも思ったが、この本は、すぐには読み切れないと判断して、自分用に一冊準備することにした。

2)入手するにあたって、印刷本にするか、電子本にするか考えたが、自分の場合はじっくり読みたい本は、まだまだ印刷本の方が好みである。印刷本の方が割高だが、今回はたまたまアフェリエイトのポイントが溜まっていたから、この本も印刷本にした。

3)さて、この本、手元に届いてみると、なかなか読み進めることができない。この感覚は、最近めくった「ウェブで政治を動かす」(津田大介2012/10)に似ている。

4)どこがどう似ているのかは確かではない。まず一つ言えることは、 読み手としてのこちら側に、ウェブとの関わり方を、本質的に変化させようという気持ちがあることと、関係があるように思えることだ。

5)そう言った意味においては、この二冊に、「大人のためのiPadの楽しみ方」(2011/08 鳥谷部真)を加えて見るのも面白い。

6)現代人にとって、ウェブは切っても切り離せないものとなっている。現代人の一人として、ウェブとの関わりの中で、SNSが気になるし、積極的には、ブログに大きな重きを置いてきた。

7)そのブログも、「意識をめぐる読書ブログ」という性格付けを受け、過去7年間、3000冊のメモを経て、今、大きく変化しようとしている。

8)一つには、これまで当たり前だったパソコン依存型ブログから、タブレット完結型に移行しようとしている、ことがある。物理キーボード依存のテキスト優先型のスタイルは、個人的な性格上、仕方ない面もあるが、自分でも、すでに飽き飽きしている部分である。

9)二つ目には、タイトルに「ジャーナル」というネーミングを残していながら、いわゆる市民ジャーナリズムにはなり得ない、決定的な瑕疵を自からに感じているということ。「政治」がキーワードではあるが、文字通りの政治だはなく、外的社会との交わりかたに、なにか、一工夫必要なことは、たしかなのである。

10)三つ目には、最近実際にあったことだが、当ブログに関連づけられた、競馬情報会社の広告で、「詐欺」にあったという読者が現れたことに関連する。「競馬」やギャンブルに関しては、一般的な社会教育を受けていれば、対処の仕方は分かる筈で、他の一般的な付随広告と同じような対応をしていくしかない。

11)しかしながら、詐欺まがい広告と当ブログを関連づけられるのは本意ではない。広告がかってについてしまう、無料のブログサービスの、その是非について、考えて見た。あるいは、積極的にアフェリエイトでポイントを稼ぐとは、どういうことなのか。

12)これら、三つのポイントから、今後の当ブログの方向性を考えて行くうえで、この本は、ひとつのターニングポイントを作ってくれそうな予感がする。

<2>につづく

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iPad、アンドロイド、ウィンドウズ・・・最適の一台を見つける 失敗しないダブレット選び「日経 TRENDY (トレンディ) 」2013年 04月号


Vol.3 No.0946★★★★★

1)この雑誌、以前から気になる一冊ではあるのだが、当ブログで取り上げた記憶がない。図書館からまとめて借り出して、一気読みした記憶は、何回かあったように思う。なぜだろう。

2)この雑誌、基本的にケバケバしい。グラビア重視で、話題も、トレンディすぎる。読者層の設定も2~30代の男女青年層にあるように思われる。しかもエンタメ系。今回も実はまだ、本誌を手にとってはいない。

3)しかし、今回この雑誌を取り上げたのは、ほかの理由による。

4)まず、この雑誌をiPadアプリ「NewsStand」で、インストールして、無料のバックナンバーを読もうとしたところ、今月号の中に気になる記事を見つけてしまったのである。「失敗しないタブレット選び」。う~ん、これは確かに、トレンディ~~~。

5)しかもである。この話題をテーマに、音で30分弱の番組を聴けてしまうのだ。これは参考になる。対談しているのは、女性編集長と、ITライターと思しき男性。少しテンポの早い、タブレット漫談風だが、これは参考になる。

6)って言っても、今からタブレットを買おうという人たちは、タブレットでこの番組を聞けないのかもしれない。(スマホとかでは聞けるかもしれない)。その場合はやっぱり、この雑誌を購入してじっくり読むしかないだろう。

7)とにかく今回、新しいと思ったのは、雑誌の内容を音で、ラジオ番組のように聴けること。これが毎週更新される。他の号の番組をさかのぼって聴くのが、楽しみだ。

8)今回の番組を要約すれば、おしゃれエンタメ系のiPad、拡張性と多様性のAndroid、新進ビジネス系のWindows8、ということに なるであろう。

9)ちなみに、番組の最後に明かされる、おすすめは、Android4.2のXperiaだったが、登場人物たちが使っているのはiPadだった。win8は「待ち」だが、こだわりのある人はどうぞ、というところか。

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2013/03/19

「これならわかる! Linux入門講座」第2版 水口 克也 (著)


2012/09 秀和システム 単行本: 319p
Vol.3 No.0945★★★☆☆

1)タブレット戦線が、我が世の春を歌っているのはメデタシとしても、ちょっと気になるのは、愛すべきLinux戦線。一時期ほどの勢いもなく、話題になることも少ないのではないか。

2)そんな気分でいて、新刊本コーナーにこのようなタイトルを見つければ、何はともあれ、借り出してみたくなる。

3)一時は話題になったOOoオープン・オフィス・オーグも名前がLibreOfficeに変わり、かなり地殻変動が起きているように察せられる。

4)数あるLinuxディストリビューションの中でも、一番旬なのはUbuntuであろう。この本もUbuntuを基本に書いてあり、インストール用CDもついている。

5)かつては「Linuxの哲学」なんて本にも心踊らせ、Linuxをいじっているだけでも、「哲学」をしているかのような気分を味わったものだった。が、いつの間にか、インストールオタクの誹りを挽回することもなく、数かにLinux落第生と成り果てた。

6)Linuxがなければ、Androidも、iOSも、なかったかもしれない。とはいうものの、カーネルをいじれるわけでもなく、ほかのOS以上の利用方法も、開発出来なかった以上、もう私にとっては、Linuxは高嶺の花へと変貌した。

7)オークションでジャンクPCを入手して、密かにLinuxをインストール、というささやかな趣味は、タブレット時代になったら、不可能になるのであろうか。今後、容易に予想されうる、中古タブレット大量放棄時代になれば、Linuxを入れて再活用、なんて芸当はできなくなるのであろうか。

8)そんな想いを抱えながら、今また「Linux入門講座」をながめている。

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2013/03/17

「大人のためのiPadの楽しみ方 」鳥谷部真


ムック: 168ページ エクスナレッジ (2011/8/11)
Vol.3 No.0944★★★★★(R)

1)この本、なんだかとてもいい。今iPadから書いていて色をつけられないが、本当はレインボー評価。2011/8発行だから、情報は古いが、とても楽しくなる。

2)「800本以上のアプリを試した65歳の最高齢ITライターが書いた、誰でもiPadがもっと楽しくなる本」と表紙にある。最高齢とは言え、1946年生まれだから、立派な戦後っ子。団塊世代の走りで、こちとらとしては、同世代の気分。

3)別にこの本でアプリをみつけなくてもいいのだろうが、この人に勧められると、試してみたくなる。「NHK WORLD TV for iPad」だとか、「映画情報 myシアター HD」であるとか、「はてなブックマーク」だとかを、すぐインストール。

4)この人、結構エンタメ系。ノマドとか、クラウドだとか、気負ってないのがいい。

5)2年前の本につき、当時はまだ充実していなかったので、iPadはモバイル向きではなく、自宅のソファーで使うもの、といった、割り切り方も、妙なさとりを感じる。

6)しかしながら、時代は2013年である。私は、iPadをノマドに使う。もうスマホのあの小さな画面にはもどれない。なんせ、老眼だし。

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2013/03/16

「ノマドと社畜」ポスト3・11の働き方を真剣に考える [Kindle版] 谷本真由美(@May_Roma) (著)


フォーマット: Kindle版 ファイルサイズ: 183 KB 紙の本の長さ: 32 ページ 朝日出版社 (2013/1/11)
Vol.3 No.0943★★★☆☆

1)おや、面白そうなタイトルだ。と検索してみたが、わが図書館には入庫していない。ネット上には、単行本のほかに、電子書籍もあるらしい。分量からして、電子版は、ダイジェストか、分冊のようでもある。

2)早速、Kindleの無料サンプルをダウンロードし、読んでみる。ふむふむ、これは時間をかけて読むほどの本ではない。最近は、評価の低い本はメモもしないで、どんどんパスすることにしている。

3)何気なくネット上の書評を読んでみる。すると、結構きつめの書評がいっぱい並んでいた。本体を読んでいくより、書評をず~~っと追っかけて行ったほうが、よほど楽しい。少なくとも、この本は、そういう本だ。

4)ノマドと社畜。なるほど、これは炎上ネタである。そもそもがTwitterで書かれたものが、ひとつにまとめられたものらしい。著者は、若いインテリ女性ということである。

5)ポスト3・11の働き方とはなっているが、いわゆるノマド・スタイルは今に始まったことではない。本書の目次には「寅さんはノマドのプロ?」なんていう項目も見えるが、寅さんだって、考えようによっては、立派なノマドである。

6)わが人生を考えてみる。ノマドと社畜、どちらかと問われるなら、それはノマドそのものだった、というしかない。社畜なんてまっぴら御免こうむります。

7)私たちが青春を送った1970年代初めの流行り言葉は、「ドロップアウト」だった。つまり、社畜コースからの離脱である。その後、カウンター・カルチャーの波に乗り、やがてOshoのサニヤシンとなり、いろいろあって、気づいてみれば、まもなく還暦の、一幕の人生でありました。

8)そんな生き方を、背中から見ていたのかどうか、わが息子は、幼稚園の七夕会の時、竹飾りの短冊に、「サラリーマンになりたい」、と書いていた。

9)最初は、ウルトラマンとか、レインボーマンのような、「マン」つながりで、カッコいいヒーローと間違ったのかな、と思ったが、そうではなかった。なかなかひょうきんで、お茶目な子供だったから、彼は彼なりに、すこし受けを狙って書いたのだった。

10)その息子もなんとか成人し、見事サラリーマンになったのだから、メデタシメデタシ。別に私は、彼を社畜だなんて冷やかすつもりは毛頭ない。

11)今じゃ、3・11後の沿岸部の被災地に派遣され、復旧復興に獅子奮迅しているのだから、あれはあれで、立派な生き方である。

12)基本的に私はノマド派だが、ノマドばかりがいいとも思わないし、ノマドばっかりでも困ると思う。この本のタイトルは、炎上ネタではあるが、あまり「真剣」に考えられたあとにつけられたタイトルだとも思えない。著者も結構、ひょうきんで、お茶目な人なのではないかな。受けを狙っている気がする。

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「ウェブで政治を動かす! 」津田 大介 <5>

<4>よりつづく

2012/11 朝日新聞出版 721 KB 紙の本の長さ: 85 ページフォーマットKindle

1)この本、ツッコミどころ満載なので、もう少し引っ張ろうと思っていたが、流れが少なからず変わって来たので、そろそろ中締めとしておく。

2)この本は、昨年の国政選挙の前に出た本で、「政局」に大きな変化があって、もう次のステップにうつっている。

3)さらに、当ブログは、現在、パソコンからの書き込みから、次なるタブレット・モバイル環境からの書き込みへと、積極的に変化させている。いわゆるノマド化である。正直言って、長い文章は面倒くさい。

4)もともと当ブログは、ダラダラとやりすぎる。そろそろ、簡潔を良しとする姿勢に移っていきたい。

5)この本は、本当は、あちこち抜き書きしたかったのだが、割愛する。そのかわり、次の、同じ著者の本も、継続して追っかけることにする。

6)結論としては、ウェブで政治を動かすことは、困難だ、というのが、偽ざる感想である。ネット上の意見集約と、現実的な「政治」の進行には、まだまだ大きなギャップがある。ある種、絶望的である、とさえ感じる。

7)であるがゆえに、この本のタイトルを最初に見たとき、一読者として、かなり腰が引けてしまった。

8)しかし、いたずらに憂いているわけにもいかない。何はともあれ、この本を読もうと思ったこと、そして、一通り、この本に目を通したことによって、少なくとも、私の中には「ウェブで政治を動かす!」可能性を、それが微小であろうとも、探って見ようじゃないか、という気持ちが湧いてきた。

9)そう言った意味では、なかなか興味深い一冊だった。

とりあえず中締め。

<6>につづく

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クラウドで思考を深め、仕事力をアップさせよ! 「クラウド知的仕事術 」スマホ活用のノマドワーク仕事術


牛山 恭範 (著) 2012/8 日本能率協会マネジメントセンター 単行本 200ページ
Vol.3 No.0942★★★★☆

1)この手の本は、美味しそうな情報が満載なのだが、本当に役立つワザは、少ない。そもそもすでに活用している同内容のソフトも多い。仕事とはいっても、千差万別なので、網羅的に書いてあるこのような本は、役立つところは、限られてくる。

2)とはいえ、常に新しい情報にふれていないと、意外と定番メニューを見逃していることも多い。日進月歩のIT社会のこと、常に新しいワザが開発され続けている。

3)クラウドとは言っても、この本はスマホ、iPad、モバイルPCと、守備範囲が広く、ターゲットはしぼられていない。当ブログは現在iPadの活用を拡大しようとしている段階で、スマホは限界を感じているし、モバイルPCなら、単純にモバイルWiFiで自分のラップトップを外に持ち出せば、それで終わりだ。

4)この本で知ったアプリをいくつかダウンロードして見た。でもそれって、本当に活用するかどうか、不明。この手の本では、ひとつでもいい情報をみつけることができれば、それで目的達成したと言える。まずはだめもとでチャレンジしてみよう。

5)「エバーノート」については、各項目において連続登場で、他の本でも読んだことあるから、多分、「クラウド」仕事術としては定番アプリなのだろう。単体でエバーノートの本が何冊もでているので、後日、そちらもチェックしてみよう。

6)「ドロップボックス」も何度も登場するが、どうもイマイチ納得しない。クラウドっていうテーマだからって、情報をあちらに預けてしまうところもイマイチだが、それを仲間と共有する、ってところも、わが仕事と一致しない。

7)わが仕事は、高いセキュリティが要求され、すでにこのようなネット環境は独自に開発されている。

8)しかし、やっぱり世の中、こんな風になってるぞ、ってチェックし続けることは必要だ。

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2013/03/15

「ナビゲーション 『位置情報』が世界を変える 」山本 昇


山本 昇 (著) 2012/8 集英社 新書 176ページ
Vol.3 No.0941★★★★★

1)今やナビシステムは、個人生活の上でも欠かせない家電品になっている。新しい所に行く場合だけではなく、知っている場所への所要時間なども、概算で知ることができる。

2)かつて若い時代の私は、かなりの長い期間に渡って営業で顧客を尋ねる仕事をしていた。そのエリアも三県に渡っていたし、ほとんどが新規の住所だったので、目的地に到達するまでに、大変苦労した。

3)大まかな地図は持っているのだが、最後の詰めが難しい。町内会の掲示板があるところもあるが、あっても古かったり、壊れていたりする。そこで通りがかりの人に道を聞くのだが、これもまた、難しい。

4)他人に道を聞くに当たっての注意事項。
・女性に道を聞いてはならない。
・田舎での「すぐそこ」は、数キロ先と心得よ。
・町なかでは、隣の家の人の姓すらわからないことが多い。
・聞くなら、郵便配達の人、米屋さん、酒屋さん。
・交番はそう多くないし、お巡りさんも意外と詳しくない。
・あの頃、宅急便屋さんはほとんどがいなかったが、道を聞かれるのは迷惑かも。
・近所であるがゆえに、あまり詳しく来意を告げない。
・などなど、いろいろあったなぁ。

5)あの頃、このナビシステムがあったら、どんなに楽だっただろう。でも、結局、一万軒も訪ね歩いて、身につけた土地勘だけに、最初からナビに頼っていたら、ナビがないと何もできなくなっていたかもしれない。

6)3・11 の直後、都心に勤めていた身内の若い女性は、帰宅難民となり、会社に一泊した後、自分のスマホのGPSで、隣県にある自宅マンションまで歩いて帰ったという。一日がかりの大事業である。こういう場合は、ナビ様々であろう。

7)わがiPadのsiriに、「ここは何処?」って聞くと、音声で「何丁目何番何号」まで教えてくれる。音声で「どこどこへ生きたい」っていうと、すぐ道順の地図を開いてくれる。凄い時代だな。

8)この本においては、ナビの発達史について、真面目に、詳しく述べられている。また、現在の状況と、未来の姿も語られる。また、本質的に抱えている問題点についても直視している。

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「サイバー戦争」 山田井ユウキ


山田井 ユウキ (著) 2012/6 マイナビ 新書: 216ページ
Vol.3 No.0941★★★★★

1)タイトルからすると、インターネットを通じた国家間の戦争を連想するが、そのことに詳しく触れるのは後半残り3分の1位になってからであり、大部分は、個人のパソコンのセキュリティについての現場報告が続く。

2)個人的に最近、驚異を感じたのは、今をときめく、スマホの無料通話アプリをダウンロードした時である。単にアプリをダウンロードしただけであるのに、すでに、知人や知人の関係者の連絡先が登録されていたことだった。

3)さいわい遊びと仕事用の端末を峻別していたために、「被害」は最小限に留まり、実質的な被害はなにもなかった。だが、少なくとも、私の何人もの関係者の端末から、すでに私の個人情報がダダ漏れしていることを考えると、そら恐ろしくなる。彼らは、きっとそこまで考えていなかっただろう。

4)それからは、スマホにアプリをダウンロードする時は、十分、その説明書きを読むようにしている。端末に蓄積されている情報を、第三者のアプリ管理機関に関知されるのは、希望しない。ネットゲームなどでは、ユーザー間では個人情報を交換するな、と言いつつ、登録にあたって、メアドばかりか、電話番号まで要求するものがある。

5)そういう意味からも、カード払いや、交通機関のパスなどの利用は、最小限に抑えている。

6)最近、メガデータということが言われるようになり、例えば、震災後の人々が、どのような行動をとったか、ということが、ケータイの移動や、車載ナビの動向から、全体を把握する研究が報道されている。だが、この研究は、意義深いものだと感じつつ、疑問にも感じている。

7)匿名とはいえ、個人は全く特定はされないものの、一人一人は、みずからの情報をこのように使われることを最初から知り得ていただろうか。まず、これが一点。

8)次には、積極的に、そのようなデータに非協力的で、GPSをoffにしていたり、そもそもそのような情報端末を持っていない人々が多数存在しているということである。そのようなベースを元に作られたメガデータに、どれだけの信憑性があるだろうか、ということだ。

9)例えば、原発事故のあと、人々がどのような行動をして、どれだけの人が、どれだけの被曝をしたか、などという推測は、一つのテストパターンとしては興味深いが、決して、確たる基礎データとして利用できるものにはなっていない。情報端末を使わない人々が無視される可能性すらある。

10)車載ナビから、ワイパーの稼働率を収集して、当地の降雨率を把握するなどという技術もあるらしいが、今後、周辺の法的な整備も必要になるだろう。

11)個人的には、仕事でネットを使っている以上、セキュリティ強化が求められるし、過去にウィルス等に感染したことはない(はず)。でも、今後も新手の「戦争」が勃発するとなると、やはり、身に降る火の粉は、払わなきゃならない。

12)そういう意味において、この本のタイトルは少し仰々しいが、私たちは今、確かに、サイバー「戦争」のただ中にいるのだ、という自覚は必要だ、と警鐘を鳴らしている。

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「インクジェットの時代がきた!」液晶テレビも骨も作れる驚異の技術 山口修一他


山口 修一 (著), 山路 達也 (著) 2012/7 光文社 Kindle版 ファイルサイズ: 2756 KB 紙の本の長さ: 214 ページ
Vol.3 No.0940★★★★☆

1)インクジェットと聞けば、すぐ印刷機を連想する。印刷となれば、子供時代のイモ判の年賀状や、謄写版から始まり、活版、オフセット、グラビア、シルクスクリーン印刷など、とても身近なものであり、ましてやインクジェト印刷となれば、最近では各家庭に、廉価な印刷機が一台づつある時代である。

2)オフィスなどでは、レーザープリンターも使われており、どうかすると、インクジェットはマイナーな、下級技術のようなイメージを持っていた。

3)ところが、この本に書かれているのは、未来を開く画期的な技術としてのインクジェットである。

4)この本のKindle版の無料サンプルをダウンロードし、自分のKindleアプリでカラー画像を見てみるとわかるが、極めて精巧で美しい作品が、すでにどんどん作り出される時代になっているのである。

5)とくに口絵7のスポーツカーのモデルなど、ヨダレがでそうになる。

6)イメージとしては、ドラえもんのナンデモポケットのようなものである。設計図を3D化する場合もあるだろうし、3Dスキャナーでスキャンして、複製をつくる場合もあるだろう。

7)将来的には、何かのフィギュアをネットで購入し、自宅のインクジェットBOXで受け取る、なんていう時代が本当に来るかもしれない。

8)著者の一人は、エプソンでインクジェト・プリンターの開発に携わった人だけに、語り口が熱い。もう一人の共著者は、サイエンスライターと見えるが、ITやネット社会に詳しく、この技術の「革命」性を強調する。

9)そう言えば、ほんの数日前、アメリカのオバマ大統領が、このインクジェット技術での新しいモノ作りに触れた演説が世界的に放映されていた。


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2013/03/14

タブレット&電子書籍端末「特選街」2013年 04月号 何ができる?どれを買う? ズバリ解説!


Vol.3 No.0939★★★★☆

1)1日1日、春めいてきた。siriに聞いたら、今日は寒い予報だったが、どうしてどうして、もうそこまで春は来ている。

2)街に出かけたついでに、大型書店へ足が向く。いろいろみてはみるが、パソコン雑誌コーナーで足止め。やっぱりいま旬な話題はタブレット。

3)10インチがいいのか、7インチがいいのか。Appleか、Androidか。Kindleなどの専用機はどうか。Windows8の勢いやいかに。そして、セルラー内臓か、WiFiルーターか。各誌、似たようなテーマになるのは、しかたない。あとは、ユーザー個人個人が考えて決定するだけだ。

4)私個人は、もう解決したテーマだが、はて、その決断は正しかったのかどうか、気になる。友人たちの間では、ネクサス7のWiFiモデルが人気だ。わがiPad第4世代Retinaモデルと比較すると、どうか。

5)ネットで友達になった若い女性はアローズを使っているという。彼女は機械端末には詳しくはない。アローズと言ってしまえば、それですべてを言ってしまったかのように、何の説明もできない。まあ、自分の目的で使えてしまえば、もうそれでいいのだ。

6)結果論としていえば、今時のタブレットは、ちょっと悩んで、選んでしまえば、どれでもOKとなるはずだ。使わないで悩んでいる時間がもったいない。ケータイでも、PCでもない世界がひろがる。

7)かくいう私も、書店のベンチに座り、これを書いている、なう。一応、ノマド目的でiPadを購入した以上、わがブログの更新もお手軽にできなければならない。物理キーボードも要らないし、スタバの回線も電源も要らない。コーヒー代もいらないから、とにかくお手軽だ。

8)でも、そろそろ喉が渇いたので、スタバでコーヒーを飲んで帰ろうw

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死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」マイケル ニュートン <1>

マイケル・ ニュートン (著), Michael Neuton (原著), 澤西 康史 (翻訳) 2013/3  パンローリング株式会社 電子書籍版 (原邦訳2000/8 ヴォイス  単行本 421p)
Vol.3 No.0938★★★★★

1)友人が翻訳した本。2000年に出版された本だが、この度、電子書籍化された。自分のタブレットのKindleアプリに、無料サンプルページをダウンロードして読んで見た。

2)20ページ分ほどだが、なかなかこなれている。出版社はヴォイスだし、翻訳者は、osho本を多く手がけている友人だ。読んでいて、とてもスムーズ。この手の本は、おどろおどろしくなってしまうものだが、それがない。

3)本の中では、クライエントがソファーに横になって退行催眠を受けるシーンが出てくる。自分も、その中にゆったりと入っていきそう。電子書籍をパソコンで読むのは、ちょっと苦痛だが、タブレットにダウンロードして、ソファーに横になりながら、読むのは、ちょうどいい。全文読みたくなった。

<2>につづく

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2013/03/12

『3.11キヲクのキロク、そしてイマ。』 NPO法人20世紀アーカイブ仙台<2>

<1>からつづく 

5265
「3.11キヲクのキロク、そしてイマ。」 <2>
NPO法人20世紀アーカイブ仙台 2013/3 単行本 192p A4タテ オールカラー 画像400点掲載

1)とてつもない写真集である。

2)震災の写真を見るのはつらい。個人的には、震災の写真は一枚も撮っていない。仕事柄、建物ひび割れとか、壊れた家具の状況写真など、必要な部分は撮影した。しかし、通りかかって、これは・・・・、という風景には、唖然として立ちすくむだけで、シャッターを押す勇気がなかった。

3)この写真集は、震災当日、あるいは震災直後の写真と、ほぼ同じ高さ、角度、目線で、何ヶ月か、あるいは一年何カ月か経過した後の写真が並べられている。すべてカラー写真である。

4)震災の記憶はいつかは風化する。そのために記録しなくてはならない。そして、二つの写真を並べることによって、これだけひどかったのだ、これだけ復興したのだ、これだけ変わらないのだ、と、たくさんのことがわかるようになっている。

5)それにしても、私には、いまだに、余裕を持ってこの写真集をみることは、できない。このような写真集を制作できるような人びとがいることに、感謝する。

6)いつかは、じっくり、見れるようになる、かもしれない。

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2013/03/11

「『未来マシン』はどこまで実現したか?」 石川憲二 エアカー・超々音速機・腕時計型通信機・自動調理器・ロボット


「『未来マシン』」はどこまで実現したか?」エアカー・超々音速機・腕時計型通信機・自動調理器・ロボット 
石川憲二 2012/03 オーム社 単行本  222p
Vol.3 No.0937★★★★☆ 

1)1958年生まれの科学ジャーナリストが、1960年代的「未来マシン」の中から、五つのテーマに絞って、21世紀の今日、どこまで実現したかを、検証する。

2)まずピンと来るのは腕時計型通信機で、これはもうケータイやスマホで実現しているし、さらに60年代的想像力をはるかに超えた性能を勝ち得ている。

3)超々音速機については、当ブログでもたびたび、マッド・サイエンスの象徴のように引用してきたが、撤退したはずのコンコルドなどのプロジェクトを尻目に、人類はまだまだあきらめてはいないようだ。今後、あらたな形で実現しないとは断言できない。

4)エアカーについては、ホバークラフトもあるし、リニアモーターカーもあるので、必ずしも実現していないとは言えないが、かつて書かれたような「未来都市」の乗り物にはなりえていない。

5)自動調理器は、電子レンジをイメージさせるが、必ずしも調理器ではない。むしろ、インスタント食品や、コンビニ弁当などのデリバリシステムとの連動なら、未来マシンとしての自動調理器は実現していると、言えなくもない。

6)さて、最後のロボットは、コンセプトの絞り込みが必要だが、スティーブ・ジョブズが「最後にもうひとつ」として上げそうな「iRobot」は、いつ頃実現するだろうか。コンピュータの延長線上にあるAT=人口頭脳との連動で、必ずや絶対できるはずである。

7)ロボットと言えば、ホンダのアシモ君を思い出すが、ジョブズのiRobotはむしろ、「2001年宇宙の旅」のHALの延長線上に存在するのではないだろうか。

8)鉄腕アトムのような超高性能ロボットが本当に生まれたら、世の中は絶対に楽しくなる。そんなロボットが同じ社会にいるというだけで、うれしくなってしまう。p214「どうしたら鉄腕アトムはつくれるのか?」

9)空は飛べないかもしれないが、怪力ロボットとしての鉄腕アトムならできるかもしれない。アシモ君を見ていてそう思う。むしろ、問題はそのエネルギー源だろう。まさにアトム=原子力発電は「未来マシン」として実現したのだろうか?

10)原子力 発電ではそこそこ利用されているが、福島第一原発の事故をみるまでもなく安全対策が完全ではなく、大衆の不信感はなくならない。未来マシンとしては交通機関から台所用品までほとんどが原子力で動くはずだったのに、夢のエネルギーにはなれなかった。p190「期待外れの十大発明」

11)ここではバッサリ切られているが、「ガイア理論」のラブロックや、「アース・ホールド・カタログ」のスチュアート・ブランドたちは、3・11以前とは言え、21世紀になっても、原発は推進すべきである、と公言し、いずれ、誰もが電話帳くらいの大きさの原子力発電システムを携帯するようになる、とさえ言う。

12)1950~1960年代。原子力を航空機にも応用できないかといった動きが世界中にあったのは事実だ。(中略)しかし現実には原子力飛行機は本格的な開発には至らなかった。その言い訳としてよく使われるのが「事故のときに放射性物質の飛散を防ぐ方法が確立できなかった」という理由だが、これはどうもごまかしに近い。

 航空学的に考えるなら、「ただでさえ重量バランスが難しい飛行機に鉄の塊である原子炉と格納容器、さらには安全システムや冷却システムまで収納するのはあまりにも無理がある」という理由のほうが先に来るはずだ。p14「未来マシンの『その後』が気になる」

13)この本を読むかぎり、電話帳の大きさの携帯原子力システムなど、あり得ない、ということになる。安全性より、まずシステム自体を作ることさえ不可能だ、と断言しているかのようだ。

14)未来マシンについて考え始めたころ、すべて「途中で実現を断念しました」といったダメ出しのオンパレードになるのではないかと心配したが、調べてみると、決してそうではないことがわかった。

 具体的な成果がなかなかみえないものはあっても、どれも科学技術発達史の中では確実に今の時代に受け継がれ、そしてこれからの未来に続いていく。だからこそ、ここでもう一度、「新しい未来マシン」を夢想して、少しでも明るく楽しい未来を創るための手助けになればいいと思っている。p220「未来マシンがつくる『楽しい未来』」

15)片や3・11の爪痕や原発事故があり、片やウェブ社会の成熟や、科学技術の着実な積み上げがある。3・11の2年後である今日ではあるが、未来への夢は捨てずに、生きていかなくてはならない。

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『Steve Jobs Special』ジョブズと11人の証言 NHKスペシャル取材班


「Steve Jobs Special」 ジョブズと11人の証言 
NHKスペシャル取材班 2012/09 講談社 単行本 251p   
Vol.3 No.0936

1)当ブログではすでに40におよぶジョブズ関連の作品を読み込み済みで、この本は発行順から言っても、最後のまとめになるかな、という軽い気持ちでよみはじめた。だが、どうしてどうして、読み進めるうちに、どんどん評価は高くなり、読み終わってみれば、最高のレインボー評価を献上する運びとなった。

2)ジョブズは世界を変えた。パーソナルコンピュータで革命を起こした。iTuneは、音楽業界のあり方を一変させた。iPhoneでは、電話を再発明、iPadではコンピュータの新しいカタチを生み出した。なぜ彼だけが次々とイノベーションをなし得ることができたのか?p002「はじめに ”革命”こそが夢だった」

3)当ブログにおいても、この「革命」ってやつが、マイブームになりつつある。

4)ジョブズ 私たちが常に感じてきたことは、アップルは技術と人間性との交差点でありたいということなのです。パソコンという道具に人間性の要素を盛り込みたい。知性の面だけではなく、人間の他の面でも役立つようにしたいのです。そして、そこがアップルの非常に得意なことだと私は思っています。p26「スティーブ・ジョブズ」NHKクローズアップ現代 国谷裕子との対談

5)本書は、NHKスペシャル取材班による、関係者11人へのインタビュー記事で成り立っている。

6)スティーブと僕は、当時、ごくわずかな人たちの間でしか語られなかった「革命」を起こす一員になりたいと願っていたんだ。(中略)若いときというのは、革命に参加したいと思うものだからね。とくに、僕ら2人は人生に対して革命的な態度をとり続けた。つまりは、規制の枠組みに挑戦する生き方だね。だから、どうしてもこの革命の一部になりたかったんだ。p40「ともに夢見た『革命』」スティーブ・ウォズニアック

7)ウォズニアックは、いちばん最初のジョブズの相棒。彼には「アップルを創った怪物」 もうひとりの創業者スティ-ブ・ウォズニアック自伝(2008/11ダイヤモンド社)の著書がある。

8)いわゆる”アップル教”の信者ではない私は、iPhoneぐらいしか彼の生み出した製品を持っておらず、”天才でありながら、目的達成のためなら同僚や部下を罵倒する奇人、変人”という、書物などで目にした不確かな情報しか持っていなかった。p133「人間くさくて、不器用な天才」NHKディレクター 小倉洋平

9)この部分は本の作り手側からの「コラム」として挟まれている部分だが、私もまた、一度初代iMacを娘にプレゼントしたことがある程度で、深い認識は、彼が死ぬまでなかった。そして、今回、iPad4世代を手にして、あらためて、その人間性を知るところとなった。

10)「1984」のような機械文明に人間が従属している世界ではなく、人間中心の世界を実現したいと、そういうスティーブの思いはすごく強かったと思いますね。パーソナル・コンピュータというものは、もっとパーソナルに1人1人に寄り添う存在なんだというイメージっを持っていた。でも、現実には「人間に寄り添っている」感じがしない、と。p164福田尚久「スティーブのスピリットは生き続ける」

11)福田は日本人としてジョブズのワークに加わったひとり。

12)例えば、スマートカバー、あのお風呂のフタのようなカバーですね、あれを発表する時、さんざん商品の説明をして、最後に価格がいくらですよと紹介する時に、彼はそこでまた、前の説明に戻ってしまって、しかもカバーなのに「このケースは」「このケースは」というセリフを連発しているんです。p204前刀禎明「最後にプレゼンしたかったのは『アップル』」

13)このプレゼンは2011年3月に行われている。すでに体調が本当に調子が悪かったらしい。でも、今回このiPad用のスマートカバー=通称「風呂のフタ」には感心させられる。このスマートカバーがあればこそ、私はiPadを二倍も好きになったような気がする。

14)まず彼は、僕らにSiriに対する意見やアップルの将来像について語り、アップルとSiriが協力し合うべきだと熱心に説きました。それから、Siriがどんなものか、さらに理解を深め、僕らが描く将来像にちて知ろうとしました。p212 タグ・キットラウス「Siriの将来性見抜く」

15)私は、若い時に印刷関係の仕事をしていて、今でも、英文タイプライターも和文タイプライターも持っているし、一時は、写真植字機のオペレーターもやっていたことがある。だから、コンピュータという機械がキーボードを持っていることに、とてもうれしく思っていた。

16)最近、このキーボードについて、mixiの自分の日記に「スマホ=タブレットのキーボードを考える」という記事を書いたところだ。物理キーボード派だった私は、iPadを触っているうちに、すっかりヴァーチャル・キーボードで十分だということがわかってきた。

17)そして、次には文字が最終形態ではないことも、うすうす気が付き始めた。アップルにはSiriという音声認識の技術がある。これはまだ完璧なものとはいえないが、いつかは映画「2001年 宇宙の旅」にでてくるコンピュータ「HAL」のように、お互い「会話」できるようになるかもしれない。とすると、画面に触ることもなく、画面が汚れる、なんてことは、まったく笑い話になる時代がくるかもしれない。

18)彼は、「人間とコンピュータとの対話」を魅力的なものにする必要があると認識していました。だから、僕たちがアンディアを持ち込んだ時、開発を進めるように背中を押してくれたのです。p215タグ・キットラウス「Siriの将来性見抜く」

19)アメリカにおいて、これほど幅広い独創性を持った人物はトーマス・エジソン以来だと思いますし、これほどまでに高い想像力を発揮したのはウォルト・ディズニー以来だと思います。さらに言うなら、現代のビジネスの概念をこれだけ変えることができたのも、ヘンリー・フォード以来でしょう。たった1人の人物が、これら3人の偉大な人間全体に匹敵するのです。それも、より複雑で大規模なグローバル化が進んだ今日という時代に実現してみせたのです。p158ジョン・スカリー「エジソン + ディズニー + フォード = ジョブズ」

20)どこか、ビッグ・マウスのリップ・サービスのように聞こえてこないこともないが、その語り主が、かつてジョブズの仇敵のような対比になってしまったジョン・スカリーであるから、なんとも意味深い言葉となっている。彼をペプシから呼んでアップル・コンピュータのCEOにしたのはジョブズだったが、そのジョブズをアップル・コンピュータから追放してしまったのもスカリーだった。そのスカリーが立ち行かなくなり、スカリーがいなくなったアップルにジョブズは返り咲き、それから新たなるイノベーションを再開始した。

21)彼は日本を何度も訪問し、そこから多大な影響を受けました。特に、京都の庭園をこよなく愛し、その美しさを気に入っていました。丁寧に手入れされた庭園が彼の作品のインスピレーションとなったように、彼は彼が作る全製品がほかの人たちのインスピレーションになることを望んでいました。

 本当に、京都には何度も足を運び、長い時間を過ごしました。子供たちの1人ずつ京都に連れて行っていました。京都の静穏な美を心から敬愛していたのです。p221ウォルター・アイザックソン「『日本の美』に魅せられて」

22)アイザックソンは、唯一のジョブズ「公式伝記」「スティーブ・ジョブズⅠ」( 2011/10 講談社)の著者。ジョブズのことを第三者としてよく知る立場にあった著者のこの言葉で、当ブログのジョブズ追っかけは、もとの「『禅』の世界へ」日経おとなのoff 2012年6月号)へと戻ってくる。

23)スティーブ・ジョブズは自分のことを「反逆者」、もしくは「はみだし者」と思いたかったようです。(中略)反逆者、はみ出し者と呼ばれる人たち」で始まるこのコピーは、最後に「自分が世界を変えられると本気で考えるクレイジーな人こそが、実際に世界を変えられるのだから」と締めくくられています。このように、彼は自分のことを権威に反抗する人間だと思いたがっていました。p235ウォルター・アイザックソン「『反逆者』2つの側面」

24):僕はね、もし、彼があと20年、30年生きてたとしたら・・・・・彼は新製品の発表のプレゼンテーションの時、「最後にもう1つ」っていつも言うんですけど・・・・・最後にもう1つ、皆さんにお見せしたいものは「iRobot」だったと思う。

 もし彼が20年、30年生きていたとしたら、彼が本当に一番作りたかったものは、iPhone、iPadといろいろ続いて、最後に彼は、人が愛せる、感情豊かな、ただ作業がやれるというロボットではなくて、人が、狂おしいほどに人間が愛せる、一緒におとぎ話を子供に読んでくれる、そういうものを彼は最後に登場させたんじゃないかなという気がします。p247孫正義「『狂おしいほどに』自分の作品を愛した人」NHKクローズアップ現代 国谷裕子との対談

25)Siri、そしてiRobotと来て、なるほど、ジョブズが未来に見ていたものが何だったのか、すこしわかるように思った。パソコン→iPad→iRobot・・・・・ いずれ、人類はこの「革命」を受け継いでいくことになる。

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『3.11キヲクのキロク、そしてイマ。』 NPO法人20世紀アーカイブ仙台<1>

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「3.11キヲクのキロク、そしてイマ。」 <1>
NPO法人20世紀アーカイブ仙台 2013/3 単行本 192p A4タテ オールカラー 画像400点掲載
Vol.3 No.0935★★★★☆

 実はこの本、まだ手にしていない。数日以内には手元にとどくだろう。本来であれば、3・11から2年目の、「今日の読書ブログの記録」として残す段取りだった。残念だが、細かいことは後日にまわそう。

2)数日前から、この「2周年」がマスメディアから流れてくる。深夜に偶然、すぐ近くの被災地の人びとのレポートが流されたりして、すっかり眠れなくなったりしている。

3)土曜日、日曜日と、たくさんの番組が放送されていた。今朝も、朝一番テレビをつけたら、3・11のオンパレードだ。本来であれば、画面にかじりつくところだろうが、もう、私には、それらを注視することはできない。テレビを消した。

4)この本、今日までに私の手元にとどかなかったのは、よかったのかも知れない。私は私なりに、もう、いっぱいいっぱいだ。

5)公民館に勤めていた同級生は津波に飲まれた。親戚のイチゴ農家は何軒も波にのまれた。地震でつぶれた家屋も数知れず。震災後、ボランティアに精出した旧友は、体調を崩して亡くなった。復興を目指して雑誌を復刊した友人も体調を崩してなくなった。その他、数え上げたらキリがない。イマは、ほっといてくれ、というのが、本当の気持ち。

6)でも今日は3・11の二年後。あとで自分が自分のブログを読んで、あれ、って思わないように、最小限のメモだけ残しておこう。

7)宮地尚子「震災トラウマと復興ストレス」(2011/08  岩波書店)に書かれたように、爆心地である「内海」については、ほんとうは語られることなんかありえないのだ。記憶にも、記録にも残りえないことが山ほどある。

8)イマはただ、関係各位に敬意を表するとともに、被災者たちの冥福をお祈りいたします。合掌

<2>につづく

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2013/03/09

キンドル版 OSHO 『Superficially Civilized』 

Kindle

「Superficially Civilized」 about unconsciousness, repression and expression of emotions [Kindle Edition]
OSHO 2012 OSHO International Foundation p40 $0.77
Vol.3 No.0934
★★★★☆ 

1)OSHO - The Best of 2012についてメモしたのは2013/01/13だった。自分がタブレット端末を入手したのは、このOshoMediaの中から、Oshoの最新の小さな電子ブックを読んでみたいな、という目的もあったからだった。

2)Oshoの本は自宅に山ほどある。一生かかっても全部読み返すなんてことはできないだろう。英文本は未読のまま、積ん読になっているのも多い。シリーズものなどは、古い英文のものを買い揃えて、通読したい、と思う時もある。

3)昔の本はOshoの顔写真がアップで表紙になっており、あの時代のカラーを色濃く反映している。最近の再販本や編集本は、すでにOshoの顔写真ではなく、カラフルな写真のデザインがベースになっている。

4)この21世紀にOshoを読み直すなら、やはりニューヴァージョンがいいだろう。だけど、一冊一冊、紙媒体で印刷された本を読むのだろうか。もし読み直すなら、この21世紀なら、やはり電子本だろう。

5)様々なOsho電子本も発行されているが、どうやらmini-eBooksというシリーズもある。なんと値段も$0.99だという。つまり1ドルなのだから、最近までなら一冊80円ほどだ。え?、表記の間違いではないのか、80円? 最近、円安になったとは言え、100円ほどだ。

6)どうやらこれは間違いではない。よく見てみると、40ページくらいの「ミニ電子本」なのだから、これはこれで妥当な金額かもしれない。ましてや完読できない「電子本」をクラウドに「積ん読」しておくなんて、おかしすぎる(笑)。

7)ようやく今夜になって、それを実行した。日本のアマゾンにはすでに登録してあるが、アメリカのアマゾンからダウンロードしなければないから、カードはもう一回登録し直した。この手のカードの登録は、最初はなかなか気を使う。途中で、面倒だからやめようかな、とも思ったが、目的貫徹。

8)結果として言えば、すでに我タブレットに設定してあるキンドルの本棚には、まだうまく入ってくれていない。これは、我タブレットはiPadだから、ひょっとするとアップルストアを通して購入しないと、入らないのかもしれない。これは後日、研究しよう。

9)なにはともあれ、クラウドとつないでこの本が読めるようになった。使い勝手はまだ慣れていないのでいまいちだが、なんだか新鮮。これからは、Oshoの本は、特に英語関係は、すべて、このスタイルで読むようになるのかもなぁ。

10)1年半ほど前に、スマホ版の「Osho Zen Tarot カード」を購入したが、確かあの時も5~600円だったはず。こういうスタイルに積極的に慣れていくのもいいかも。

追記3/10 結局、私のiPadには、「Kindle」と「Kindle Cloud Reader」というふたつのアプリ・アイコンが出来たのだった。日本版とアメリカ版というべきか。このふたつを同期することは、まだできない。そもそも別IDではいっているのだから、別人間と認識されている可能性がある。要、調査。

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2013/03/07

『ウェブで政治を動かす!』 津田大介 <4>

<3>からつづく 

「ウェブで政治を動かす!」 <4>
津田大介 2012/11 朝日新聞出版  新書 296p

1)政治は、もはや遠い世界での出来事ではない。きみがウェブを駆使して社会を動かせる時代は、もうそこまで来ている! 本書では動員の革命、政治家のSNS利用、ネット選挙、オープンガバメントなど、近年のめざましい動きを追い、「どうせ何も変わらない」という閉塞感を抱いた現代人に向け、ネット界の寵児が政治への新しいアプローチを説く。表紙見返し

2)誰が書いたか知らないが、これはかなり楽観的すぎるコピーだろう。「ネット界の寵児」とまで書いているわけだから、自分で書いたわけではないだろう。でもそれにしても、ちょっと面映ゆい。私からすれば、やはりこの人を「ネット界の寵児」とは呼べない。出版者は朝日新聞出版社ですか。かなり、行き過ぎた表現だな。

3)この本、ざっと斜め読みはしたが、まずは、この本を読むというより、この本をネタにして、自分のブログが進めばそれでいい、思う。だから、最初から、この本の客観的な評価とか、ダイジェストとか、放棄する。

4)至近な例で言えば、昨年末の国政選挙って一体なんだったんだろうなぁ、と強く思う。少なくとも、その結果は結果で、敢えて受け入れよう。しかしだ。私は私なりに反省がある。

5)6次の隔たりという奴で、私は私なりに、200人ほどの人びととつながっていれば、世界中の人へ情報を発信できるだろうし、世界中のニュースも基本的にはフィードバックしてくるはずだ、という思いがあった。

6)だから、まぁ、ひととおりのSNS、つまりフェイスブックやツイッターを初め、それぞれのニュースを受け止めていた。当時の「アジェンダ」としては、「脱原発」が当然だと思っていた。これしかあり得ないでしょう。

7)反対意見がないわけではないことは知っていたし、ある意味、積極的な意味で、原発推進派の意見にも目を通していた。しかし、どう考えても、科学的にみても、経済的に考えても、政治的に見直しても、選択は「脱原発」しかないと思っていた。それしかあり得ないだろう。

8)私のまわりは、その意見で一辺倒だった。まぁ、そうなるしかない。でも、あとで考えてみたら、結局は、私の200人は、私が恣意的に選んだ人たちなのだ。たぶん「推進派」は、丁寧に重層的に排除してきたのではなかっただろうか、という反省がある。

9)つまり、昨年末の国政選挙に関していえば、私の意見とは違った結果だったし、私の周りの意見とは全く違った結果だったし、私や、私の周りの「ウェブ」が「政治」や「社会」を動かした、という実感はまったくない。むしろ、完全にずれている。

10)とてもとても「政治は、もう遠い世界の出来事ではない。」なんていう、いい加減なことは言えない。もう、どんどん、政治は、遠い世界になって、手が届かない、という無力感のほうが強い。「どうせ何も変わらない、という閉塞感」は、ますます強くなる。まったくずれている。

11)政治なんかはどうでもいいよ。どうぞ、お好きな方々でどうぞ、と言いたくなる。現在でも正直いうと90%くらいはそのような気分でいっぱいだ。私には私の世界がある。私は私の世界を楽しむ。別に「政治」なんて、私の世界には入ってこなくてもいい。いらない。無関係であり得るなら、それが一番だ。

12)これが本当の気持ち。それが楽だし、まぁ、結果としてそれしかできないのではないか、と思う。思っている。

13)しかしながらだ。この本を敢えて今取り上げようとしている自分がいる。私が私の世界に閉じこもっていくだけなら、もう、ブログは必要ないだろう。自分でワープロでも手書きでも、ひとり日記を書いていればいいのではないか。いや、それさえも必要ないかもしれない。自分の中にこもればいいだけだ。

14)そう思いつつ、ブログやSNSをやめることを考えるのだが、どうも、これが、悲しいというか、なにか一つ、人生の中の楽しみを奪われてしまうような気分になる。私は、もともと、ネット社会が好きなのだ。ブログも好きだし、SNSだって、好きなのだ。このような「楽しみ」に距離を置いてしまうのは、ちょっと悲しくないか。

15)私は敢えて、今、外側の世界のことを「政治」という言葉で象徴させようとしている。「自分」がいて、「政治」があって、その間に、「ウェブ」があったとする。この三つの関係が、どうもうまく機能していない。どこかがずれている。

16)逆に言えば、例えば、投票所に行って一票投じるような、そのような実感を伴って、ウェブ上での発言なり表現が、なにかに作用している、という実感がでてくるなら、それはそれは、きっと、もっと楽しいものになるはずなのだ。

17)つまりだ。この本のタイトルのように「ウェブ」が「政治」を「動かす」のなら、それは楽しいのではないか。あるいは、せっかくのウェブは、そのために登場してきているのであって、その機能を発揮しない、できないのは、一ユーザーとしての、自分の努力不足なのではないか。そういう反省がある。

18)そういいながら、私はそうとうに気が重い。本当にそうであろうか。わからん。わからないなりに、なぜか、この本を読もうとしているのだから、何かが待っているじゃなかろうか、という、ささやかな予感のもとに、もうすこし、駄弁をつづけてみる。

<5>につづく

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ジャック・アタリ 『21世紀の歴史』 未来の人類から見た世界<1>

「21世紀の歴史」未来の人類から見た世界<1>
ジャック・アタリ 林昌宏・訳 2008/08 作品社 単行本 347p
Vol.3 No.0933★★★★☆

1)佐々木俊尚「仕事するのにオフィスはいらない  ノマドワーキングのすすめ」(2009/07 光文社)のなかに、この本のキモの部分のダイジェストがあり、そのさらに要約の部分を、抜き書きしておいた。あの抜き書きでは物足りなければ、佐々木本を読めばいいし、さらにダメであれば、こちらのハードカバー本を読むしかない。

2)しかしまぁ、このキモの部分を読むだけなら、何もこれだけの厚いハードカバー本を読まなくてもいいように思う。未来の人類から見た世界というサブタイトルなので、少しはSFがかった本かな、と思ったがそうではない。どこまでもノンフィクションめかした評論である。そしてまたアタリ一流の「予言」が散りばめられている。

3)一連のネグリ=ハートの「<帝国>」に類似の概念として「超帝国」が提示されている。であるならば、ということでネグリ=ハートの「マルチチュード」に類似する概念として、「ノマド」が提示されているわけだが、「帝国」論よりは、概念が互にバラけている。

4)ネグリたちのほうは、ホッブズやスピノザ由来の「群衆」というニュアンスを逆手にとっての「逆襲」だが、アタリの「ノマド」は人類古来の「遊牧民」の意味をもたせている。日本においては、遊牧民というより狩猟民族といったほうが親近感があるだろう。

5)ネグリの「マルチチュード」は、ともするとマルクスの「プロレタリアート」の読み替えのようにさえ感じられるが、アタリの「ノマド」は、農耕民族に対する狩猟民族や遊牧民のニュアンスが強く、一元的ではなく、多様な読み替えがされている。

6)ネグリ=ハートの「マルチチュード」は、共著者のアメリカ人のハートの影響、ないし協力で、現在のインターネット社会の特質を、暗に「誤読」するかのように書いてあるのに対し、アタリの「ノマド」は、積極的な意味で、ネット社会の高度モバイル化を、明瞭に指し示している。

7)だから、現在2013年においても「ノマド」や「ノマドワーカー」のような言葉使いが日本社会で、多少流行しているとするなら、このジャック・アタリのこの本の影響がかなり大きいと思われる。

8)ただし、そうであるなら、当然、単に「スタバでエアマック」しているのが「ノマド」という冷やかしは、当然あたらない。現在、進行している「ノマド」現象を、深く、長いスパンで考えるとすれば、このアタリの「予言」には、ひととおり目をとおさなければならないだろう。

9)今後50年先の未来は予測できる。まず、アメリカ帝国による世界支配は、これまでの人類の歴史から見てもわかるように一時的なものにすぎず、2035年よりも前に終焉するであろう。次に、超帝国、超紛争、超民主主義といった三つの未来の波が次々のと押し寄せてくる。最初の二つの波は壊滅的被害をもたらす。そして、最後の波については、読者の皆さんは不可能なものであると思われるかもしれない。

 筆者は、この三つの未来が混ざり合って押し寄せてくることを確信している。その証左に、現在においてもすでに、これらが絡み合った状況が散見できる。筆者は2060年ごろに超民主主義が勝利すると信じている。この超民主主義こそが、人類が組織する最高の形式であり、21正規の歴史の原動力となる最後の表現である。つまり、それは<自由>である。p15「21世紀の歴史を概観する」

10)「超帝国」と「<帝国>」、「超紛争」と「戦争」、「超民主主義」と「新しい民主主義」など、アタリとネグリの類似性を指摘することはそう難しいことではないが、だからと言って、安易に楽観的な一元化はできないだろう。

11)そもそも、だいたいにおいて、だれが考えてもだいたいそうなるのだし、それをフランスの思想家が考えようが、イタリアの革命家が考えようが、それほど大きな違いがでてくるとは思えない。ただ、アタリの特性は、このような形で、より図式的に、場合によっては、ほとんど漫画チックに書き出すところにある。とくに年代を区切るところなど、だからこそ受けがいいのだろうが、また、ちょっと眉唾のところでもある。

12)そもそもこの本の原書は2006年にでているのであり、邦訳にあたって改訂はされているだろうにしても、7年後の現在の世界状況をみれば、どれだけアタリの歴史観が「当たり」だったかは、見る人がみれば、はっきりするだろう。

13)「宗教・軍事・市場----人類史を動かしてきた三つの秩序」(28p)などのタイトルに見るように、例えばネグリが、マルチチュードが未来において獲得すべきものとして、自らの「憲法」、「兵器」、「貨幣」をあげるのと同様、ノマドとマルチチュードを二枚重ねにして考察していってみるおもしろさはある。

14)しかし、「超民主主義」にしても「新しい民主主義」にしても、まずこのネーミングからして本当に、「そのこと」を表現し得ているかは、あやしい。少なくとも、明確な答えにはなっていないように思える。アタリがフランスの有名な思想家であり、現実的な政治的ブレーンであったことや、ネグリがイタリアからフランスに亡命していた左翼革命指導者であったことなど、その立場の違いを考慮してみれば、この二人がどこか、お互いに意識しているようにすら感じられる。

15)アタリは、ノマド、超ノマド、邪悪なノマド、下層ノマド、ユビキタス・ノマド、ヴァーチャル・ノマド、オブジェ・ノマド、などなど、さまざまに分類してみせるが、結局は、この「手垢のついた」ノマドを振り捨てて、最終的には別な言葉に置き換える。

16)超民主主義の実現に向けて最前線で活動する人々のことを、筆者は<トランスヒューマン>と呼ぶが、彼らがすでに、収益にとらわれない、そして収益が最終目的ではない<調和重視企業>で活躍している。

 トランスヒューマンとは、愛他主義者であり、世界市民である。彼れらは<ノマド>であると同時に定住民でもあり、法に対して平等な存在であり、隣人に対する義務に関しても同様である。

 また、彼らは世界に対して慈愛と尊厳の念を抱いている。彼らの活動により、地球規模の制度・機構が誕生し、産業は軌道修正されていく。

 こうして産業は、各人のゆとりある暮らしのために必要となる財(もととも重要なものは心地よい時間)や、人類全員にとってゆとりある暮らしのために必要となる共通資本(共同体のインテリジェンス「知性・情報」が重要となる)を発展させていく。p288「民主主義を超える<超民主主義>の出現>」

17)このような文脈で語るなら、なにも未来に向かってトランスヒューマンの出現を期待する必要などない。いまここで、ひとりひとりの私たちが、自ら「トランスヒューマン」であることを、静かに自覚すればそれでいい。それを超人間とか新人類とか、どんな言葉で表現するにせよ、それは、未来の絵に書いた餅である必要はない。

18)未来のある時から、人類は<自由>を獲得する、なんてことはない。今、ここから自由に生きていくしかないのだ。

19)今、当ブログは、いやいやながら(笑)、津田大介「ウェブで政治を動かす」をパラパラとめくろうとしている。ここでいうところの「政治」とは、ネグリやアタリが語ろうとしたこと、あるいは、当ブログがネグリやアタリから読み取ろうとしたことと、同質、同種の課題である、と認識している。

20)もう、始まっているのであり、そして、そのことに「終わり」はない。自由を獲得するのに何十年も待つ、なんてことはできない。また、ほぼ確実なことだが、何十年たっても、「待っている」だけなら「自由」になんてならない。いまを生きていくことが「自由」を獲得する人間本来の生き方であるはずである。

21)この本、邦訳を意識して、日本についてもこまかく書いてある。あるいはアタリの本国であるフランスについても書いてある。ひとつひとつは興味深い評論であり、一考に値する。とくに本文では「保険」について、かなり多出する。この本をまるまんま、「保険」というテーマで読み直してみると面白いかもしれない。

<2>へつづく

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『クラウドHACKS!』 同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル 小山龍介


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小山龍介 2010/12 東洋経済新報社 単行本 250p
Vol.3 No.0932★★★★★

1)この本も2010年にでている。このノマドワークっていう「ブーム」はどうやら日本においては2010年に立ち上がったらしい。ようやくいろいろ揃いだしたところで、あの3・11である。3・11がなかったら、ノマド・ブームはもうすこし早く、もっと大きくなっていただろうか。

2)ノマドワーカーという人種は、自らのバックの中身を見せたがる。覗いてみればだいたいおなじようなものなのだが、その時代を反映したり、それぞれのパーソナリティーやキャラクターを反映していて、すこしづつ違う。

3)このノマドバックと災害避難袋を対比してみる。3・11がなかったら、これだけ一挙に避難袋の中身が検討されることはなかっただろう。ノマド的に準備していたから助かった、という人たちも少なからずいるはずである。震災後、ノマド化せざるを得なかった、という人もいるだろう。

4)この本も他のノマド本に劣らず、たくさんのノウハウとグッズが紹介されている。他の本に比べても一歩前に行っている感じで、一読する価値はある。しかし、むしろ、あえて、感心したのは次の部分。

5)いまや、3G回線であれば、たいていの場所でインターネットはつながります。いよいよ街を離れて、本格的なノマド・ワークです。

 おすすめは、行きつけの街を見つけることです。行きつけのお店というのはありますが、行きつけの街というのはあまり、馴染みがないでしょう。旅行先で気にいった場所を選んで、観光ではなく、仕事をするためにお気に入りの街を訪れるのです。p132「行きつけの街を見つけよう」

6)実は私にも、いきつけの「風景」というのはある。どうせ回線がつながっているのだから、どこでも仕事はできる。とするなら、あそこでのんびりと、ゆったりと、という「風景」はいくつかある。これを拡大して、「街」、あるいは「地方」ということもありうるだろう。

7)この手の本は得てして、情報がすぐ陳腐化しやすい。この本は、一歩進んだノウハウを紹介しているだけに、2010年当時にこの本を読んでいたノマド志願者なら、2013年の現在、この本では満足できないだろう。

8)3・11後のノマドワーカーのノマドバック兼避難袋には、いくつかの修正が必要となろう。乾電池のラジオ、手回し充電器、懐中電灯、簡易食料、それに何にでも重宝する大型ビニール袋、軍手、とか・・・・。

9)思えば、3・11以前のノマドワーカーの基盤など、本当に脆弱なものである。一発で破壊され得る。やがてやってくるといわれている巨大震災への備えは、みんなそれぞれ完了しているだろうか。そして思うに、被災後の街を、敢えてノマドするライフスタイルも、たしかに存在し始めている。

 

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2013/03/04

『ウェブで政治を動かす!』 津田大介 <3>

<2>からつづく 

「ウェブで政治を動かす!」 <3>
津田大介 2012/11 朝日新聞出版  新書 296p

1)なぜ、多くの人が政治=政局をイメージするかというと、テレビや新聞、雑誌の多くがこの政局報道に割かれているからにほかならない。そして、こうした政局通信の報道は「政策」に興味がある人間にとってはクソつまらないものでしかない。

 情報リテラシーが高い層は、新聞やテレビといった既存の伝統的マスメディアに否定的な人が多いと言われる。それはこうしたマスメディアの政治報道が政局中心の報道に終始していることも一因になっている。

 これでは政治的無関心になるのも仕方がない。われわれは「無関心になっている」のではなく、メディアによって「無関心にさせられてきた」のだ。p5「はじめに」

2)さて、当ブログは、Vol.1の1024冊、Vol.2の1024冊を経て、現在Vol.3の931冊目に到達している。残り90冊ほどでVol.3も1024で終了し、大きなポイントに差し掛かる。

3)結論としては、Vol.1は、ネット利用の決意とネット自我の確立、Vol.2は、方向性の確認と、ブログ環境の整備、そしてVol.3は、コンテナ、コンテンツ、コンシャスネスの基層性と、その限界について確認しつつある、と、言えるだろう。

4)当ブログは、Vol.4に突入するだろうか。いままでは便宜上、Volで区切ってきたが、今後はどうも、その区切りを必要とするのかどうか微妙な流れになってきた。Vol.3が終了したら、1024×3=3072冊読了とし、その次はTotal No.3073として再スタートし、無期限に続けていこうかとも思う。

5)つまり、読書ブログとしては、もうあとは自然体だ。ごくごく日常的な総合的な断片を書き続けるだけで、もはやいいのではないか。そういう予感がする。

6)そして、その予感の中で、どうも目の前にゴロゴロしている単語がいくつかあるようだ。まず、ネグリ=ハートの「マルチチュード」がある。社会主義圏の崩壊のあと、その「亡霊」たちを受け継ぐかのように、浮遊している。そして、ネット社会の成熟を待って、「<帝国>」との対峙構造を構築しようとしているかに見える。

7)そして、ドゥルーズ=ガタリの「レジューム」や「ノマド」の概念がちらちらする。当ブログにおいては、まだ追っかけ不足であり、また、根本的な部分で、どこか方向違いであるようにも思う。

8)そして、「ノマド」つながりで、ごくごく最近気になりだしたものに、ジャック・アタリの一連の未来のビジョンがある。こちらは、小説などの多様な表現が使われており、想像力豊かなイメージは広がるのだが、いまいち実態がつかめない。

9)そしてこのところ、一種の流行語とさえなっているらしき「ノマド」あるいは「ノマドワーカー」を追っかけてみると、最新のモバイルIT機器をマニアックに使いこなす「ビジネスライフ」を標榜しているように見える。どうもこれも、いまいち食い足りない。

10)ともすると、これまでの当ブログの軌道からはずれているかに見えるこれらのテーマ群を無視して、当ブログはフェードアウトしていくのがいいのではないか。これは、まず、ひとつのスタイルではある。

11)二つ目としては、むしろ、この「無関係」として切り捨ててしまいたい物事どもと、あえて積極的に絡みこんでいく、ということも考えうる。それは現在進行形のカテゴリ名Meditation in The Marketplaceにもつながってくる。コンシャスネスに隠遁してしまうこともひとつのスタイルではあるが、それらの「無関係」な物事どもなかで、意識的に生きる、これもまた、当ブログに残されている重要なライフスタイルであろう。

12)当ブログにおいては、本のタイトルでいうと、「革命」と「進化論」というやつに、ハッとして気を取られることが多い。

「地球の家を保つには エコロジーと精神革命」ゲーリー・スナイダー(1975/12 社会思想社)

「IT革命 ネット社会のゆくえ」西垣通(岩波書店 2001/05)

「日本発イット革命」奥野卓司(2004/12 岩波書店)

「昔、革命的だったお父さんたちへ―団塊世代の登場と終焉」林信吾他(2005/09 平凡社)

「戦うコンピュータ 軍事分野で進行中のIT革命とRMA」井上孝司(2005/09  毎日コミュニケーションズ

「革命メディア ブログの正体」伊藤穣一他(2006/3インデックス・コミュニケーションズ)

「演出家の仕事 六〇年代・アングラ・演劇革命」西堂行人編(2006/02 れんが書房新社)

「シマウマの縞 蝶の模様  エボデボ革命が解き明かす生物デザインの起源」ショーン・B.キャロル (2007/04 光文社)

「さらば、“近代民主主義”  政治概念のポスト近代革命」アントニオ・ネグリ( 2008/01  作品社)

「ウィキペディア革命」ピエール・アスリーヌ (2008/07 岩波書店)

「ルポ米国発ブログ革命」池尾伸一(2009/06  集英社)

「ツイッターでビジネスが変わる! グーグルを越える情報革命」ジョエル・コム(2010/01 ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「クラウド時代と<クール革命>」角川歴彦他(2010/03 角川書店)

「タブレット革命」松村太郎(2010/09 アスキー・メディアワークス)

「ウェブで学ぶ―オープンエデュケーションと知の革命」梅田望夫他(2010/9 筑摩書房)

「脱原発成長論  新しい産業革命へ」金子勝(2011/08 筑摩書房)

コモンウェルス <帝国>を超える革命論」アントニオ・ネグリ他(2012/12 NHK出版)

などなど、数限りない。

13)進化論においても、当ブログの基礎となった本をはじめ、たくさんある。

人間に可能な進化の心理学」P.D.ウスペンスキー (1991/03 めるくまーる)

「シュタイナーの宇宙進化論」西川隆範(1991/12 イザラ書房)

「電脳進化論」立花隆(1993/2 朝日新聞社)

「エニアグラム進化論」前田樹子(1994/04 春秋社)

「意識の進化と神秘主義」セオドア・ローザク(1995/09 紀伊国屋書店)

「ウェブ進化論」梅田望夫(筑摩書房 2006/02)

「ブログ進化論 なぜ人は日記を晒すのか」岡部敬史(2006/4 講談社)

「テレビ進化論」境真良(講談社 2008/04

「ツイッター社会進化論」金正則(2010/10 朝日新聞出版)

「超保険進化論」中崎章夫他(2012/12 績文堂出版)

などなど、いちいち数えていると、キリがない。

14)どうしてここまで出版界は「革命」と「進化論」が好きなのであろうか。ある一定程度のマーケットのニーズがあるに違いない。あるいは、数ある書物の中の、特にこれらの本に惹かれていくわがブログの特性が、ここあたりに隠れているのかもしれない。

15)そして、気づくことは、これらの本の中のキーワードとしてあるのが、いわゆるネットやウェブ、ITといった、現代の情報革命との関連である。

16)最近、「ノマド」あるいは「ノマドワーカー」というキーワードで何冊かの本を読んだ。現在でも増え続けていて、毎週出る雑誌類の目次を確認してみると、つねに何冊かで特集されている。つまりモバイル環境が進化して、新しいビジネスライフができましたよ、それを「ノマド」と言いましょう、ということらしいが、どうも当ブログはそのことだけでは納得できない。

17)ある意味、この本の著者である津田大介などは「ノマドワーカー」の元祖みたいなものだろう。つねに動きながら、しかも生産的ななにごとかをやり続けている。儲かりますよとか、ハワイに別荘を持ちましょうとか、そういうことは、まぁ、どうでもいいことだろう。すくなくとも、当ブログでいうところの、「革命」や「進化論」とは程遠い。

18)しかし、この本の著者などのように、ノマドライフを完全に自らのものにしたあと、人は、どんなことに向かうのだろう。著者は「政局」ではなくて「政策」だ、という。なにやらどこかで、「アジェンダ」という単語を連発しているミニ政党もあるが、このあたりも、当ブログとしては、まだすっきりしない。

19)未整理だが、イメージだけを言っておけば、当ブログにおける「革命」や「進化論」を語ることは、当ブログにおいての「政治」なのであり、「革命」とは、なにか特別な「政権」を樹立する、というか、そういうものではない、ということだ。

20)当ブログにおける「革命」とは、「進化」し続けること。ひとつの地平にとどまらず、自らの意識の導く方向に、無限大に成長し続けようとすることである、と仮定しておく。それはOshoのいうところの「反逆」でもある。Oshoは「スピリットとは反逆のスピリット」以外にはない、とさえ言う。

21)このような文脈から考えてみるとき、今現在は、あまりに唐突のように思えるが、「ウェブで政治を動かす」というテーマとダイレクトに結びついてくるような予感がする。あるいは、そう捉えないと、この本は読めないし、当ブログも、行き場を失い、フェードアウトするのみである。

22)なにはともあれ、この本が何らかの触媒となって、当ブログが進化し、革命を続行することができることを願う。

<4>につづく

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『ウェブで政治を動かす!』 津田大介 <2>

<1>からつづく 

「ウェブで政治を動かす!」 <2>
津田大介 2012/11 朝日新聞出版  新書 296p

1)実は、本書を書いている筆者自身も、本音を言えばほとんど、”政治”には興味がない。「政治家にならないか」という誘いがないわけでもないが、政治家になるのだけはまっぴらごめんだ。----では、なぜこんな本を書いているのか。

 それは、筆者が一般の人がイメージしている”政治”とは異なる観点に興味を持っているからだ。 p4「はじめに」

2)津田大介の名前を聞いたのは、ツイッター情報追っかけをしている時に、ツダる、という単語がでてきた時だ。つまり、ツイッターを書き続け、何かのイベントなどを、あたかも実況放送しているかのようにツイッターでつぶやき続けること、それが、どうやらこの人の得意技であったらしい。そこから、彼の名前を取って、ツダる、というスラングができたようだ。私などは、それら総体して、この人の存在を個人的に、津田男と言い習わしている。

3)スマートフォンを手に入れ、ツイッターのアプリをダウンロードして、まずは100人ほどフォローして、さて、次の段階、という時、ある日曜日のことだった。朝まだ布団の中でまどろみながら、スマホをいじっていると、「蔵王なう」というツイッターに目が止まった。

4)蔵王は昔から、いつかは「蔵王王朝」の謎をとこう、なんて思っていたから、その情報については、それとなくいつも探っている。おや、だれか蔵王に行っているのか。

5)「これから仙台に向かう」という。おやおや、だれかが蔵王から仙台に走っている。だれだろう、と思ってプロフィールをみたら、この津田男であった。続いて、本日の午後からとして、中央図書館でのイベントのサイトのURLが貼り付けてあった。

6)なるほど、午後からのイベントに向かっているのだな、と、よくよくみるとそのイベントのパネラーの一人がこの人だった。ツイッターを始めたばかりだし、中央図書館も、このごろよく行く。これはグッドタイミングかも。さっそく、会場に電話で確かめてみると、まだ満席になっているわけではない、という。

7)さっそくちょっと早めの昼飯を食い。会場に向かったのだった。

8)すこし早めに会場についた私は、当時気にいっていたFREE FONの野良電波を探して、会場周辺を、スマホを片手にウロウロしていた。その時、この津田男氏も、会場周辺を散策していた。カタコト挨拶をし、きょう、あなたのツイッターをみて、いまここにいますよ、と伝え、名刺も渡しておいた。

9)パネラーの一人としての彼は、茶髪というか、シルバーヘアーのやんちゃな風貌とは違い、かなりマトモな話だった。この人の話は、あのシルバーヘアーじゃないと、マトモすぎて、飽きてしまうかもしれない(笑)。それだけ、けっこう手応えのある内容だった(その時の講演内容は、本書にほとんど含まれている)。

10)それは3・11以前のことだった。彼には当ブログが目を通しただけでも「Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流」(2009/11 洋泉社)、「ブックビジネス2.0 ウェブ時代の新しい本の生態系」(2010/07 実業之日本社 共著)、「未来型サバイバル音楽論」(2010/11 中央公論新社)がある。そして震災後には「IT時代の震災と核被害」(2011/12 インプレスジャパン 共著)、「リアルタイムメディアが動かす社会 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平」(2011年09 東京書籍 共著)などがあり、思えば、当ブログも結果的にずいぶん彼をおっかけていたことになる。

11)その他、彼には「ググる - 検索エンジンGoogleを使ってネット上の情報を検索すること」(2004)とか、「アマゾる―オンラインショップAmazonをとことん限界まで使いこなすこと」(2005)とかの著書もあるのだから、期せずして「ツダる」も一つの動詞として認知されることになったのだろう。それにしても、アマゾる、という動詞は今日、初めて知った。

12)3・11震災後、彼からメールがきた。以前に渡しておいた名刺のアドレスを登録しておいてくれたのだろう。イベントの同報メールだった。なにやらフクシマの被災コンビニを会場に、東京から参加者を募ってバスでツアーを組み、コンサートをやろうということだった。そのメールは当日直前であり、残念ながら、私は予定が入っており、参加できなかった。

13)以前、いちばん最初に見たのは、ツイッターを紹介するかたちで、NHKテレビ「クローズアップ現代」に登場していた。その後、彼はブレークしたのか、しないのか、とにかくテレビのゲストやキャスターとして見かけることが多くなった。

14)この人、ちょっと笑顔が少ない。もっとも、この茶髪でニヤニヤしていたら、もともとベビーフェイスであり、なんだか中身のない人間に見られてしまうかもしれない。 「父親は社会主義協会派活動家だったが、思想を押しつけられることはなく育」った(ウィキペディア)とはいうものの、もともとは、けっこうシリアスな人間かもしれない。

15)それにしても、筆者が言う、「一般の人がイメージしている”政治”とは異なる観点」とはいったい、どういうことだろう。

<3>につづく

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2013/03/03

『ウェブで政治を動かす!』 津田大介 <1>

「ウェブで政治を動かす!」 <1>
津田大介 2012/11 朝日新聞出版  新書 296p
Vol.3 No.0931

1)うわっ。めんどくさそう。パス!

2)この本、出版当初から、すでに当ブログのアンテナにはひっかかっていた。だいたい内容がわかってしいまいそう。うんうん、狙い目も悪くもなさそうだし、まぁ、はいはい、そうですか。でもなぁ、政治ねぇ・・・・・。

3)そう思って、放置しておいた。

4)だんだん、読むものがなくなって、しかたないから、とりあえずこの本もリクエストしておくか、と、ついでに予約しておいた。

5)予約が殺到していて、私の順番になるまで時間がかかったので、忘れていた。そして、最近ようやく私の番になり、他の本にまぎれて、我が家にやってきた。だけど、他の本のほうが先。一番に下に積んでおいた。

6)さて、他の本をかえす時期になり、とりあえず、まぁ、この本もぱらぱらめくるだけめくっておくか。ちょっとウンザリだが・・・・・。

7)われわれはいつから「政治」に興味がなくなってしまったのだろうか 表紙見返し

8)そんな私の気持ちを見透かしたように、表紙を一枚めくると、このような言葉から書き出してあった。

9)やられたね。そこまで言われたら、なにはともあれ、ちゃんと、よまなくてはなぁ~~。

10)私は政治に興味がないわけじゃない。高校生の16歳の時から安保粉砕のデモにでていたくらいだから、政治に関心がないわけじゃぁ~~ない。

11)成人してから、国内にいて出来る場合は、すべての選挙で投票してきた。一回も棄権したことはない。投票率100%だ。別に支持政党があるわけではない。あらゆる政党に関心がある。

12)私は自民党的風土で育ったが、高校生時代以来、他の政党の意見もだいたい目をとうしている。ミニ政党という泡沫的動きにも関心ある。共産党も、公明党も、社会党も社民党も、民主党も、あと、いろいろ、あらゆる党に投票してきた。自分としては、その当時、ベストと思える選挙行動をしてきたつもりだ。

13)だが、私と「政治」の距離は一向にせばまらない。

14)妥協に妥協を重ね、昨年までの民主党には、最後の一縷の望みを託したのは事実である。小澤は、自民党時代から嫌いです。市民運動上がりの管直人には期待するところは正直あった。鳩山お坊ちゃんは嫌いだが、「友愛」政治はまずまずいいじゃん。

15)そして3・11。

16)そのあとのドタバタは、もう、ここで再現したくない。一切忘れたい。

17)その後のネット言論。あの嵐を見ていたら、確実、脱原発100%!でしょう。

18)しかし、昨年末の総選挙の結果は、な~~~んも言いたくない。失笑を通り越して、無表情。無関心、無責任、無感動、の三無主義に、陥りそうになる・・・・・・_| ̄|○

19)安倍もさぁ・・・・。当ブログが始まったころ「美しい国へ」なんて本もだしたから、ちゃんと読んで、評価しておいたよ。悪口ばかり言っているわけじゃぁないよ。だけどなぁ・・・・。

20)知人や、友人の子供と同じ病気で、同情もする。あの病気の大変さは、よく知ってる。頑張ってほしい。克服してほしい。でも、あのやめ方はなぁ~~~~。

21)私の中ではまったくイメージは悪い。

22)そんなこんなで、わけあって、ちょっと「政治」はお休みしたい。次回からは、もう投票にいかない・・・・・・

23)とさえ、考えていた。

24)われわれはいつから「政治」に興味がなくなってしまったのだろうか 表紙見返し

25)でも、早々に、津田男より、そう言われると、ちょっと引き下がれなくなった。

<2>につづく

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『ノマドライフ』 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと 本田直之


「ノマドライフ」好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
本田直之 2012/03 本田直之 朝日新聞出版  単行本 172p
Vol.3 No.0930★★☆☆☆

1)なるほどね、こういうライフスタイルをとりあえず、今風の「ノマド」ライフというのかな、という人生を送っている人の本。「ノマド出張仕事術」(上田渉 2010/12  実業之日本社)よりは、「本格的」にその領域を極めている、ということになるのだろうが、いまいち感心しない。

2)こういうライフスタイルは、昔からもあるし、これからもあり得るだろう。時代とともに、周辺情報は変わるだろうが、一定程度の人びとのライフスタイルではある。

3)卑近な例でいえば、われらがフーテンの寅なんか、ノマドライフの元祖のようなものだ。あれはあれで完結している。自立しているかどうかは、見る人の判断によるが、どうしてどうして、現代のノマドだって、本当に「自立」しているかどうかは、さだかではない。

4)世にさまざまな職業があり、列車や飛行機を時刻通りに運行するために働いている人もいるだろうし、郵便や配達便を、正確に、早く届けることに情熱を燃やしている人もいる。教育や介護の現場では、人間に寄り添い、我を殺して、相手のことを最優先に働いている人もいる。

5)この本でいうノマドライフは、佐々木年尚のようなフリージャーナリストや、ネットワークビジネスのようなスタイルに興味を示している人びとにとっては、なかなか興味深いものであろう。

6)フランスの経済学者ジャック・アタリは、世界中どこにいても自ら仕事を創出し、制約のない働き方を実現させている「ハイパーノマド」が世界に数千万人いると述べています。彼がこの考えを記した「・・・・・」が出版されたのは2006年。邦訳「21世紀の歴史」(作品社)は2008年。その後わずか数年で、21世紀型ノマドは急激に増加しています。004p「プロローグ」

7)この本の中には、数か所、ジャック・アタリが、いわゆる「ノマド」に箔をつける形で登場してくる。

8)ジャック・アタリは、2010年に邦訳が出版された「いま、目の前で起きていることの意味について」(早川書房)で、こうも書いています。

 「いまでは、生まれた国以外の国でクラス人々の数は1億5000万人にのぼる。通信手段の進歩と自由の拡大から考えて、30年後には、母国以外の国で暮らす人々は少なくとも15億人になっているだろう。それが巨大な変化を引き起こすことは間違いない」p006「同上」

9)いわんとするところはわからないでもないが、ちょっと我田引水がすぎる。確かに変化はあるのであり、そして常に変化はあるのであり、しかも、その変化が、実際はどういう本質を持っているかどうかは、ジャック・アタリがどう評価しようとも、肯定的な意味ばかりを持つわけではない。

10)ジャック・アタリも、著書の中でこう書いています。

 「人間の歴史は流浪(ノマディズム)とともに始まるのであり、人間が世界を見いだしたのは動くこと、流浪することによってである(中略) 人類が生き延び進歩してきたのは流浪生活のおかげだ」(「いま、目の前で起きていることの意味について」) p142「クリエイティブ思考は移動で進化する」

11)ノマドというと、ドゥルーズ=ガタリあたりから流行してきているのかとも思うが、この本においては、ひたすらジャック・アタリの言葉が、ありがたがられている。わが読書ブログにおいても、現在、アタリの著書が何冊か積まれており、順次メモする予定。

12)MBAとかワインアドバイザーとか、大学非常勤講師などの肩書を持つ著者だが、生年月日は記載されていない。4~50代の人物かもしれない。日本とハワイを往復して仕事をするとか、家を二つもつとか、それはそれとして、そういうところに価値を見つける人びとには役立つ本だろう。ただ、だれもかれもがノマド化したから素晴らしい、というものではない。

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2013/03/02

『ノマド出張仕事術』 1時間のプチ移動から本格出張まで 上田渉


「ノマド出張仕事術」 1時間のプチ移動から本格出張まで
上田渉 2010/12  実業之日本社 単行本 215p
Vol.3 No.0929★★★☆☆

1)この本も3・11以前にでた本である。ゆえあって、今頃めくってみることになった。

2)今でいうノマドワーキングを私が始めたのは、10年前、ちょうど20歳の時です。p001「はじめに」

3)私も「今でいう」ノマドワーキング・スタイルを作ったのは著者と同時代であったと思う。しかし、私自身は「ノマド」という言葉を意識したのは、この数週間のことである。正直言って、この本から学ぶことは少ない。私はむしろ、なぜに「ノマド」という用語がこのように多用されているのか「調査」中で、「仕事術」そのものは、もう、自分なりに作ってしまっていると言える。

4)まず、私の場合は、ごく最近、仕事の環境的の中で、全社的にタブレット端末が「解禁」になったことが大きい。ノートパソコン時代は、いろいろと不都合が多かった。電源コードを持ち運ぶ。パソコンの紛失・盗難に異常に気を使わなければならない。立ち上げに時間がかかる。ネット接続機器を常に持ち運ぶ必要がある。などなど、「ノマド」というほど、立ち振る舞いが、「自由」ではなかった。

5)ここに仕事用のアプリと、セキュリティの高い専用「クラウド」、そして第四世代のLTE通信網が使えるようになったので、ある意味すでに「ノマド」環境はできあがったということになる。あとのこの本に書かれているような内容は、ある意味、付け足しでしかない。

6)それでも、この本に目を通していて気付いた(というか思い出した)ことをメモしておく。本当に必要なら一考あるべし。

・出先からのファックスの読み書き。
・車の中にタブレットを設置する用具の要否について。
・カラオケBOXの昼間利用。長時間の個室事務所として。
・プレゼン用にタブレットとプロジェクターの接続。  てなところであった。

7)ファックスはいまだに必需品であるが、スキャナーまでモバイルする必要はなかろう。本来は画像としてメールで送信できるはずなのだが、業界的にはファックス重視はいまでも続いている。ちなみに感熱紙ファックス機は現在ほとんど製造中止になっている。

8)車の中にナビとして設置するという方法もあるらしいが、今のところ車載ナビがあるし、テレビにもなる。停止中はハンドルにひっかけて机になる器具も使っているので、これに載せてしまえば事足りる。これもまた本当に必要かどうか。

9)カラオケボックスは個人では使ったことはないし、昼間利用もしたことがない。しかし、街で仕事するには、それもありかなぁ。著者はカラオケにはWiFiがないことを考慮すべきとしているが、室内でもLTEが使えるところであれば、臨時事務所にはなる。ネットカフェなんてところは、宿泊であって、ノマド・オフィス向きではないのかな。

10)タブレット全体をまだ把握していないが、タブレットから印刷というプロセスも難ありのように思う。プロジェクターとの接続ができれば、強みにはなる。しかし、そのような必要は私個人にはない。直接タブレットを顧客に見せることができれば、それで済む。

11)モバイルだろうが、ノマドだろうが、好きそうな人間が考えることは大体似ている。カバンの中身も似たようなものだった。

   

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『クラウドの未来』超集中と超分散の世界 小池良次


「クラウドの未来」 超集中と超分散の世界
小池良次 2012/01 講談社  新書 237p
Vol.3 No.0928★★★★☆

1)もう一年前の本である。情報としてはすでに古いものかもしれない。しかし1956年生まれの通信業界を専門とするフリージャーナリストの手による一冊である。一年後の今読んでも、まだ「新しすぎる」部分も多くある。

2)クラウドの話題では、端末として、よくアップルのiPhoneやiPad、グーグルのアンドロイド携帯などが引き合いに出されます。しかし、これはモバイル・ディバイスであって、クラウド・ディバイスとはほど遠いのです。p44「クラウド以前に先祖がえりするモバイル端末」

3)クラウド、の捉え方はさまざまあれど、著者の言うクラウド・ディバイスは、まるでドラえもんの「どこでもドア」みたいなものだ。今のタブレットごときでは満足できない。まぁ、それはそうだろう。不満もたくさんある。しかしながら、端末があり、通信網があり、利用アプリがあり、という全体的なイノベーションが進まなければ、著書のいうクラウドは、それこそ絵に描いた餅でしかない。

4)実は、iモードを筆頭に、クラウド・ディバイスに向かって進化を始めていた携帯電話を過去に引き戻したのが、アップルのiPhoneであり、故スティーブ・ジョブズ元会長にほかなりません。同氏は、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長と同様、根っからのパソコン世代であり、インターネットやウェブ・サービスについてのビジョンは苦手だったのでしょう。だかかこそ、生涯最高のパソコン、つまりポケットサイズのパソコンを作ったわけです。それがiPhoneであり、その出来映えの良さは、時代を逆行させるほどだった---私にはそう思えるのです。

 たぶん、アップルが携帯電話事業に参入したおかげて、クラウド・デバイスの進化は「五年以上遅れた」と私は考えています。p48「時代を逆行させたアップルのすばらしさ」

5)ジョブズやゲイツと同世代の著者ではあるが、なにか「パソコン世代」に怨みがあるのかも知らず、ドコモに義理があるのかもしれない。まぁ、言わんとすることはわからないでもないが、ちょっと言い過ぎだろうなぁ。

6)せっかく光ファイバーが埋設されていても、最後の一マイルができなかったために、ISDNやらADSLに逆戻りしたのは、ちょっと前の日本の状況だった。NTTの罪も決して軽くない。しかしながら、回線だけ、端末だけで、イノベーションが進むわけではない。すくなくとも、ケータイの通信機能にかじりついていた一般ユーザーをスマホへと推し進めたのは、iPhoneだったのだから、著者の言説はかたよりすぎている。ましてやiモードなど、私など、まったく不便で、ドコモをもうけさせるばかりだった。

7)このモバイル・ボトルネックはあと数年で大きく改善されるでしょう。日本でも米国でもLTEと呼ばれる第4世代(日本では3・9世代と呼ぶ)携帯データ網の整備が始まりました。(中略)

 ベライゾンのLTEは当初、受信で5メガビット秒から12メガビット秒、送信で2メガビット秒から5メガビット秒を保証しています。もちろん次世代LTEはより高速を目指しており、最終的には移動中でも受信で100メガビッド秒、固定サービスなら1メガビット秒という目標があります。また、次々世代LTEとして3メガビット秒の実験も着々と進んでいます。p122「ブロードバンドのボトルネックは解消へ」

8)2014~15年あたりには、モバイル網はようやくスピード面で固定網と同じ水準になる(同上)というのだから、楽しみである。私も、今のところ、WiMaxと、LTEモバイルルータを持ち歩いて実験しているが、LTEのサービスのほうがはるかに便利だ。むかし、パソコンにPHS無線データのカードを突っ込んでつないだり、FONで野良電波を探して歩いていたことを考えれば、私にとっては初めてLTEにおいて実用に達したと感じる。

9)マス・メディアに限らず、あらゆる場面においてイノベーター(破壊者)としてのクラウドは強敵です。素早くクラウド側に乗り換えていくしか、この破壊活動から生き残るすべはないでしょう。p235「クラウド・イノベーション」

10)とはいうものの、急発進、急加速、急ハンドルは禁物である。安全運転をこころがけ、快適ドライブを続けたいと願うのが、われわれ一般ユーザーである。端末、ネット網、アプリ類がきちんと揃わないと、生活をうるおすクラウド環境とは言えない。まぁ、そのような近未来が近づきつつある、と前方を直視つつ、右も左にも注意を向けて、ハンドルをさばき続けよう。のろのろ運転をしていて追突されるのだけは、いやだなぁ。

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『アマゾン契約と電子書籍の課題』 対電子書籍販売サイト契約書雛型付/北村行夫


「アマゾン契約と電子書籍の課題」対電子書籍販売サイト契約書雛型付 北村行夫 2012/04 太田出版 単行本 77p
Vol.3 No.0927★★★★★

1)ビジネスには契約ごとがつきものである。ルーテン化してしまえば気にもならないが、そのルーティン化する前に、キチンと確かめておかなくてはならないことは多い。

2)この本は、なにやら虎ノ門総合法律事務所とやらの肩書をもつ弁護士の本である。わずかに77pと薄いパンフレット状の一冊だが、こういう本こそ電子書籍として販売されるべきものであるように思う。出版は一年前だから、実務的にはそう大きくは変わっていない内容であろう。

3)ところがどっこい、この本が電子出版されることは、そう簡単ではないだろう。なぜなら、この本自体が、その電子出版の安易なスタートに異を唱えているからだ。

4)この本の出版時点(2012/04)では、その大元のアマゾンであり、キンドルの存在が大きく取り上げられている。

5)アマゾンは、Kindleの日本進出計画に基づき、日本の出版社の主要な出版者に「Kindle電子書籍配信契約」と題する契約案を提示しました。アマゾンとは、言うまでもなく専用端末Kindleを手段としてアメリカの電子書籍コンテンツ販売市場の筆頭に位置しかつ圧倒的なシェアを誇っているネット上の企業です。

 当初はネット上の紙の書籍の書店としてスタートし、やがて販売対象を家電製品等に広げて総合的なネット通販企業となり、日本でも紙の書籍その他の販売における高い市場占有率を有していることはご承知のとおりです。本国アメリカでは、すでに無体物たる電子書籍を販売するようになって今日に至っています。p009「2010年の議論の始まりから2011年末に至る交渉」

6)読書や電子出版は、個人的には小さな趣味的世界だが、ビジネス社会においては、大きな営利活動である。巨大なシステムが、法のもとに、互いの主張をぶつけ合い、交渉しあって、物事を現実化している。

7)足掛け3年にわたる膠着状態の中で、アマゾンは年初早々に第4次案を出し、価格決定権について一定の譲歩をしました。しかし依然として価格決定権は小売店であるアマゾンが持つという建前は崩していません。

 そしてこの膠着状態を破るかのように、2012年3月に入って角川ホールディングスが包括的な契約をすると報じられました。前年のPHPが成約したというニュースとは比べ物にならないインパクトがありました。アマゾンペースでの契約に乗る動きが雪崩を打って始まるかも知れない、と。p012「2012年1月末の状況と新展開の可能性」

8)この本における「契約」とは、一ユーザーが、サービス企業と結ぶ契約ではなく、大企業同士が新たなビジネスモデルを求めて交渉の上、次第に固まっていく交渉後の「契約」を言っている。だから、一ユーザーとしての当ブログにおいては、いまいちリアルな感覚はない。まぁ、早いところ、うまくまとめてくれれば、こっちは利用しやすいかな、くらいの感覚である。

9)しかるに、本当に、それだけの関心だけでいいのか。いま、この交渉のプロセスと、その結果には、大きな流れを決定づける重大なポイントが隠されているようだ、ということが、この小さな本から、次第に明らかになる。

10)アメリカと日本の出版業の業態の違い、法制度の違い、ユーザーのニーズの違い、それらが横たわる中、アマゾンは日本においても覇権を目指して、日本の各出版社と、水面下で、顧問弁護士にも知らせないような守秘義務を負わせながら、交渉を続けている実体があるらしい。

11)だから、各社がどのような状態に置かれているのか分からない状態が続いていたが、その実態が少しづつ明らかになってきたという。それらを踏まえた上で、本著第2章では、「電子出版販売サイトとの契約」、第3章では「対著者権者との契約」、として、本著の著者が弁護してとして考えうる実際の契約書のフォーマットを40頁あまりにわたって開示している。

12)今こそ、出版者が出版者として登場し、オンラインによる出版の基本設計を示すべきです。出版者の社会的意義を全うする道を考え、その上で出版者と端末と電子書籍のあるべき関係を提示することが必要ではないかと考えます。

 そもそも電子書籍は、地球規模における知のネットワークを構築するための協力な道具として、限りなく大きな可能性をもっている筈だと信じるからです。p42「出版者主導のオンライン出版ルール構築を」

13)学級新聞や町内会の回覧板から始まって、日々読み捨てる日刊新聞や、友人が務めた出版社の動向、はては小さいながら、地方などで活躍している小出版社など、ひとことで出版者を定義することは難しい。インターネットの普及と日常化によって、図書館も出版物も変わり、音楽産業が大きな変化を受けたように、出版業界も大きな変化に遭遇しつつある。

14)大企業の契約事など、一ユーザーとしてはどうでもいいや、めんどくさそう、と思う。だが、大きな視野に立った場合、これらの動向を注視して、継続して関心を持ち続けることは、健全な地球ネットワークが進化していくこと願ううえで、重要であるようである。

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『誰でも作れる電子書籍』 今すぐできる制作から販売まで 米光一成


「誰でも作れる電子書籍」今すぐできる制作から販売まで
米光一成 2010/08 インプレスジャパン 単行本  207p 
Vol.3 No.0926★★★☆☆

1)こちらの本も3・11後、2年近くを経て最近ようやく復活した公立図書館に、震災直前に納められた本なので、たぶん、手にとって読まれることの少なかった一冊と思われる。それでも「電子書籍のつくり方・売り方」(小島孝治 2010/10 日本実業出版社)に比べたら、具体的な細かい情報で成り立っている本ではないので、出版後2年半を経過しても、比較的、陳腐化は避けられている。

2)3分の2は、いわゆる電子書籍フリーマーケット参加者たちの座談会形式をとっており、具体的なノウハウというより、その雰囲気を伝えることに重きを置いている。ただ、集まっているのはまだまだ本当に最初のイノベーター達であり、アーリーアダプターとさえ言えない仕掛け人たちの一冊と言えよう。

3)後半の一部では関連の文献紹介が掲載されている。単行本や雑誌のなかには、すでに当ブログでも読了済みのものが何冊か含まれていた。

4)小林 私15冊買いましたけど、まだ読み切れてないです! パソコンしかなくて。
米光 パソコンだと、ちょっと読むのしんどいよね。最近ちょっとわかってきたけど、PCだとちゃんと座ってよむからしんどい。寝っ転がって、だらーっと姿勢をくずしたりして読むのって、楽なんだなぁ~。
小林 キンドル読むとき、だら~っとしてるんですか。
米光 寝っ転がって読んでますよ。PCって、ディスプレイが机に対して90度で立ってるから、どうしても、きちんと座らないといけない。
田中 ノートPCでも、案外制限されちゃうんですよね。
米光 本を読むって、基本娯楽だからさ、ちょっとでもやなことがあったら、読まないんだよ。だら~っと読みのは、偉大だな!
小林 明るさとかかと思ってました・・・キンドルのイーインクって、目にやさしくて、つかれないですね。
米光 ちょっとしたことで気が散ったりする。「娯楽だから、いい加減に作ってもいいや」じゃなくて、娯楽だからこそ、すごく徹底して気が散ることを排除したり、快適に読めることを配慮しないといけない。
p114「キンドルで電子書籍を読む自由」

5)当ブログにおいては、自らが日常的につかいこなすデバイスとしてのキンドルはノーマークである。タブレットがあればそれで足りると思ってはいるが、この光ではなく、実際の書籍のようにイーインクとやらの魅力は、老眼をかこつ老齢になっている我世代こそ、今後、本当にお世話になる技術に育ってくるかもしれない。

6)iPadは、コミックスや雑誌に向いている。やっぱり映像や音が入ると雑誌の楽しさは増す。驚くほど進化すると思う。ページの概念が変わるのも大きいし、読者同士のコメントの共有や、ネットショップとの連携まで考えると、できることの幅がすごく大きい。インターフェイスデザインをしっかり考えることが大切だけど。p129「電書を読むデバイスとキンドルで読む理由」

7)このあたりは、それぞれの目的とパーソナリティで感じ方が大きく違ってくるだろう。タブレットはたしかに雑誌的だと思う。実際に毎週発行される週刊誌の試し読みなどしているが、なるほど、こういう風に雑誌が読めたら、いいな、とは思う。しかしながら、そもそも雑誌は、銀行の待ち時間とか、床屋に行った時などしか読まないので、日常的に定期購読する気などはない。

8)ましてやコミックなど読まないし、もともと中学校時代から「巨人の星」の大ファンと自称していたわりには、毎週の「少年マガジン」で読んでいたわけではなく、増刊号としてまとまった一冊になるのを待って購読していたわけだから、どうも私はコミック派とは言えない。ジョージ秋山の「浮浪雲」も同じく小学館コミックで単行本になるのを待って購読していた。

9)現在の我ライフスタイルの中のタブレットは、顧客との「パンフレット」の共有という位置付けだから、雑誌的なタブレットが向いていて、キンドルは向いていないと言える。そして、やはり、どうしてもタブレットで、本をまるまんま一冊という雰囲気にはまだなっていない。

10)小説や長い文章を読むのはキンドルがいい。目もつかれないし、寝っ転がって気楽に、集中して読める。p129「同上」

11)だったら、普通に、いままでどおりの紙の印刷物を読めばいいじゃん、と、私なら簡単に思ってしまう。これからの時代の趨勢でどうなるかわからないが。すくなくとも、2年半前のイノベーターたちの風景が、この一冊に切り取られている。

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