「ナビゲーション 『位置情報』が世界を変える 」山本 昇
山本 昇 (著) 2012/8 集英社 新書 176ページ
Vol.3 No.0941★★★★★
1)今やナビシステムは、個人生活の上でも欠かせない家電品になっている。新しい所に行く場合だけではなく、知っている場所への所要時間なども、概算で知ることができる。
2)かつて若い時代の私は、かなりの長い期間に渡って営業で顧客を尋ねる仕事をしていた。そのエリアも三県に渡っていたし、ほとんどが新規の住所だったので、目的地に到達するまでに、大変苦労した。
3)大まかな地図は持っているのだが、最後の詰めが難しい。町内会の掲示板があるところもあるが、あっても古かったり、壊れていたりする。そこで通りがかりの人に道を聞くのだが、これもまた、難しい。
4)他人に道を聞くに当たっての注意事項。
・女性に道を聞いてはならない。
・田舎での「すぐそこ」は、数キロ先と心得よ。
・町なかでは、隣の家の人の姓すらわからないことが多い。
・聞くなら、郵便配達の人、米屋さん、酒屋さん。
・交番はそう多くないし、お巡りさんも意外と詳しくない。
・あの頃、宅急便屋さんはほとんどがいなかったが、道を聞かれるのは迷惑かも。
・近所であるがゆえに、あまり詳しく来意を告げない。
・などなど、いろいろあったなぁ。
5)あの頃、このナビシステムがあったら、どんなに楽だっただろう。でも、結局、一万軒も訪ね歩いて、身につけた土地勘だけに、最初からナビに頼っていたら、ナビがないと何もできなくなっていたかもしれない。
6)3・11 の直後、都心に勤めていた身内の若い女性は、帰宅難民となり、会社に一泊した後、自分のスマホのGPSで、隣県にある自宅マンションまで歩いて帰ったという。一日がかりの大事業である。こういう場合は、ナビ様々であろう。
7)わがiPadのsiriに、「ここは何処?」って聞くと、音声で「何丁目何番何号」まで教えてくれる。音声で「どこどこへ生きたい」っていうと、すぐ道順の地図を開いてくれる。凄い時代だな。
8)この本においては、ナビの発達史について、真面目に、詳しく述べられている。また、現在の状況と、未来の姿も語られる。また、本質的に抱えている問題点についても直視している。
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