「Kindle 新・読書術 」すべての本好きに捧げる本 [Kindle版] 武井一巳 (著)
7414 KB 翔泳社 1版 (2013/01) Amazon Services International, Inc. 単行本版232p
Vol.3 No.0952★★★★☆
1)そもそもKindleって奴にあまり興味がなかったものだから、もうだいぶ前から機能していたものと勘違いしていたが、それはアメリカのことで、日本においては、その端末の販売を含め、ちょうどスタートしようとしている地点のようだ。
2)iPadか、Androidか、Kindleか、というタブレット端末選びの中で、見失っていたこともあるが、結局は、Kindleとは、おおきなシステムなのであり、所詮他のタブレットと競合するものではない。
3)ホワイトペーパーというほとんど印刷されたような画面が選択肢に最初からないのであれば、Kindle端末を検討する必要は、私にはない。つまりは、10インチiPadで読もうが、Androidスマホで読もうが、Kindleは活用できる。
4)さてKindle読書術なるものを検討する前に、現在の当ブログにおけるわが読書スタイルを振り返ってみる。実はこれがなかなか「出来上がって」いて、手放せない環境なのである。
5)当ブログの基本となっているのは、図書館の開架棚にある一般書物である。ごくありふれたジャンルとはいえ、実に多くの書籍が流通している。そして、次に、図書館の貸出システムのオンライン化ということがある。近年、この分野のイノベーションがすごい。
6)結論からいえば、読みたいと思う本は、大体読める。しかも無料で。私が足げく通っているのは、近くの二つの図書館だが、私は、この他、極限すれば、全国の公立図書館から取り寄せてもらって、あらゆるジャンルの本を読むことができるし、そのように利用させていただいている。希少本でも、最終的には、国会図書館からも取り寄せてくれる。すでに何度も国会図書館を利用した。
7)自分のタブレットから図書館のオンラインにつなぎ、目ぼしい本をリクエストする。数日して図書館のカウンターに行って受け取り自宅に戻って、寝っ転がって、読む。これはビデオやDVD、音楽CDも同じである。
8)では不便であったり、欠点はというと、それも幾つかある。人気本はすぐには読めない。雑誌は、次の号が出るまで、借り出すことはできない。タイトルのみで、表紙や内容、分量などが、一目ではわからない。返却期間がある、などなどがある。
9)所有して手元におけない、というデメリットもあるが、そもそも蔵書を増やしたくない、ということで図書館に通い出したわけだから、2週間で読み切る、という習慣をつければいいだけだ。もっと読みたければ、さらに二週間延長できるし、場合によっては、再貸出ししてもらえばいいだけだ。
10)最大のメリットは、全て無料サービスだということ。
11)では、こんな当ブログがKindleを検討する必要があるのか、というと、実はある。まず、タブレットありきなのだ。業務上必要に迫られてiPadを購入した。仕事用にだけ使うのはもったいない。もっと活用方法はないのか、となれば、やはりすぐ頭に浮かぶのが、電子書籍である。
12)電子書籍を使う一番の理由は、電子書籍でしか発行されていない本が出始めている、ということ。そして、著作権がなくなった古典を初めとして、無料の電子本がたくさんで始めた、ということ。さらには、やっぱり手元におきたい本の電子版が通常より安く購入できるということ。
13)電子書籍やKindleにも死角はまだまだいっぱいある。選択肢が少ないこと、システム自体に信頼性が確立されていないこと。便利とはいえ有料サービスなのであり、無節操には購読できない、ということ。
14)以上、自分の周囲の環境を考慮した上でも、少なくともKindleは検討の余地がある。
15)この本の著者は私と同世代人である。ジャーナリストとして出版に関わってきたというだけあって、その気持ちがヒシヒシ伝わってくる。そしてまたKindleの魅力と今後の可能性について、余すことなく伝えてくれる。
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